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【電車利用】における障害者の割引制度

こんにちは!まこ先生です。

今回も障害に関する記事です(引っ越し記事第2弾)。
テーマはずばり【電車利用】について(・∀・)

前に書いていた元記事があまりにも長かったので、小分けして書いていこうかなーと思ってます。
最後にはまとめ記事で総括編も書こうと思っているので、良ければお読みください。

今回の電車利用というテーマも、以前書いた【身障者用トイレ】と同じくらい、障害のある方にとっては社会進出における重要テーマだと思ってます。
以下にトイレ記事も貼っておくので、ご一読いただけると嬉しいです。

1.ちょっとおかしい障害者の割引制度

もう結論から書いちゃいますが…。
これまで電車を使ってきて、ずっと疑問に感じていたんです。

なぜ
「障害者の単独乗車は割引にならない」
のかなぁって。

日本全国の鉄道について調べたわけではないので、もしかすると一部の鉄道では単独乗車にも割引が適用されるのかもしれません。
が、少なくともJRや僕が乗ったことのある私鉄では、単独乗車は割引になりませんでした。

いや、そもそも割引があるのは大変ありがたいことなんですよ。
めちゃくちゃ助かってきたことは事実です。
でもやっぱり疑問は拭えない。

「何で介助者がいる時しか割引ならへんの?」
という疑問が。

2.介助者がいれば半額

まず、障害には第1種や第2種などといった区分があります。

第1種である僕なら、障害者手帳を掲示すれば、通常の半額で切符を購入することができます
ちなみに僕だけでなく、介助者一人も半額で購入することができます。

つまり、二人分の切符を一人分の運賃で購入できるということです。

JRであれ各地の私鉄であれ、基本的にはこの規定は同一のようです。

普通に考えればまぁ「お得」ですよね。

でもこれ、介助者がいる場合にのみ適用されるんです。
何か違和感を覚えませんか?

3.片道100キロ超えの場合は単独割引可

ただし、片道100キロを超える乗車であれば、障害のある人単独でも半額が適用されます。

・・・・・

「何このルール!?」ってなりません?笑

片道100キロを超えた電車移動なんて、日常生活ではほとんどないことですよね。
障害のない一般の方でも、そうそう片道100キロの電車移動はしないのではないでしょうか。

それに障害のある方の場合、ここまでの遠出をするなら、それこそ介助者がつくパターンの方が多いんじゃないかと思います。
少なくとも僕なら、この規模の移動の場合は誰かについてきてもらわないと厳しいです。

こう考えてみると、この片道100キロルールは何のために存在するのかよくわからないんですよね・・・。

4.障害者は介助者無しで移動しちゃだめ?

そもそも、介助者がいないと割引が適用されない点がほんとによくわからないんです。

「障害のある人は介助者がいないと移動できない」
っていう考え方が根本にあるんですかね?

あるいはもっと皮肉に受け取って、
「障害者の単独行動は危ないし鉄道会社側にとっても迷惑だから極力やめてくれ」
ってこと?

それとも
「単独で移動できるくらいの障害は障害とは言いません」
ってことなんでしょうか。

現に単独行動が難しいのはそりゃそうですけど、にしても「誰かと一緒じゃないと割引しませんよ」だなんてルール、何かおかしい気がしませんか。
障害のある人だって、どうしても一人でしか行動できない時、あるいは誰にも同伴してほしくない時もあるはずですから。

これも「障害者のわがままだ!」と受け取られてしまうのでしょうか…。

5.社会的潜在意識の表れ

これが仮に「障害者」でないとすると、単独乗車で考えるのが当たり前だと思うんですよね。
誰かと一緒に乗車することを考えた値段・制度なんて、何らかの事情や狙いがない限り検討しないでしょう。

でもこれが「障害者」となると話は別なんじゃないかと思うんです。

はじめに断っておきますが、僕は「差別」だの「偏見」だのといった言葉を安易に使うのが大嫌いです。
物事の深層を捉えようとせず、すぐこういった言葉で問題を解決しようとする人も大嫌いです。
あと、正当な理由もなく障害者を特別扱いするのも大嫌いです。

にしてもこの割引制度に関しては、その節々に「差別意識」が潜んでいるような気がします。
「障害者なんてどおせ一人じゃ移動できないよな。逆に一人で移動できるくらいの軽度障害者には割引制度なんていらないよな」
という考えがちらついて見えるんです。
これって考えすぎでしょうか。

あるいは単純に、極力半額で乗車されたくないから現制度にしているのであれば、いっそのこと「障害者割」なんて制度やめちまえと思います。

いや、さすがにこれは言い過ぎましたすみません。
他の方が被害を被るような言い方はいけませんね…。

でもつい熱くなってしまうくらい、理不尽さを感じてしまう制度なんです。
別に「もっと割引してほしいから」とかいうお金の問題じゃない。

どういった考え方・経緯で「単独乗車に割引は適用されない」となったのか、いつか真相を聞いてみたいものです。


6.サービスが充実している自治体もあり

そんななか、例えば僕が今住んでいる大阪市はサービスが充実しています。

大阪市に住んでいることが条件ですが、市内に住んでいれば「無料乗車証」を発行してもらうことができ、大阪市内の地下鉄(=Osaka Metro、現在は法人化)やバスに無料で何度でも乗車できるんです。

何より単独でも利用可能なのがJRや私鉄との大きな違いです。

さすが大阪市!笑

でも、願わくば府内の方全般に適用してほしいですが…。
運営とかを考えるとやっぱり現実的じゃないのかなぁ…。
そもそも「無料」って時点で破格やもんなぁ…。

とは言えほんとにすごいサービスだと思います。
個人的には「無料」という料金設定よりも、単独でも自由に利用できるサービスというところに魅力を感じます。

こういった社会受容やインフラサービスが、障害のある方の自立や社会進出につながると思うので。

7.まとめ

以上、今回は障害のある方の電車利用の中でも「割引制度」に焦点を絞って書きました。

この制度に助けられる部分も多々ありますが、それと同時に個人的には「何で?」と感じる部分も多々ある制度です。

とは言えこれはあくまでも「障害者目線」としての僕の考えなので、きっといろいろな考え方があるのだろうと思います。
僕自身もっと見識を深めていきたいと思います。

さて、電車利用に関しては「優先座席」にまつわる記事も書いてあるので、よければ以下のリンクからご一読ください。


それでは今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました(`・ω・´)!

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