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【イベントレポート】Backlog ユーザーコミュニティ 「#JBUG」佐賀でキックオフ!
皆さん、こんにちは!
ヌーラボでコミュニティマーケティングを担当している藤本(マコリーヌ)です。
佐賀県で初めての開催となるJBUG佐賀は、「プロジェクト管理のテクニック・ノウハウを学び合おう」をテーマに、5名の登壇者にBacklog活用法についてお話しいただきました。
こちらのブログでは、イベントの様子やセッションの内容をお届けします!
イベント概要
以下イベントページから抜粋。
佐賀県で初めての開催となる「JBUG佐賀」。5名の登壇者をお招きし、Backlogを活用した、プロジェクト管理のテクニックやノウハウを学び合う場となっております。プロジェクトやコミュニケーションに関する課題や解決策など、価値のある知見を交換し、共通の理解を深めてみてはいかがですか?
■ イベント概要
開催日程:2024年3月19日(火)19:00〜
会場:LIGHTHOUSE
イベントページ:https://jbug.connpass.com/event/306428/
参加費:無料
JBUGとは
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JBUG(Japan Backlog User Group)は、プロジェクト・タスク管理ツールBacklogのユーザーコミュニティです。
プロジェクト管理は、すべての業種や職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。
Backlogは国内最大級のプロジェクト管理ツールであり、その豊富なユーザー事例から学び合うことで、より効果的なプロジェクト管理や楽しい働き方を追求しています。実体験から得た知見やノウハウをシェアし、共に「働くを楽しくする」を実現したいと考えています。
「プロジェクト・タスク管理に悩んでいる方」「チームコミュニケーションを活性化させたい方」「他社の事例からBacklogの活用方法を学びたい方」いらっしゃいましたら、ぜひJBUGに参加してみてはいかがですか?
オープニングトーク:JBUG佐賀の目指すところ
オープニングは、株式会社キーワードマーケティング 力久さんより、「JBUG佐賀の目指すところ」についてお話しいただきました。
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力久さんは、普段の業務で新卒・中卒採用業務から、社内研修・社内イベント企画、総務など幅広い業務を担当している傍ら、JBUG佐賀の運営を引き受けていただきました。企画から当日の運営までありがとうございました!
JBUG佐賀の目指すところ
佐賀から九州のIT産業を盛り上げる
企業間の関係を深め、相互成長へ繋げる
未来のIT人材を育てる
株式会社キーワードマーケティング「佐賀と東京を繋ぐ、プロジェクト管理術」
まずは、株式会社キーワードマーケティング様より、「佐賀と東京を繋ぐ、プロジェクト管理術」をテーマに、Backlogの活用事例と運用上の工夫についてお話していただきました。
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今回登壇する予定だった橋口さんの代打で登壇いただくことになった北園さん。北園さんは、これが人生で初めての登壇とのことでしたが、JBUGが誰かの一歩踏み出すきっかけになって嬉しく思います。
東京本社と佐賀支社
株式会社キーワードマーケティングさんでは、東京本社と佐賀支社の2拠点でリスティング広告の運用代行・コンサルティングをしています。
東京と佐賀のそれぞれが独立して運用代行を行なっているわけではなく、分業体制が確立しており、拠点間で密接にコミュニケーションをとりながら業務を遂行しています。
佐賀支社は、広告運用代行業務を支える「オペレーション業務」をしており、その業務の全てをBacklogで管理します。
東京と佐賀を繋ぐBacklogですが、実際にどのように活用されているのか。それは、GoogleフォームとBacklogを連携し、タスクを簡単に起票できる仕組みを取り入れたのです。
導入前の壁と導入後の変化
Backlogを導入する以前は、スプレッドシートで依頼を管理し、やり取りの記憶がチャットにしかありませんでした。
Backlogを導入した結果、依頼の見逃しがなくなり、進捗状態が一目でわかるように、かつ全てのやり取りがBacklogに記録され、ノウハウが貯蓄されるようになったそうです。
誰が、今、どのくらい業務を抱えているか、見える化したことでフォローし合えるチームも形成されました。
株式会社ヌーラボ「BacklogとiPaaSと私」
続いて、株式会社ヌーラボより、「BacklogとiPaaSと私」をテーマに、お話していただきました。柴尾さんは、九州を中心に意欲的にITコミュニティで活躍されています。
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iPaaSとは
Integration Platform as a Service:SaaSを繋ぐサービス。
Backlog公式Integrationでは、ビジネスで活用されるチャットツールからWebhookへの通知まで用意されています。
背景と実装してみた結果
柴尾さんが運営する、JAWS-UGではタスク管理にはBacklog、コミュニティメンバーとのコミュニケーションツールにDiscordを採用しています。
最近、Backlogを使い始めたものの、Backlog公式IntegraationにDiscord連携ができず、3rd Party製品を活用し、SaaS同士を繋いだ事例を紹介していただきました。
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杉山さん「リモートワーク15年の私とBacklog」
続いて、個人で会社を経営されている杉山さんより、「リモートワーク15年の私とBacklog」をテーマに、お話していただきました。
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普段は、WordPressなどを利用したWebサイト構築・運営、EC-CUBEやBaseを利用したECサイト構築・運営、Kintoneを利用して社内システム構築支援など幅広く活躍されている杉山さん。
また、地元SlerのWebチームとも、Figmaを使用したシステムUI設計HTML/CSSでモック作成や AWS上にシステム構築支援・運用支援などもされています。
リモートワークにおけるプロジェクト管理の課題
リモートワーク歴15年の杉山様ですが、リモートワークにおけるプロジェクト管理に課題を抱えていました。
初めて組んだWebチームには、遠方に住んでいるメンバーが居て、情報のやり取りと共有する方法に困っていました。また社内規定でクラウドストレージも利用できないなど課題があったそうです。
Backlogの導入
そこで杉山さんが、過去の経験からプロジェクトメンバーにBacklogを使うことを提案。まずは、4〜5名のチームで2017年頃から利用を開始し、同時に AWSも利用し、開発環境を整えていったそうです。
Backlogを利用する上で気をつけていることを以下のように述べていました。
BacklogのWiki機能を活用し、情報を残すように徹底
課題を作って全ての情報をBacklogに残す
Backlog導入後の変化と効果
Backlogを利用して、開発したプロジェクトが成功し、その後のプロジェクトでもBakclogをすることに。
プロジェクトの管理数が増加し、それに伴ってプランも上位に調整する必要が生じました。管理するプロジェクトの増加、チームでする仕事の増加、結果として業績が上がるということで申請も通ったそうです。
今では、Web開発チームだけでなく、他の開発チームでも利用し、また受託先の担当者を招待するなど、外部との連携にもBacklogを活用されています。
15年間のリモートワークを通じて感じたこと
コロナ禍でもBacklogを活用して、他のチームも在宅勤務がスムーズに。杉山さんご自身がリモートしやすいように、環境を整えていったら他の人も働きやすい環境になったとのこと。
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株式会社Fusic 「Backlogと生成系AI」
続いて、株式会社Fusic様より、「Backlogと生成系AI」をテーマに、お話していただきました。
清家さんは、株式会社Fusicのエバンジェリストとして、福岡のコミュニティをはじめ、全国各地で登壇するお仕事をしてらっしゃいます。
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発生し始めた課題
メイン業務は登壇ですが、コミュニティに関わるお仕事もしていらっしゃいます。また、エンジニアとしても働いているので手元の仕事が最優先。
したがって、どの資料を優先した方がいいのか、どの勉強会計画を優先するべきなのか分からなくなってくることが多々。そんな中で、客観的な視点が必要でした。
今回は、Backlog APIとOpenAIを組み合わせて、何を行うべきなのか客観的な視点で提案してくれるBacklog活用法について発表いただきました。
Backlog API x OpenAIによるアプローチ
Backlog APIとは
課題、Wiki、ファイルの追加や取得を始め、プロジェクトやユーザーの管理などブラウザ上のBacklogでできる操作の大部分をAPIから行うことができます。
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Backlog APIとOpenAIを組み合わせることによって、自分が稼働した課題と自分が担当者の課題が「自分が処理すべき課題」として抽出されます。
これらを定期的に実行してSlackで通知することで、毎日実行する手間を省いているそうです。
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株式会社ヌーラボ「失敗から学ぶBacklog活用術」
最後に、株式会社ヌーラボより、「失敗から学ぶBacklog活用術」についてお話していただきました。
デジタル領域を中心としたマーケティングを担当している尾藤さん。今回が人生初めての登壇とのことです。
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今回は、ヌーラボのデジタルマーケティング担当として、多くのタスクをBacklogで完了していく中で学んだ、Backlogをうまく活用するための方法をご紹介いただきました。
ゴールを明確に設定する
継続的なやり取りが必要な話題について、具体的な目標を設定せずに課題を登録すると、永遠に完了しない課題が発生する可能性があります。
期限を決められる範囲で実行できる「◯◯をする」「▲▲を実施する」のようなタイトルで明確にゴールを示すことや、目的からズレることを防ぐためにも、「何故そのタスクが必要なのか」を概要欄に明記することをおすすめしていました。
ボールの在処を明確にする
確認すべき人が複数いると、返事待ちの時間が発生しやすい。確認の頻度が多い場合、確認用の子課題を立てるのではなく担当者を変えて確認を回すなど、「今、誰の確認待ちなのかを明確にする」、これがうまく運用するポイントとのこと。
また、確認者が4名以上の場合は、全員に通知した上で「問題なければ★(スター)を付けてください」といった運用でスター機能を活用した事例もお話しいただきました。
記念撮影タイム
ご参加いただいた皆さんと一緒に記念撮影。掛け声は「Backlogのビー」で皆さんの素敵な笑顔を見れました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!
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ツイートまとめ
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