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旅に出る:韓国の場合⑬
絞り出すような声に、私も含め3人は一斉にバービーちゃんが
入ってきた扉に背を向け、ドーム型のサウナの奥に向かって
体育すわりした。
何度も言うけど、
全員「全裸withむしろ」であることは覚えておいてほしい。
「あ、だいじょうぶよ!バービーちゃん!私たち奥のほう向いてるから
見てない!見てないよー!」
「ううううううう・・・・(半泣き)」
これまですっぴんはおろか、化粧崩れさえも見せない気構えで
完璧な姿をみせていたバービーちゃん。
すっぴんや裸を見せるのは嫌というバービーちゃんに
「大丈夫!紫のガウン着ているよ!」と言ってしまった
過去の自分たちを殴ってやりたい(涙)
すっぴんどころか、「全裸withむしろ」
しかもこの状態になる前には漏れなく
シャワークルクル→お風呂ザブン→四つん這いハイハイを
彼女も通ってきていると思うと、
もう本当に本気でかわいそう。
大人の階段昇る、どころか
大人の断崖絶壁をよじ登るくらいの高低差がある。
というか、それにしても熱い(今更w)
そりゃそうだ、この中は
むしろをかぶってないと、熱くて熱くてやってられないよ!
というレベルの温度の韓国式サウナだ。
怒涛の展開とバービーちゃんばかりを気にしていたけど
マジで熱い。死ぬ。。。
バービーちゃんも私たちがいる状態では動けないだろう。
「バービーちゃん!私たち先に出るよ!
見ないからね!見てないからね!
というか、私たちが出ていくところも見ないでね!(切望)」
私含めた3人は熱い熱いと言いながら、
入ってきたときと同じスタイル(屈辱)で出ていく・・・
でるやいなや、待ち構えていた頭にタオルをまいたおばちゃん(恐怖)
「オツカレサマデシター!」
すぱーーーんと、もぎ取られるむしろ(最後の砦)
「コッチネー!」
ザブーーーーーン
またもや水洗いされる野菜に戻った私たちは
そのまま第2ラウンドに突入するのであった。