〈人との繋がり〉を求める時
人とのご縁、というと、ひと昔前までは、実際に会うことのみで繋げていくものであった。
学校や職場、コミュニティ、ご近所さんなどなど、、、顔を合わせて言葉を交わして、交流を深めていくことこそが、人との繋がりであった。
その後、インターネットが普及すると、一気に垣根を越えて、海外の人々ともオンライン上で簡単に知り合い、交流できるようになった。
今、もし〈人との出会い、繋がり〉を新たに求めるのであれば、基本、この2択がある。
身近な例だと、趣味仲間や恋人探し、仕事探しもオンライン上でできる。
ただこれは、若い人たちに比べると、私たち50代以上の世代にとっては、なかなか馴染めない人も多いかもしれない。
実際、自分の周りも、ネット上でコミュニティを作ったり、個人からモノを買ったりする自分に対して、「危なくないの??」「変な人ばっかりじゃないの??」と訝しむ人が多い。
オンラインでの出会いや交流(恋愛以外でも)には、メリット・デメリットがある。
大きなメリットは、
自分の周りでは見つけられない、同じ趣味嗜好を持つ人を探すことができる
遠くの人とも繋がれる
デメリットは、
詐欺など犯罪も少なからず潜んでいる
誹謗中傷や、対面なら生まれにくい誤解などで、関係がこじれたりする
など。
自分自身のことで言うと、現在マメに繋がっている人脈のうち、出会いがオンラインだったのは40%くらいを占めている。
英会話関連コミュニティ、オンラインゲーム、配偶者を亡くした人の会など。
彼らは、出会いの後、実際対面を果たして親交を深めている友人もいれば、オンラインのみで10年以上交流している仲間も何人かいる。
おみやげや地元の名産を贈り合ったり、何でも話せるくらい親しくなったわりに、顔を見たことがない人も複数いる。
このように、趣味などで繋がれることはもちろん嬉しいことだが、切羽詰まった状況を打破できる強力な手段にもなる。
レアなトラブルや難病などを抱えていて、昔なら書籍を調べたり、人づてに病院や同じ経験をした人などを紹介してもらうくらいしかできなかった事でも、今はネットで調べたり、同じ境遇の人と繋がる事も出来て救われる人も多い。
実際自分は、主人を40代前半で亡くして、絶望と喪失感で打ちのめされていた時、同じ境遇の人が集まる会をネット上で見つけて繋がることができた。
”心の拠り所”を持てたことで、心身の治癒のスピードが格段に上がったと実感している。
さて、いずれにしろ、50代以降は、これまで培ったコネクションを仕事に活かすこともできるし、プライベートではさらに良い関係を深めていきたいと思う。
そして同時に、新しいコネクションを求める気持ちも失わないようにしたい。
そういった意味でも、身体が動きにくくなる50代以降は、オンラインでのコネクションを大いに役立てていきたい。