【朗読】錆びついたドロップ缶【声劇】
☆所要時間:2分
☆人数 :1人or2人
人間の子どもの語りと、人形の語りで構成されています。
お1人で読んでも、お2人で読んでも、お好きなようにどうぞ。
どちらの語りも性別は不問です。
ベースは女性口調になっていますので、「おねえちゃん」と語尾は言いやすいように換えられてください。
(子どもサイド)
きょうは
どんな おようふくが いいかしら
かみのけも きれいに しましょうね
わたしが おねえちゃんだよ
どこへでも いっしょに いこう
どこにでも つれていってあげる
わたしは おねえちゃんだから
こうえんへ いった
ゆうえんちへ いった
おばあちゃんの おうちにも いった
おかしの おみせ では
わたしの おこづかいで
どろっぷを かってあげた
なまえを たくさん よんであげる
あなたは とっても かわいいから
だれと あそぶときも とくべつ
わたしが まもってあげる
(人形サイド)
約束をした
ずっと一緒だよって
でも
私、知っていたの
ううん
だんだんと
気付いていったの
人は 大人になって
変わっていくの
好きな物
大切な物
近くにある物
あなたと遊んだ最後の時間は
遠く遠く
前のことになってしまったけれど
あなたが私を
毎日、大好きと言ってくれたことも
怖くて眠れなくて
私を抱きしめながらベッドで泣いてたことも
私を自転車のカゴに乗せて
どこまでも風を切って行ったことも
ついさっきのことのように
思い出せるんだよ
私の大好きな おねえちゃん
私は変わらず
おねえちゃんのことが大好きだよ
もう
夜が怖くなくなって
雷の音に驚いて布団に隠れなくて
ピーマンをこっそり残さなくて
目覚ましの音で、自分で起きられるあなた
だけど
好きな人のことで涙する
仕事の疲れで倒れ込む
悔しさに歯を食いしばる
そんなあなたの力に
私は 今だって なりたいと思っているんだよ
私を抱き締めて
いつかの日のように
歌うようにかけていた
「だいじょうぶの まほう」で
キラキラの笑顔になってほしいんだ
End
〜マコのひとりごと〜
もっぴーさうんどさまの曲「Escort」を聴いてインスピレーションをもらい書いた台本です。
「約束」「大切な人」をキーワードにして書き始めました。
こちらのタイトルは、ハチママさまに付けていただきました**(ू•ω•ू❁)**
色褪せていく思い出を子どもの可愛らしさと一緒に言語化したような、素敵なタイトルをありがとうございます😊
🍀ハチママさまのnoteリンク⬇
https://note.com/hachi83mama
🎶イメージ楽曲はこちら⬇
「Escort」作曲/もっぴーさうんどさま