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only one展2 作品解説

Makoko作品 解説

『白線の内側に下がってお待ちください』

コロナ禍において、人類全てが、今この状況にあります。

この作品においては、その白線ギリギリに立ち、電車が
来るのを今か今かと待ちわびるも、なかなか来ない。
コロナの収束が見えず、人生の新たな一歩を踏み出し
たくても出せずにいる苦悩、苛立ちを表現してみました。

わたしもそのひとりです。
今年6月 30年勤めた会社を退社し、新たな人生を歩み
始めようとした中での事態でした。

作品内に登場する籠、実は撮影の前日、買ってきた
ひまわりを別の籠に入れ確認していたところに家内が
すっと寄ってきて「これの方がいいんじゃない?」と
私物の籠を差し出してくれました。結果、とても良い
質感で大いに役立ちました。
先行き不安であろうに、応援してくれる家内に感謝して
おります。

モデルをしてくれた にゃたおしさんは私以上に大の
妄想好き。撮影ではこちらの意図を敏感に感じとり、
妄想力をフルに生かして演じてくれました。

白線を守りながらも、その中で最大限の出来ることを
模索し歩んでいきましょう。

作品をご覧いただきありがとうございました。

2020年9月
Makoko

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