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【料理】どんなおかずも、あなたの狙い通りに美味しくなる!料理別のベストな塩加減

こんにちは!真子です。
今日もこのnoteをご覧くださり、ありがとうございます☺️

今回は、「どんなおかずも、あなたの狙い通りに美味しくなる!料理別のベストな塩加減」について書いていきたいと思います。
これまで、塩分濃度1%理論に沿って計算方法やレシピについて解説してきました。分かりやすく「1%」という指標を使ってきましたが、実は料理方法によって、「ベストな塩分濃度」にはわずかな違いがあります。

その差は0.1%〜とかなり小さい差ですが、その違いは味の仕上がりに大きく関わってきます。実際に、食塩水を0.1%濃度が違うものを飲み比べても、はっきりと違いが分かる程です。

0.1%の差を塩(g)に置き換えると、300gのお肉に対して0.3gの量の差です。だいたいひとつまみくらい。そう考えると、料理ってけっこう繊細というか、少しの匙加減でかなり印象が変わってくるってことです。面白いですよね。

ということは、匙加減で味の感じ方が大きく変わる=適当に味付けをするのはかなり難しいってことです。

やっぱり、塩分濃度を意識した料理がその匙加減を教えてくれるし、一発で味が決まりやすいポイントだな、と改めて思います。この計算ができると、すごく気楽に美味しいご飯を作れるようになるんですよね。
なので今回は、料理方法別に基本的な考え方をご紹介します。

細かい%まで覚えなくても、「スープは薄めが美味しいんだな〜」程度でもお役に立てるんじゃないかと思います。ぜひ、料理を楽しむための参考になれば幸いです☺️

✅レシピを見て料理はできるけど、見ないで作れるようになりたい◎
✅料理上手への近道を知りたい!
✅塩分濃度の考え方について気になってきた!

そんな方は、ラクに美味しい料理が作れるようになります!
ぜひ最後までご覧くださいませ◎

それでは、やっていきましょう!

料理別!ベストな塩加減はこれ!理由も解説◎

1. 汁物(例:味噌汁、スープ)
・適した塩分濃度:0.8%~1.2%
汁物は水分が多く、塩分が均等に溶けるため、比較的低めの塩分でも全体に塩味が感じられます。温かい状態で飲むことが多く、塩味が強く感じやすいことも理由です。旨味やだしの風味を引き立てつつ、控えめの塩分で美味しくいただきましょう◎

2. 焼き物(例:焼き魚、ステーキ)
・適した塩分濃度:1.2%~1.5%
焼き物は表面に塩が直接かかるため、塩味を感じやすい一方で、内部に味が染み込みにくいです。そのため、少し濃いめの塩分を使って外側にしっかりとした味付けをすることで、バランスの良い風味になります。また、焼きによって水分が抜けるため、塩味がやや薄く感じやすいです。

3. 炒め物(例:野菜炒め、肉炒め)
・適した塩分濃度:1.0%~1.4%
炒め物は短時間で火を通し、調味料が食材に絡むので、比較的均等に味が行き渡ります。汁物よりも水分が少ないため、やや濃い目の塩分濃度が適していますが、あまり濃くしすぎると全体に塩味が強く感じられやすくなります。野菜の水分量や火加減によっても塩味の感じ方が変わるため、1.0%前後から調整するのが一般的です。

4. 煮物(例:肉じゃが、おでん)
・適した塩分濃度:0.8%~1.2%
煮物はじっくりと火を通すことで食材に味が染み込むため、汁自体の塩分濃度は低めでも十分に味が伝わります。また、煮込むことで水分が飛んだり、味が凝縮されたりするため、塩分を控えめにしておく方が食材の持つ旨味を引き立てやすいです。

5. 揚げ物(例:唐揚げ、天ぷら)
・適した塩分濃度:1.2%~1.5%
揚げ物は衣をつけて調理するため、塩味が直接口に届きにくいことがあります。また、揚げ物は油によるコクが強いため、下味をつける際にはやや高めの塩分濃度にすることで、揚げた後も食材にしっかりと味が感じられるようになります。ただし、あまり塩をかけすぎると塩辛くなりがちなので、適量を意識◎

このように、料理の水分量や食材への味の浸透具合、調理の過程での味の変化を考慮して、それぞれの調理法に合わせた塩分濃度を設定することで、ベストな味付けに仕上がるということです!

とはいえ、細かいことを覚えるのは大変なので…
汁気のない料理(焼き物、炒め物、揚げ物)→ 1〜1.2%程度
汁気のある料理(汁物、煮物)→ 0.8〜0.9%程度
と、汁気で分類(笑)!すると分かりやすくで覚えやすいかなと思います◎

こんな感じで数字はラフに捉えて普段の料理に活かせると、気楽に計算して料理をすることができます!

やっぱり味付けはあくまで好みになるので、これを読んでくれているあなたも、色々試してみて自分なりのベストな塩加減を見つけていただければと思います☺️
(自分の好みを知って寄せることができるのも、計算して味付けするメリット…◎)

具体的な計算方法

それでは、具体的な計算方法を見ていきましょう!
もうね、これだけ見て料理をすれば、本当になんでも美味しくなります…
秘伝の方法と言っても過言ではない…(さすがに過言…)

まずは以前の記事から紹介している、塩の量の計算と、醤油など塩分を含む調味料への置き換え方法のおさらいです。

◎基本の塩加減(塩分濃度)のお話↓

◎塩分を醤油に置き換える方法↓

まとめた公式がこちら↓

1.使用する塩の量(g)=  料理全体の重量(g)× 作りたい塩分濃度(%)
・料理全体の重量:料理のすべての材料と水分、調味料を合わせた重量(g)。
・塩で味付けする場合はこのままの量を使う。→3.の小さじへの変換へ
・醤油、味噌などで味付する場合は、→2.置き換えの計算へ
2.醤油に置き換えた量(g)=使用する塩の量(g)÷ 醤油の塩分濃度(%)
・濃口醤油15%、薄口醤油16%
・味噌も計算式は同じ。味噌10〜15%
 塩分量は、パッケージに記載の塩分割合を参考に。
 ※100gあたり食塩相当量12gなら、塩分割合12%
3.小さじ、大さじへの変換(塩、醤油、味噌同じ)
・塩、醤油、味噌:小さじ1=6g、大さじ1=18

以上が、基本の計算です。
スマホの電卓で計算すると結構簡単◎
例)300gお肉、1%塩分、醤油(塩分15%)の場合
  300×1%÷15%=20g
のように、一気に計算できますよ◎
何度もやっていけば、必ず自分で計算できるようになります!
なのでまずはスマホの電卓を打ってみてくださいね☺️

ではさらに、料理ごとの計算例を挙げていきます!

1. 汁物の場合
・料理全体の重量:水やだしの量と具材の重量を合わせたもの
・使用する塩の量:塩そのもの、または味噌や醤油に含まれる塩分量を計算
例:600mlの味噌汁で0.9%の塩分濃度を目指す場合
・必要な塩分量:600ml×0.009(0.9%)=5.4g
・塩そのものなら5.4g(小さじ1弱)、塩分濃度12%の味噌なら5.4g÷0.12=45g=大さじ2と1/2を使用。

2. 焼き物の場合
・料理全体の重量:肉や魚の重量
・使用する塩の量:下味として表面にかける塩の量
例:200gの魚に1.5%の塩分濃度を目指す場合
・必要な塩分量:200g×0.015(1.5%)=3g
3gの塩を魚の表面にまぶして下味をつける。

3. 炒め物の場合
・料理全体の重量:炒める野菜や肉の重量と調味料の重量の合計
・使用する塩の量:塩そのものや、調味料(醤油やソースなど)に含まれる塩分量
例:300gの野菜と肉に対して1.2%の塩分濃度を目指す場合
・必要な塩分量:300g×0.012(1.2%)=3.6g
・塩そのものなら3.6g、塩分濃度15%の醤油なら3.6g÷0.15=24g=大さじ1と1/3を使用。

4. 煮物の場合
・料理全体の重量:煮る前の水や具材の重量の合計。
・使用する塩の量:煮汁に含める塩分量。煮込むと水分が減るため、少し控えめに。
例:500gの水と200gの具材に対して、0.8%の塩分濃度を目指す場合
・必要な塩分量:700g×0.008(0.8%)=5.6g
・塩そのものなら5.6g、塩分濃度15%の醤油なら5.6g÷0.15=37g=大さじ2を使用。

5. 揚げ物の場合
・料理全体の重量:揚げる前の食材の重量。
・使用する塩の量:下味をつける際の塩の量や、揚げた後にふりかける塩の量。
例:300gの鶏肉に対して1.2%の塩分濃度を目指す場合
・必要な塩分量:300g×0.012(1.2%)=3.6g
下味用の塩を3.6gを使用。

こんな感じです◎
どんな料理も、この式を見て計算してみるととても簡単です!

また、食材の重量を測る時は、測りを使うと正確ですし、お肉ならパックに内容量が書いているので、測るのが面倒な時は見てみてくださいね。

まとめ

どの料理も、塩分濃度を計算する際は「全体の重量」と「使用する塩の量」のバランスが大切です。水分量が多い料理ほど低い塩分濃度で満足できる味になり、逆に水分が少なく濃縮された料理はやや高めの塩分濃度が美味しく感じられます。

【計算式◎】
1.使用する塩の量(g)=  料理全体の重量(g)× 作りたい塩分濃度(%)
2.醤油に置き換えた量(g)=使用する塩の量(g)÷ 醤油の塩分濃度(%)
濃口醤油15%、薄口醤油16%、味噌10〜15%
3.小さじ、大さじへの変換(塩、醤油、味噌同じ)
塩、醤油、味噌:小さじ1=6g、大さじ1=18

【塩分目安】
・汁気のない料理(焼き物、炒め物、揚げ物)→ 少し濃いめの1〜1.2%程度
・汁気のある料理(汁物、煮物)→ 少し薄めの0.8〜0.9%程度

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました☺️
あなたの毎日の料理の参考になれば幸いです。

ぜひ一度、計算して味がピタッと決まる快感を感じてみてくださいね!

そして次回は、「基本に立ち返ってみそ汁を作ってみた。塩分濃度の計算を使って料亭の味を再現したい!」について書いていきたいと思います。

毎日のように作るみそ汁。
これが料亭の味にできれば、食卓の幸福度が増しそうですよね。塩分濃度の計算を使って、バチっと味を決めていきたいと思います!

ではでは、次の記事でもお待ちしております☺️

それでは。


真子

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