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映画ファイトクラブはジョーカーの弱男が憧れとなったような謎のロマンがあるそういう男が支持する最高の映画だ。
ファイトクラブを見ました。
超ネタバレするので見てない人や見たいけどっていう人は見ない方がいいかもしれません。
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ファイトクラブって名前の割にえらい文学的だなって思ったんだけどは元々原作が小説だから文学的なのは当たり前だった。でも、俺はこれ見る前に「どうせ男が殴り合ったりして勝った負けたで盛り上がるそういう映画なんだろうな」と思って今までみていなかった。
とんでもない。
ファイトクラブとは美しき、男の美学が詰まった文学的映画なのだ。
■ファイトクラブのルール
ファイトクラブルールその1
ファイト・クラブについて口にしてはならない
ファイトクラブルールその2
ファイト・クラブについて口にしてはならない
このルール1とルール2が一緒なのがしびれる。
もうこの文言だけ聞いた人はいると思うけど、なんで繰り返すんだって思うでしょう? でも繰り返すと印象に残るんですよね。事実、この文言だけが独り歩きしてファイトクラブ見てない人でもこのルールだけ知ってる人はいる。凄い。
・相手が "降参" を宣言するか、たとえ演技であっても気絶した場合、その時点でファイトは終了
・ファイトは一対一
・一度に一ファイト
・シャツと靴は脱いで闘う
・ファイトに時間制限はなし
・ファイト・クラブに初めて参加したものは、必ずファイトしなければならない
とまぁ、ルール自体はこんな感じだがこのファイトクラブの本質は戦うことにあらず「自分が思い描いている理想の自分」と出会いそれに則って日常を非日常にするというのがこの映画のキモなのだ。
実際、この映画において実はタイラーという人物が自分の作り出したもう一つの人格で今まで振り回されていたように描かれていたのが全部自分一人でやっていたことだったっていうのはいいんだけど、それ以上に「俺でもこんなことができるんだ!」という風に見ている者に思わせるのがこの映画の凄いところだと思う。
ジョーカーに憧れて弱者男性が立ち上がったように、この映画も少なからずうだつのあがらない日常を繰り返している者の理想が詰め込まれている。そして、それを見事映像とストーリーで表しているのが凄いのだ。
だからこの映画って女性は支持あんまりしないと思う、プラダを着た悪魔が好きな女性がファイトクラブが好きだって言って来たら俺は「本当に?」って思う。せいぜいパルプフィクションあたりが関の山だと思う。全く意味合いが違うけど。
でも俺が一番よかったと思うのがファイトクラブとかいう謎の殴り合い集団が別に金銭とかそういうのを求めないで集まったってところが好き。子どもの頃の遊びってそうだったよな、となんだかノスタルジーな気持ちになった。