【全文無料/13,000字】【第4回ガルシア杯 ベスト16】ポケモンカードを1年間ガチでやったらめちゃくちゃ楽しかった件
1.はじめに
(1)あいさつ
こんにちは。横浜でポケモンカードをプレイしている、MAKO(マコ)(@mako83poke_ROM)と申します。
21年12月発売の「VMAXクライマックス」からポケカを始めました。現在は、競技プレイヤーとして公式大会で良い成績を残せるよう練習に励んでいます。ポケカってなんでこんなに楽しいのだろう。
さて、先日行われた「第4回ガルシア杯(世界レギュレーションBO3)」で、筆者は115人中ベスト16に入賞することができました。主催のガルシアさんから「noteを書いてほしい」とご依頼をいただいたので、初めて執筆します。自分なりに爆速で書いたのですが、拙い部分ありましたら笑って見逃してください。
はじめにお伝えすると、ポケカ上級者の方々にとっては、このnoteの内容はあまり価値がないかもしれません。これを読む時間があるならばジムバトルへ向かい、話題の「月明かりの丘」を入手していただくことを推奨します。笑
どちらかというと、約一年半前の自分と同じように、ポケカ初心者で「上手くなりたい!」と思っている方に、何かほんの少しでも参考にしていただける部分があると嬉しいと思って書いています。なんなら、ガルシア杯のような大会で一緒にプレイできることにつながればさらに嬉しいです。
(2)この記事を読んでわかること
ガルシア杯で使用したデッキとその理由、感想など
始めて一年半のいちポケカプレイヤーの考え方
初心者が上達するための練習方法、無理なく実行できる具体的なアクション
内容の全てが正解かは分かりませんが、少なくともトレーディングカードゲームの経験が浅いところから自分なりのアクションを継続して、(まだ派手な結果は残せていませんが…)下記のようにちょっとずつ良い成績につながってきました。
2023シーズンの結果自体は「もうひと踏ん張り!」…という感じなのですが、実は初めて参加した昨年5月のシティリーグS6は5戦全敗のタコ負けでした(泣)。このことを考えると、とてもプラスの変化があったシーズンでした。
当時はかなり悔しくて、「どうやったら上達できるのだろう?」と手探りな時間を過ごしていたので、特に似たような思いを持っている初心者の方に参考にしていただける部分も少しはあるのかなと思っています。
まずは、ガルシア杯のnoteなので、大会の内容について書きます。
2.ガルシア杯の結果と振り返り
(1)結果
4勝2敗0分のベスト16でした。健闘。
(2)使用デッキ・理由
アルセウスギラティナです。
アルセウスギラティナは、直近の大会でよく使用していたのですが、タイムラインで拝見したコハクさん(@58CUNE)のデッキリストを試してみたところ、とても手馴染みが良く、当日も良い結果につながりました。
※コハクさんご本人に「noteに書いてもよいですか?」とDMでご相談したら、快くOKしてくださいました。本当に感謝です!
●使用した理由・背景
大きく3つの理由です。
① BO3に慣れたかったから
② 相手の要求が高い状況をつくりやすいから
③ ゲームの序盤から終盤まで高い安定性を保てるから
① BO3に慣れたかったから
これがガルシア杯に参加した理由でもあります。実はBO3の大会に参加したのは今回が初めてでした。
公式大会で良い成績を残そうと思うといずれは通る道なのにも関わらず、未経験のまま次のシーズンを迎えるのは良い状態じゃないなと思い、ビビりながら参加しました。
特に、50分間という時間の使い方に慣れることや、そのなかでも短期決着でき、疲れの影響が出づらいであろうシンプルなデッキを選択することにしました。
② 相手の要求が高い状況をつくりやすいから
今回の大会は、世界でも活躍されている、あるいはこれから活躍される強豪プレイヤーの方々が多く、プレイングで真っ向勝負をするには自身の力量が足りていない自覚がありました。特に、普段のゲームでしばしば起こり得る「相手のプレイミス」には全く期待できない環境であると考え、いかに相手に高いHPを押し付けながら、手札に干渉して「(ミスではないが)相手が思うようなプレイをできない」状況をどれだけ多くつくれるかを重視しました。そのため、「ナンジャモ」「ジャッジマン」「ツツジ」のような手札干渉カードを強く使えるデッキであることが必須で、その点でアルセウスギラティナはドンピシャでした。
…こんなことを真剣に考えないといけないくらい、筆者にとってガルシア杯はすごくレベルが高く、ステキな大会でした。笑
③ ゲームの序盤から終盤まで高い安定性を保てる
デッキリストについて筆者がえらそうに語ることは特にないのですが、あえて言及するとしたら、「バトルVIPパス」と「ジェットエネルギー」の採用が光り、大会当日も安定性の高さを発揮できました。
何戦も試合を重ねると、序盤に思うような盤面をつくれずに押され負けることがしばしば起きますが、このデッキは練習時からそのようなシーンがかなり少なかったです。特にアルセウスデッキでは致命的な「後攻」を選ぶことになった際に、1ターン目からナンジャモを絡めてバトルVIPパスをひこ込める期待値があり、盤面形成ができることで、ハイパーボールを必要な進化ポケモンに温存できる点がとてもプレイの幅を広げてくれました。
また、アルセウスギラティナの負けパターンのひとつに、ベンチのビーダルがボスの指令でバトル場に呼び出され、何もできないうちに相手の要求が満たされるという、皆さんご存知のあるあるを「ジェットエネルギー」が打開してくれるおかげで、しっかり勝ちきれる試合が増えました。
他にも補足すると、必要なシーンでエネルギーをトラッシュせずにギラティナVSTARをバトル場へ送り出したり、2ターン目のアルセウスVSTARのスターバースで「入れ替え+エネルギー」の要求を1枚で満たすことによって実質好きなカードを3枚持ってくることと同等の強さがある、とても良いカードでした。
ロストスイーパーも活躍しました。これは強いというより、ゲームの勝ち筋を最後まで残すことができる(表現に自信ないw)キーカードでした。相手が先に「頂への雪道」を出して来たその瞬間に手札にないと意味がないじゃんと考える方もいるかもしれませんが、辛抱強くプレイを続けるなかで引き込むことができて、そのままスターバースで必要札を揃えて巻き返す、みたいなシーンはしばしばありました。
(※コハクさん、感想がズレてたら怒ってください。笑汗)
なお、本来であれば環境考察のうえデッキを選択しますが、上述のとおり今回はBO3に慣れることが目的だったので、そこまでしっかり考察しませんでした。しいてあげるなら、アルセウス系統のデッキや、アルセウス入りのパオジアンが多いかな、ロストギラティナデッキの「頂への雪道」の採用枚数が増加傾向(先に雪道貼られたらまじで泣ける)かな、というところは気にしていたくらいです。思考停止しちゃダメですが、今は正直「どのデッキも強い」という言葉がしっくりくる、とても面白いゲーム環境だと感じています。
(3)その他 感想
マッチアップは(1)で引用したとおりです。
試合内容の詳細は割愛します。
印象的なのは、CL優勝経験者の方や、招待選手のGustavo Wadaさん(@guto_wada)とマッチアップできたことです。もちろん他の試合の対戦相手も強すぎました。全員リスペクト。
特にWadaさんとの試合では、初めてポケカで国境を超えた感じがして、とても貴重な経験になりました。筆者は外国語が不得手なのですが、言葉は通じなくてもプレイはもちろん分かるので、すごくフェアにプレイしてくださっているのも伝わって嬉しかったです。
同時に、普段は起きないようなプレイミスが発生し、悔しい敗戦でもありました。これが今の筆者の実力だと思います。「『BO3に慣れる』ってこういうことだな」と身をもって体感しました。ちなみに、ミスした時に「オーマイガー!」って小声で言ったらWadaさんもニッコリしてくれたのでそこは救われました。2回同じ間違いをしないように頑張る。
余談ですが、筆者はサーニーゴさん(@kawahitosi)のメンバーシップに加入させていただいていて、大会途中の上位卓をサニメンで独占できたのはとてもエモかったです!サニメンでつながった方とリアルで初めてお会いできたりと、来シーズンに向けて弾みがつく良い時間になりました。
簡単ですが、以上がガルシア杯の結果と振り返りです。
ここからは、誰も興味のない「筆者のパーソナルな話」をつらつらと、そして少し興味をもってくださると嬉しい「初心者が上達するための練習方法・コツ」についてです。
3.筆者について
(1)普段の過ごし方
あらためて、MAKO(マコ)と申します。横浜在住の30代男性です。プレイヤーネームは友人から呼ばれているあだ名です。基本的にポジティブで、平和主義です。笑
普段は都内のIT企業で課長をしてます。仕事はめっちゃ好きです。毎日大変ですが、チームメンバーとともに刺激的な日々を過ごしています。
大好きな奥さんと2人で暮らしています。ワケあって奥さんのからだが少し弱いので、できるだけ一緒にいる時間を長くできるように在宅ワーク前提の過ごし方をしています。なので、土日を丸々使って自主大会などへ参加することはあまりないのですが、公式大会はなんとか予定を調整して参加している、という感じです。今回のガルシア杯は久しぶりの自主大会でした。
ポケモンの原作は赤緑~ルビサファ世代です、好きなポケモンはフーディンです。幼少期は友だちと公園で通信ケーブルを使ってポケモンバトルを楽しんでいました。みなさん通信ケーブルって知ってます?本当に楽しかった。まぁ今のほうが何百倍も楽しいと思うけど、これは思い出補正かもしれません。ポケモンカード(旧裏)も少しだけ集めていました。ルールは多分覚えていなかったです。
学生時代はバスケと音楽バンドに明け暮れる日々でした。そのため、21年12月にポケカを始めるまで十数年間、お恥ずかしながら原作にもポケカにも触れる機会がほぼありませんでした。子どもの頃はイマクニ?の『ポケモン言えるかな?』を全部歌えたのに、いつのまにかとんでもない数のポケモンがいました。その間、常に第一線を走り続け、世界に誇れる文化を築き上げた㈱ポケモンと関係者の方々、リスペクトすぎます!
(2)ポケカをはじめたきっかけ
友人に誘われたことと、コヤチャンポケカ部がはじまったタイミングが重なったことがきっかけです。当時はまさかこんなnoteを書くほどハマるとは思っていませんでした。Twitter(今は”X”か)のID(@mako83poke_ROM)が「ROM(読み専)」なのが何よりの証拠です。笑
学生時代からの友人と飲んでいる時に「最近ポケカやってるねんけど、MAKOもやってみん?」と何気なく誘ってもらってから、ちょっと調べてみました。また、僕は『ワンピース』も好きで、考察・まとめをされている「コヤッキーチャンネル」のYoutubeを欠かさず観ています。そのサブチャンネルで「コヤチャンポケカ部」をスタートするお知らせがあり、「えっ、ここでもポケカか。そんなに楽しいんだ…」と思いながら商品を手にとってみたのがきっかけです。
残念ながら現在はチャンネルを終了されていますが、僕は当時「コヤチャンポケカ部」の動画でポケカのルールを覚えました。そのため、今もマシューさん(@mashuk98_p)やとーやさん(@touyach0724)らポケカ部メンバーの方々に一方的に感謝しています。笑 CL等の大会でお見かけ会いした際にも、快く応じてくださるステキな方々。
あと地味に大きかったのが、大好きな奥さんとの共通の趣味になったことです。夫婦仲はめっちゃ良いのですが、完全に共通している趣味って今まで1つもなくて、ポケカはなぜか2人揃って好きになれたことが本当に予想外でした。それだけ面白いと感じたのだと思います。大会に出る時に奥さんもすごく応援してくれることが、やりがいの1つでもあります。
(3)「上達したい!」と思った原体験
そんなこんなでポケカを始めてすぐにハマりまして、翌月には友人と一緒にジムバトルへ参加することになりました。いちげきゲンガーのデッキでデビューして、たまたま2位に入賞したのが嬉しくて、ちょくちょくジムバトルに参加する機会が増えました。
そこから「もしかしてシティリーグでも勝てるんじゃないか?」と思い、友人と2人で裏工作パルキアのデッキを練習して、昨シーズン最後のS6大会に参加してみたのですが、結果は先述のとおり、5戦全敗のタコ負けでした(泣)。山札を引いても引いても何も噛み合わず、ただただ番を返すだけの時間を過ごしました。
当時は「ダークファンタズマ」の発売日の翌日の大会で、勝手に「ヒスイヌメルゴンVSTARの耐久が強すぎて、パルキアだけでは勝てない」と思い込み、大会前日に白馬パルキアへ変更したことが結果的にはそれが大きな敗因で、フタを開けてみれば環境を席巻したのはヒスイゾロアークVSTARでした。もちろん敗因はこれだけではないのですが、全体的に大会に臨むための準備は何ひとつできていなかったと思います。そんな自分の練習に楽しくつきあってくれた友人には感謝しかない。。。
下手なりにめっちゃ凹みまして、そこから「どうしたら上達できるんだろう?」とハートに火がつき、今日に至ります。志はいつか世界大会に出たい、そのためのステップ目標として「CSP上位(今シーズンは200位以内)入賞によるPJCSの出場権獲得」という目標を立てました。
当時の悔しそうなひとりごと。
(ちなみに今だから言えるけど、「まさか」ではない 笑)
4.初心者が上達するための練習方法・コツ
ここからは、上述の原体験から、筆者が少しでも上達できるようにやってきたことを書きます。繰り返しにはなりますが、上級者の方からすると、当たり前の内容も多々あるかもしれません。それでも当時の自分なりに試行錯誤を繰り返してみた内容でもあるので、同じような思いをもっている初心者の方に少しでも参考になればと思っています。
また、念のための免責になりますが、「これさえやれば必ず結果が出る!」という内容ではありません。ですが、少し前の自分とは確実に違ったプラスの感覚を得ることはできると思うので、1つでも参考になれば嬉しいです。
(1)大前提
仕事と家庭が最優先
皆さん学業やお仕事、子育てなどなど、色々あって毎日お忙しいですよね。ポケカを楽しむときの価値観は人それぞれだと思っていますし、他の人の考え方を否定するつもりは一切ありません。
筆者の場合は社会人で、仕事と家庭の最優順位がめっちゃ高いです。そのため、例えばですが「ポケカをやりすぎて仕事のパフォーマンスが低下する」といったことはイチミリも望んでいません。実際に、この一年間で昇進・昇給も叶ったうえで、ポケカの成績もちょっとずつ前進したので、ある程度の両立はできていると振り返っています。
成果=生産性×投下時間
基本的には上記の方程式で考えます。ただし、自分の場合はまとまった「投下時間」をつくることがなかなか難しい(だいたい大会の約2週間前から時間を投下しはじめる)ので、できるだけ「生産性」を高める作業を意識しています。全部この考えのとおりガチガチに進めているわけではないですが、あくまで前提の考え方として頭の片隅に置いています。後述する練習方法やコツについては「生産性」を意識したものがほとんどです。
楽しむ気持ちを絶対に忘れない
基本「しんどく思うくらいならやらない方がよい」と考えています。
自分がなぜポケカにハマったかというと、シンプルにプレイすること自体がめっちゃ楽しかったからです。これからもっと緊迫した勝負で心をすり減らす時もあるのかもしれませんが、初心を忘れずにやっていきたいと思っています。ちなみに筆者の場合はお仕事も同じです。自ら望んで選んでいるので、上手くいかなくて落ち込むことはありますが、すぐ切り替えるし、つらい状況でも心を失くす(忙)ことはないです。「いやいや、君がまだその境地に至っていないだけだよ」というご意見もあるかもしれないし、たしかにそうかもしれません。ただ、これまでの人生経験上、ここはあまり大きく変化しないと思っているし、ずっと大事にしたいところです。
(2)環境を考察する
「環境考察とは」といった説明までは不要かもしれませんが、大会で活躍している、あるいは活躍するであろうデッキやカードについて考えることです。環境デッキを使用率の高いものから順にあらわした「Teir表」なんかがその具体例です。
出典:ポケカ飯さん 4/24-4/30 シティリーグTier表
分かりやすすぎて感謝…
公式大会は、この作業で結果がでるかどうかの5半分以上は決まると考えています。ここは同じように考えている方も多いかと思います。
なぜかというと、自分がその環境で勝ち残るためには、対戦でマッチングする確率(使用率)の高いデッキにしっかりと勝利する必要があるからです。そのため、いくら練習に時間を投下したとしても、環境を読み違えて自身のデッキ選択をしていると、相性の悪いデッキとのマッチング率が高くなり、ひいては勝負に勝つ確率が下がります。なので、言い過ぎかもしれませんが、僕は公式大会において環境考察を、ポケカの対戦ルールと同じレベルで捉えています。
Twitter(X)とYoutubeをたくさん見る
「たくさん」と書いたので「投下時間」の話に聞こえたら恐縮ですが、これは「生産性」を意識したアクションです。
僕がポケカを始めたタイミングでは、もうすでに沢山の発信者の方々が、SNS等を使って多くの環境考察をされていました。そのコンテンツの1つ1つは非常に手が込んでいて、拝見していてとても楽しいです。発信者の皆様、いつもありがとうございます。
筆者はこれをできるだけ毎日見るようにしました。そして、1つではなく、複数見ます。動画の場合は1.5倍~2倍速にしてでも複数見ます(配信者の方、すみません…!)。そして可能な限り「数字」をチェックするようにしています。
<主に見ているTwitter(X)、Youtube(※敬略)>
■Twitter
・ポケカブック @pokeca_book
・ポケカ飯 @pokekameshi
・ポケカレシピ @pokeca_recipe
・おすぎ @osgggg
・しらいし @shiraishi_poke
・みれ @milles_ptcg
■Youtube
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・だんのうらチャンネル
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・おのでぃのおもちゃ箱
・フワライドカップ ポケカ最速大会
・もちポケちゃんねる!!
・ポケカ最新情報!しんおーちゃんねる
・おでん'sポケチャンネル
・ミンゴスのポケカ研究所
・ポケ実 ポケカ部
※もちろんですが、これ以外も拝見しています。あくまで一例です。「これも見た方が良いよ!」等ご意見あればぜひ教えてください。
なぜ「複数見る」かというと、「共通している点」を自分の中で整理するためです。デッキやカードの評価は人それぞれなので、「強い!」と紹介する方もいれば「イマイチ…」と紹介する方もいますし、対戦動画だと感想戦で話していることも結構違います。それを断片的に捉えてしまうより、複数の意見をキャッチして、例えば「AさんもBさんもCさんも『ルギア強い!』と言っているから強そうだな。これは大会当日もマッチアップしそう。」と考える方が環境を読み違えずに済みます。これは主にYoutube動画で意識してみています。発信者自身が企画から撮影~編集まで時間と労力をかけたうえで取り上げたり発言されてたりしているので、「100%信じる!」という意味ではないですが、周りに競合プレイヤーが沢山いるワケではない(場合が多いはずの)初心者にとっては、とても良い参考になります。
なぜ「数字を見る」かというと、最も確からしい判断の拠り所にになるからです。
具体的には、ミライドンデッキは○○デッキに対して勝率OO%と分が悪い。今OOデッキが環境に○○%存在しているから、持っていくのは危険だな。
とか
サーナイトexってチャンピオンフェスティバルないと勝てないのかな…。
いやでもデータ見たら入賞デッキの12.58%にしか採用されてないぞ。
(あった方が強いかもしれないけれど)なくても全然戦えるのか。
とか、これはあくまで具体例ですが、自分が「このデッキ、カードを選択する!」と判断する時の拠り所にしておくと、感覚で決めるよりも後悔は少ないし、振り返りもしやすいです。
ちなみに、動画を見る時に「自分だったらどうプレイするか」などはあまり意識して見ていません。多分その方がより良いのだとは思うのですが、疲れると続かないので、楽しく継続するためにも多くのことは自分に課していません。
有料noteを買う
大会で結果を残された方のnoteをよく拝見しています。
ポケカを始めた当初は、「周りに大会で結果を残しているプレイヤーが沢山いて、その真髄を深くまで聞ける」ようなシーンって普通に過ごしている限りはあまりないと思います。強いプレイヤーがどんな考え方でカード1枚1枚の採用判断をしているのか、またどんなプランを持って各対面でプレイしているのか、当人が時間をかけて準備されてこられた情報(資産)に触れることで、沢山の気づきを得ることができます。
ポケカを始めた当初は有料noteを買うなんてなんか勿体ないな~くらいに思っていましたが、自分の目標達成のための近道は何かを考えれば、比較的良い手段だと思っています。
実際にnoteを参考にして大会で入賞できたこともあったので、実利も沢山あるし、投稿者がポケカライフをよりエンジョイする足しに少しでもなれば業界全体も盛り上がるし、良いこと多いなと思うようになりました。これを俗に「沼」というのかもしれません笑
とはいえ、各々のお財布事情があると思いますので、無理のない範囲で。浪費か消費か投資かは自分にとって何が大事かで決めればよいと思うのです。全文無料公開の強豪プレイヤーの前世が気になります。
(3)デッキを構築する
環境考察を踏まえたうえで、自分が使用するデッキを決めます。
この時のアプローチは「①既存の上位入賞デッキレシピをそのまま使う」「②既存の上位入賞デッキレシピを自分なりにアレンジする」「③全く新しい環境メタのデッキをつくって使う」の3パターンくらいで考えています。筆者はほとんど②です。(今回のガルシア杯はコハクさんのレシピでしたが!汗)
そして、筆者は③を一度もやったことがありません。正確にはできないです。みんなが見たことのないデッキが突如現れて上位入賞する、といったシーンを何度か見てきましたが、初心者が成せる所業ではないと考えています。チームで深く環境を考察して対策を講じ、一定の時間と労力をかけて環境トップ以外の環境デッキにも一定広く戦えることを考慮したデッキ・カード選択をしているので、筆者の中ではほぼ「発明」に等しく、最初から取りうることのできないアプローチだと割り切っています。できたら本当に楽しいだろうなぁ、という憧れはありますし、彼らをリスペクトしていますが、できない筆者にも大会で勝つ手段は全然あります。
なお、④で「自分の好きな(環境外の)ポケモンでデッキをつくって使う」の選択肢もありますが、勝つ確率を少しでも高めたいので、選択肢から除外しています。これはポケカの楽しみ方の醍醐味だとも思っていますが、僕の場合のポケカの楽しみ方は「競技として勝利すること」なので、そのためのアプローチとしては勝率が低く、大会では我慢です。(もちろんそれで勝っている方も中にはいらっしゃるので、本当にすごい。)
あとは、デッキ構築時には以下のような点を心がけています
●下振れないことを意識する
これは初めてのシティリーグでタコ負けした時から意識しています。すごく良い引きにかけるより、毎回及第点がとれるように安定志向でいます。公式大会だと、相手が下振れて、こちらは及第点なだけだけど勝てる、みたいなシーンがしばしばあり、とても大事な勝ち点になります。
そういう考えもあって、例えばミライドンexのタンデムユニットとか、アルセウスVSTARのスターバースとか、毎回同じ盤面を狙っていけるので好きです。
●各環境デッキへのサイドプランを明確にする(メモに書き出す)
面倒くさいけど、やります。各デッキへの勝ち方を自分のなかで整理しておくことで、それを頭の中でなぞってプレイするだけで勝てる試合があります。1ターンごとに「自分はこうする、相手がこうしてきたらこうやって返す」みたいな形でサイドレースの内容をスマホのメモに書き出します。もう一回言いますが、面倒です。でも、やってると大会当日はちょっと自信が湧きます。
ちなみにこの作業をしていると、「このカードって本当にデッキに必要か?」とかも判断しやすくなります。今回のアルセウスギラティナでいうと、おはらいグローブの採用とかがまさにそうかもです。
(4)一人まわしする
一人まわしは必ず目的をもってやります。複数の目的があります。
これは筆者がダラダラ説明するより、みるとこTVさんの下記の動画が全てわかりやすく説明してくださっているので、一度ご覧いただくのを強くオススメします。
当時は一人で試行錯誤してみて、「お!このやり方、発明では!?」とか思ってたのですが、めちゃくちゃ恥ずかしくて、どうやら強豪の方は当たり前のようにやっていらっしゃるようです。笑
本当にポケカ人生変わるくらい良い動画だと思っているので超オススメです。
(5)大会に出る(対人対戦する)
これはいろんな方が仰っていることなので、ちょっとだけにします。シムバトルやトレーナーズリーグにできるだけたくさん出ます。
ポケカの楽しみ方はひとそれぞれなので、「楽しくプレイする!」みたいなことももちろん超最高でして!今回は「上達する」という話なので、その観点で意識していることを書いています。
・検証することを決めて参加する
(ex. 「今日は月光手裏剣打って勝つ!」とか、「デッキ60枚のうち2枚変えたけど、前回より良い結果になるか?」とか、なんでもいい。何もないのがもったいない)
・時間配分を意識する
家では全く意識していませんが、これはちゃんと勝敗がつくように意識します。相手のターンの間に、相手のターンの終わり方を何パターンか想定しながらプレイを見ていると、次の自分の動き出しが早くなってオススメです。自分の手札をずーっとながめてることはあまりないです。
・対戦相手にアドバイスをもらう(可能ならば、SNSでつながる)
試合が終わったら、相手が応じてくださる方の場合、できるだけアドバイスをもらいます。「あのシーン、本当は何をプレイされると一番キツかったですか?」など、相手の目線での考えを聞けると次に活かせるので本当に貴重です。
(6)コミュニティに属する
いっっっちばん上達すると思います。
色んなプレイヤーの方からアドバイスがもらえますし、強い方との対戦機会も増えます。あと、人とのつながりが増えるとやっぱり楽しいです。
筆者は現在、サーニーゴさん(@kawahitosi)のメンバーシップ、「チームルミナス」という競技チーム、「ポケカの集い」というポケカを楽しむ仲間の集まりに所属しています。この人たちが一緒に切磋琢磨してくれるおかげで、ポケカを続けられているといっても過言ではないです!
有名なプレイヤーの方が運営されているメンバーシップは(お財布事情と相談だと思いますが)すぐに入れますし、あとは筆者もポケカつながりゼロでしたが、大会に参加しているうちにすてきなご縁に恵まれて現在に至るので、無理のない範囲で大会に出ていくのが近道な感じだと思います。
以降の(7)~(8)はちょっと感覚的な話でさらっと書きますが、筆者はとても大切なことだと思っています。
(7)徳を積む
バスや電車で席を譲ります。
トイレを掃除します。
2023のCLは3回出場できました。
(8)妄想する
妄想は正義。
スラムダンクの赤木は海南とインターハイをかけて戦うところを1年のときからずっと思い描いてたんですよね(漫画だけど)。
今は下手でも、ありたい姿をイメージし続けると、少しずつ近づけると思っています。文末にちょっとだけ書きますが筆者にもあります。
(9)絶対にやらないと決めていること
・「プレミしなければ勝ってた」「運ゲー」的な言い訳
当たり前ですがプレミしないから勝ちます。運の要素は確かに強くありますが、そのうえでコンスタントに勝っている人たちが確かにいます。
・愚痴
普段からできるだけポジティブな言葉を使うことを心がけています。言魂とかいいますからね!
(10)【補足】自分自身の反省点
・使えるけど使わないのと、使えないから使わないのは違う
一つのデッキを極めることはとてもステキなことだと思うのですが、筆者の場合は、「他のデッキの理解をしたうえで」というステップを抜かしていたという反省があります。「あのデッキを使いたいけど、長く使っている人との練度の差が…」という理由でデッキを選択しなかったことが何度かありました。だけど、そのカード、筆者がポケカを初めてから発売したカードなので、本当は月とスッポンみたいな差にならないはずなんですよね。。これは自分の時間の使い方の問題だったと反省しています。来シーズンはそれがないようにいろんなデッキの理解に時間を使えるとよいなと考えています。
5.おわりに
せっかくいただいた機会なので色々書いてみましたが、別に優勝したわけではないですし、足りないこともたくさんあると思うので、皆さんからたくさんアドバイスをもらいながら上達したいなと思っています。実際、あと1勝、あと1プレイが本当に難しい。けど、めっちゃ楽しいです。
来シーズンは大型大会で結果を残して、勝利者インタビューで「サニメン、チームのみんな、友人・ポケカの集いのみんな、今日はあなたたちが最強です!」って言いたいな、という妄想だけはなぜかあります。それが今のモチベーションです。
改めてですが、このnoteの中のほんの一部分でも参考にしていただき、ガルシア杯のようなステキな大会で、ポケモンカードを一緒に楽しむ人が1人でも増えると嬉しいです。
しがない筆者のTwitter(X)のフォローもいただけると嬉しいです。ポケカアカウントとは相互に繋がりたいお気持ちです!(@mako83poke_ROM)
最後に、(さすがにここまでは読んでいないであろう)世界大会に出場される方々、応援しています!!!
ご覧いただき、ありがとうございました。