足を柔軟に動かすカギ 距骨下関節の仕組み
距骨下関節の構造
距骨下関節は足関節のすぐ下にあり距骨と踵骨の二つの骨によって形作られる関節です この関節は大きく分けて前距踵関節と後距踵関節という二つの部分からなり 距骨と踵骨の前方同士 後方同士がかみ合うことで足に多彩な動きをもたらします また距骨下靭帯が両骨を連結し関節を安定させています
距骨下関節の役割
この関節が重要視される理由の一つが回内と回外と呼ばれる足の傾きをコントロールできる点です 回内は足を内側に傾け回外は足を外側に傾ける動作であり 距骨下関節の柔軟な働きによって地面の凹凸に合わせた細やかな調節を可能にします また歩行や走行時に受ける衝撃を効率よく吸収できるのも距骨下関節の大きな役割です 足のこの柔軟性と衝撃吸収機能が失われると 膝や腰などほかの部位に負担がかかりやすくなります
距骨下関節の重要性
距骨下関節が正常に動くかどうかは 日常動作やスポーツでの運動機能に大きく関わります 例えば歩行時に回内と回外がスムーズに行われていると 足は路面状況に合わせて微調整しやすくなり けがの予防や疲れにくさにつながります 一方この関節が硬くなったり可動域が減少したりすると スムーズな足首の動きが難しくなり 歩き方の乱れや痛みに悩まされることもあります
まとめ
距骨下関節は足の回内回外をはじめ 複雑な動きを支える要です その構造を理解し機能を維持することは 安定した歩行と運動能力の向上に直結します 足首のストレッチや足の筋力トレーニングなどを取り入れ 距骨下関節を適度に動かしておくことが 足の健康を守る大きなポイントになるでしょう
著作者情報
山岸慎 やまぎし まこと
パーソナルジム STUDIO KOMPAS渋谷店
東京都渋谷区南平台町13-11 南平台WEST地下102
ストレッチリラクゼーションサロン
ESL 都立大学 監修