【短文朗読】荒野のガンマン【ひとり声劇】
☆所要時間:1分
☆人数 :1人用
男性視点で書いていますので、女性として読まれる際には
「しつこい男」→「しつこい女」
「はずなんだがな」→「はずなんだけどな」
と読み換えるとスムーズかと思います。
花はもちろん草木もない
見渡せば、色は茶、一色
水に見放されたその土地で
風とも呼べぬ
舞い上がる砂に目を凝らし
今日も今日とて
そいつを探す
あいつは言った
「しつこい男は嫌われる」と
「嫌い」
とは言わなかったことを念押ししたあの夜
見つけてやるさ
いや、
「手に入れてみせる」が正しいか
「忘れてしまえ」
と月に背を向けたあいつの後ろ姿
忘れられるほどには
もう随分 遠くへやって来たはずなんだがな
黒と茶に挟まれて見上げる星々
月は
今夜も見つからない
End
〜マコのひとりごと〜
しゃろうさま作曲の「Caravan」という曲からインスピレーションをいただいて書いた台本です。
Caravanに因んで、パーティーを組んで冒険する声劇台本も書こうか迷ったのですが、(メイクばっかしてる魔法使いとか遊び人とか薄ら考えましたが)
それはまた追々……書くかは謎。
今回は、お宝を追う一匹狼ガンマンの1人語りとなりました。
しゃろうさま「Caravan」YouTubeリンク⬇