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そこ【車椅子スペース】なんですけど…

こんにちは!まこ先生です。

過去2回にわたり、障害のある僕から見た電車利用に関する記事(=障害者の割引制度と優先座席について)を書きました。
以下それらの記事↓↓↓↓

今回はその第3弾ということで、【車椅子スペース】に関する記事を書いていきたいと思います。

1.そこのスペース空けてください

これまでひたすら優先座席について書いてきましたが、車椅子スペースに関しても基本は同じです。

例えば、車椅子ユーザーが単独で電車を利用する際は、駅員さんが乗り降りの補助をしてくれます(一部の沿線や駅を除く)。
この場合は周囲の乗客に対し駅員さんが声を掛けてくれるので、よほどの人でない限りはスペースを空けてもらえます。

問題はそうじゃない場合――つまり、車椅子ユーザーに付き添いの方がいて、駅員の補助を必要としない場合です。
この場合は残念なことに、車椅子ユーザーが電車に乗っても、そこから離れようとしない人が一定数いるんです。

「我関せず」な方が本当に多いなぁと思わざるを得ません。

電車内がギュウギュウで身動きが取れないとかだとわかりますよ。

でも他にもそこそこスペースがあって、なおかつ車椅子スペースを必要とする理由が特にないなら、その際は譲るべきだと思うんです。

だって車椅子が電車の扉付近で立ち往生してしまったら、それこそ他の乗客の乗り降りにも影響が出るじゃないですか。

これって誰も得しないというか、それこそ本末転倒だと思うんですよね。

2.互いのメリット・デメリット

「車椅子スペースを使いたい!」
というのは決して車椅子ユーザーのエゴではありません。

少なくとも僕は自分他の乗客双方のメリット・デメリットを考慮して車椅子スペースを利用させてもらっています。

当たり前ですが、車椅子はある程度のスペースを必要とします。
あまり言いたくはないですが、他の乗客にとって車椅子の自分が邪魔になっているのも重々承知しています。

でも、だからこそ極力周りの方の邪魔になりたくないんです。
僕は電車の車椅子スペースとは、車椅子ユーザーの乗車を確保するためだけでなく、他の乗客の邪魔にならないためにも設けられたスペースだと考えています。

例えば、車椅子スペースを使えず、扉付近にしか居られないとなれば、次のようなデメリットが生じます。

①乗客が乗り降りしにくいという物理的デメリット
②車椅子ユーザーの精神的デメリット

一ユーザーの意見として言わせてもらうと、②はほんとに地獄のような気分です。何も好き好んでみなさんの邪魔をしているわけではありませんから。
「車椅子スペースが使えるならそっち使ってるよ!」といつも嫌な思いをしながら肩身狭く乗っています。

同じような思いの方はきっと多いんじゃないかと勝手に思ってます。

3.互いの配慮が重要

「車椅子は邪魔だ」とか「混雑時に電車に乗るな」と思う方も一定数いるでしょう。
でもどうしても、その時その電車に乗らないといけないケースも多々あるわけでして。

だからこそ、誰しものデメリットを未然に防止できる車椅子スペースに身を置きたいんです。これは決してわがままではないと思うんです。

車椅子ユーザーなりの配慮も含まれていることなんです。

車椅子スペースを使えれば、少なくとも一般の乗客のみなさんにとっては電車の乗り降りがしやすくなりますし、車椅子ユーザーにとっては精神的ダメージが軽減されるメリットがありますからね。

 これらの点をどうか理解していただきたいなと思いますし、
「車椅子の人が乗ってきたことに気付かなかった」
といった事態にならないよう、そのスペースを使用している限りは周囲への目配りも心掛けてほしいなと思います。

4.最後に

優先座席にしろ、車椅子スペースにしろ、そこに特別な空間があるということは、そこを本当に必要とされている方がいらっしゃるということです。

これまであまり意識をしてこなかった方にほど、上で書いた現状を知っていただきたいなと思います。

ただ、制度やスペースなどがどれだけ充実していても、最も重要なのは一人ひとりの倫理観です。

みんなが使いやすい空間を、みんなが過ごしやすい社会を、みんなで理解して、協力し合って築いていければそれに越したことはないと思います。



ここ3回にわたり、障害のある方にとっての「電車事情」について長々と書いてきました。

今後もしばらくは、障害のある一人の人間としての目線で、僕なりのこうした「社会問題」に焦点を当てて書いていきたいなと思います。

正直に言うと、決しておもしろい話ではないですし、多くの方の興味や関心をそそる話でもないことは重々認識しています

でも、僕がみなさんに伝えられること、そして本当に伝えたいと思えることはこういったテーマなので、今後もご覧いただけますと幸いです。

それでは今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました(`・ω・´)!

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