ジョーカー1は確かに弱者男性のヒーローだし、その妄想を具現化した理想のヴィランだと思う。
そろそろジョーカーについて話すわ。
俺は見たんですよ。2じゃなく無印の方ね。
結論から言うと、結構面白いですよ。
社会からの抑圧とそれに耐える弱者男性にスポットライトが当たってて、その弱者男性が最終的に番組中に銃ぶっ放すシーンは謎の爽快感がある。なお、妄想なわけですが。
えっ、今までの物語ってなんだったの?
ってなるのがジョーカーのオチですよ。結局、精神病棟でアーサーが描いていた妄想なわけです。こんなことが許されるのか……?
と思ったんですけど「まぁジョーカーなら仕方ないか」と思わせるところもあります。これは元々のキャラクターが後押しする形になってるんでスピンオフらしいやり方ですよね。
ただ、妄想の中でも彼自身の思想とかは決して逸脱していない部分があってなんだかんだちっさい人を見逃すシーンとかはいいじゃないですか。アーサーを馬鹿にしなかったからという理由でしたが、日本で言う津山のアレみたいなことしていましたね。こっちは現実に起きた事件でしたけど。
あとは、この映画が結構方々に影響を与えているようで「俺がジョーカーだ!」って世界各国で暴れているみたいな話を聞いて「そんなのありえんのかよ」と思っていましたけど見ると確かに影響がありそうな映画だなとも思ったんですよね。元々共謀じゃないアーサーがこれをやるのがよりいいというか……。最初からイカれてる凶暴な奴が暴れるより、こっちのほうがカタルシスがあるんですよ。それをうまく描いているなぁという映画でした。
で、どうやらジョーカー2はミュージカルになっててマジでクソだぞっていう意見を聞いているんで僕は映画館へいきませんけどまぁ……いった人は……。それはそれでいいんじゃないでしょうかね。