CTOAのコミュニティは能動的な人が学べるコミュニティにしていきたい
これは CTOA Advent Calendar 2020 の6日目の記事です。
日本CTO協会(以下、CTOA)のコミュニティワーキンググループ(以下、コミュニティWG)には多くの人が関わり、コミュニティに参加している人たちに「継続して参加したい」「自分も貢献したい」と思ってもらえるようにさまざまなことに取り組んでいます。
この記事ではCTOA設立以前のコミュニティ、CTOAコミュニティWGにおける当初の取り組み、運営して見えてきた課題、課題に対する改善策などを説明し、最後に個人的なひとことを書きます。
CTOA設立以前のコミュニティ
最初は10人くらいの飲み会でした。渋谷の居酒屋の個室にプロジェクターを持ち込んで飲みながらプレゼンしたのが始まりでした。
そのプレゼンありの飲み会が非常に勉強になり、なによりめっちゃ楽しかったので、現CTOA代表理事の松岡さんと私が幹事となり2,3ヶ月おきに開催するようになりました。
2013年からグループを作成し、招待制でメンバーが増えていき、プレゼンあり飲み会を継続、毎回30-40人、忘年会は100人が集まるようになりました。このコミュニティの参加人数は最終的には420人になりました。CTOA設立後にこのグループはクローズしてます。
CTOA設立当初のコミュニティWGの取り組み
CTOAコミュニティ用のSlackワークスペースを立ち上げました。私と同じくコミュニティWG担当理事であるあんちぽさんがガイドラインを作り、現在もオンラインコミュニティマネージャーとして推進しています。当初は参加者が必要に応じてチャンネルを作成するという目論見で運営が用意したチャンネルは最小限でシンプルなものだけでした。
設立以前のコミュニティでの活動はオフラインがメインだったため、CTOAでも定期的にオフラインイベントを開催し、交流を促進させようと考えていました。
2019年12月には200人規模のクローズドなオフラインイベントを開催し、CTOAのミッションや計画の紹介、DX Criteriaの発表、会員が交流しやすくするためのRoundtable Discussionを行いました。
2020年3月にはコミュニティWG担当理事の藤本さんがオープンな大規模オフラインイベントを企画していましたが、COVID-19の影響で泣く泣くキャンセルしました。素晴らしい登壇者が揃っていただけに今思い返しても非常にもったいなかったと思います。
運営して見えてきた課題
・COVID-19の影響でオフラインイベントができなくなり、会員間で交流する機会が想定より少なくなった
・CTOA設立以前のコミュニティは招待制だったので少なくとも知り合いが1人はいたためオフラインイベントで紹介してもらえていたが、CTOAのサイトから会員に申し込んだ人は知り合いがいないこともあるため自発的に活動しないと知り合いが増えない
・CTOA Slackワークスペースには500人以上が参加しているため、気軽には投稿しづらいと感じている人が多い
・オンラインイベントはオフラインと同じやり方だと参加率が低い
元々が招待制のコミュニティで活動はオフラインイベントが中心だったため、ギャップが大きくなり、下記のような改善を進めています。
改善1. Slack活性化
Slackでのオンラインコミュニケーション活性化のためにまずは会員が期待していることを把握するためにアンケートを実施しました。その回答をもとに下記のような施策を行いました&行います。
・投稿しやすいようにトピックごとのチャンネルを作成
・Botが質問を投稿
・ルールに沿っていないプロフィールのときは指摘
・宣伝用の場所を用意
・匿名質問箱の設置
上記のような試行錯誤を繰り返し、アクティブ率と投稿率を週次で確認しながら改善しています。
改善2. オンボーディング強化
「招待制ではない」かつ「オフラインで交流する機会がない」だと、新しく入会した人に対するオンボーディングが重要になります。そこでウェルカムLTとサポート体制構築を始めました。
ウェルカムLTは、新しく入会した人が自己紹介、CTOAに期待すること、悩んでいることなどをLT形式でプレゼンするイベントです。毎月5-6人がプレゼンしています。これを機会に既存会員との交流に繋げていきたいと考えています。
サポート体制は、同じ月に入会した会員を同期のようなグループを作り、そのグループに対してコミュニティ参加歴の長いCTOや有志で構築します。有志のみなさんには本当に感謝です。多忙ななか資料を用意したり、時間を確保してくれています。まだ始めたばかりですが、ガイダンスを行ったり、Slackでのコミュニケーションなどでサポートしています。
こちらはアンケートを定期的にとることで改善のサイクルに繋げていきます。
最後に個人的なひとこと
私が幹事したイベントに参加した人からお礼を言われることが多々ありましたが、たぶん一番メリットを享受してるのは私なんですよね。聞きたい話を企画して、会いたい人に声をかけて、めちゃめちゃ学ばせてもらいました。たくさんの人からもらった学びをコミュニティや業界に返していきたいと思います。
せっかくCTO/技術責任者の経験者が500人以上もいるコミュニティがあるので、会員のみなさんが自ら動いて学べるようにしていきたいなーと思ってます。もっともっと自分から情報を発信していきやすい環境を作り、発信した人に情報が集まる仕組みにしていきたいと思ってます。
[宣伝] 共感してくれた会員の方と一緒にコミュニティを盛り上げていきたいので、「やってみたい」「手伝うよ」という方は気軽にお声がけください!
明日は 株式会社HRBrain CTO yudpppさんです。お楽しみに!