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夏の終わり恋の始まり【短文朗読】

☆所要時間:1分
☆人数:1人



わたしは
あなたの笑い方が好きだった


いつもよりちょっと
高くなる声

いつもよりちょっと
近くなれる瞬間

あなたに
笑ってほしくて

わたしは他の人といる時よりも
ちょっとだけよく喋る


本当はいつも恥ずかしくて
あなたの表情を見られないけど

あなたが
目を細めて笑う一瞬なら

覗いても大丈夫かなって
見上げたら

あなたとわたし
目が合って

そうしたら
昨日より軽くなった風が
わたしの前を吹き抜けていった



あなたの笑い方が好きだった
わたしは

あなたのことが
好きになっていたんだ




〜マコのひとりごと〜

「昨日より軽くなった風」をどこかに混ぜたいと思いながら書きました。

本当は「昨日からの風」というお題を見て書き始めたのですが、うまく入れ込めず…
そちらはまたの機会にお借りしたいと思います。

季節が変わる時、空気や風の変化を感じます。
そんな風と心の動きを文章から感じてもらえたら、とてもうれしいです。

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