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米新規失業保険申請件数、小売売上高などの経済指標まとめ(8月15日発表分)

以下のように、アメリカの重要な経済指標が8月15日(木)21:30から発表されました。それぞれの詳細を確認していきます。

みんかぶより

市場の反応

いずれも株高、米ドル高、債権金利上昇になりました。
それでもVIXは15.23と落ち着きを取り戻しており、ほぼ平常です。


NY連銀製造業景気指数

8ヶ月連続で縮小。製造業の景況感は良くない模様。



米新規失業保険申請件数 8/4-10

予想よりも申請件数が少なくなっている
これにより、労働市場の減速が継続していることを示唆している。
0.5%の大幅利下げ観測が後退した模様。

新規失業保険申請件数とは
失業者が失業保険給付を始めて申請した件数を集計し、季節調整を加え発表するもの。本指標は景気の動向に敏感に反応するといわれており、景気先行指数として用いられている。

米労働省雇用統計局が毎週集計し、集計期間の翌木曜日に発表する。米雇用統計の基準日である12日を含む週の結果は、それ以外の期間よりも注目度が高い。

米国夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半の発表。

引用:みんかぶ


フィラデルフィア連銀景況指数

大幅に景気指数が良くなかったようですが、無視されましたね(笑)

フィラデルフィア連銀景況指数とは
ペンシルベニア州の一部、ニュージャージー州、デラウェア州を管轄区域とする地区連邦銀行であるフィラデルフィア連銀が、管轄区域の製造業の景況感や経済活動状況を指数化したもの。新規受注、在庫、出荷、支払い価格、雇用などの項目について、一カ月前との比較と、六カ月後の予想を「増加または好転」「変わらず」「減少または悪化」の中から選択する形で調査する。

分岐点はゼロ、プラスが好況、マイナスが不況となる。

地区的にも近いニューヨーク連銀製造業景気指数と同様の指標で、毎月15日に発表される同指標の後、毎月第3木曜日に発表される。両指標は全米をカバーし、より注目度の高いISM製造業景気指数の先行指標としても注目される。

米国夏時間:日本時間午後11時、冬時間:日本時間午前0時の発表。

引用:みんかぶ

米小売売上高

小売の売上が前月比1%増加。個人消費が堅調。
プライムデーなどセールが寄与している可能性が高いので、利益率はいかに?

また、ウォルマートも売上高・利益を上方修正したことも追い風となった模様。

米小売売上高とは
米国内で販売されている小売業・サービス業の売上高を集計したもの。米国の個人消費の動向を表している。米国は個人消費がGDPの約7割を占めており、他の先進国より高い傾向にある。その為、個人消費の動向が景気全体に与える影響も大きいため、注目度の高い指標となっている。

全体に占める売上高の割合が最も大きい「自動車及び同部品」部門は、販売店のセールなど景気と直接の関係がない要因による月ごとのブレが大きいこともあり、自動車を除いたコア部分の注目度が高い。

米商務省センサス局が対象月の翌月第2週ごろに発表する。

米国夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半の発表。

引用:みんかぶ


米輸入・輸出物価指数

輸入物価は0.1%上昇。輸出物価は0.7%上昇。
輸入物価のニュース記事がありました。注目度は低かったようです。


米輸入物価指数とは

米労働省労働統計局が毎月中旬に発表する米国が海外から輸入した物品(軍事物資除く)やサービスの価格変動を指数化した指標。2000年を100として基準としている。約2000の企業と4000の物品が調査対象となっている。価格変動の大きい石油を除いた数字にも注目が集まる。

輸入時点での価格が対象となっており、出荷段階が注目される生産者物価指数の先行指標として利用される。

米国夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半の発表。

引用:みんかぶ


米鉱工業生産指数

自動車・部品が7.8%低下と大幅。設備稼働率も平均値を1.9%ポイント下回る水準。あまり良い状況ではありません。

米鉱工業生産指数とは
鉱工業生産は、米連邦準備制度理事会(FRB)が鉱工業部門の生産活動状況を指数化したもので、景気全般の動きとかなり密接な関係を持っておりGDPの推移と強い相関がある。
3ヶ月に1度しか発表されないGDPと異なり月次で発表されるため、速報性に優れている。

同時に発表される設備稼働率は、生産能力に対する実際の生産量の比率。設備投資やインフレの先行指数になる。80%を超えると投資が活発化するといわれている。

米国夏時間:日本時間午後10時15分、冬時間:日本時間午後11時15分の発表。

引用:みんかぶ


最後に

いかがでしたでしょうか?自分なりにざっくりまとめてみました。
雇用と小売売上高を好感した模様です。

日経先物も夜間で約1000円上げと、ボラタイルな相場が続きます。
アメリカはVIXが落ち着いてきており、平常運転に近づいてますが、日本はまだ日経VIが30超ですので、警戒は必須です。

誤りやご指摘などありましたら、ぜひコメントに書き込みをお願いします。
それでは。

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