心電図検定4級(覚書き)
公式問題集も参考書も4級用はなかったので、
これからの人のために覚書です!
心電図検定4級試験の覚書
試験概要
形式: 全50問(全て5択問題)
内容:
12誘導心電図に関する問題:41問
モニター心電図に関する問題:9問
特徴: 12誘導心電図を提示されるが、
Ⅱ誘導だけ見れば答えられる問題も多い。
問題内容と注意点
基本的な出題傾向
正常洞調律の識別問題
比較的簡単(サービス問題)だが油断は禁物。
アーチファクトに関する問題
2問出題。
左右の電極付け間違いに関する問題
引っかけ問題が2問。選択肢に右胸心が一緒にあり戸惑った。
電気軸・脚ブロック関連
軸変異に関する問題
選択肢として約7~8問登場。
脚ブロックに関する問題
完全右脚ブロック、不完全右脚ブロックの判別が問われる問題が2問。
左脚ブロックの波形(特にV6波形)に関する理解が必要。
PVC(心室性期外収縮)関連
陥入性PVCやQRS幅
短時間で正確に判断する必要がある。
一過性か持続性かの区別も問われた。
特定疾患や特殊波形
WPW症候群
デルタ波の特徴が問われた。(A型B型までは問われない)
QT延長
正常値を把握しておくことが重要。
低電位
四肢誘導で何マスからが低電位か理解が必要。
急性心筋梗塞
ST上昇とミラーイメージ、異常Q波の理解が求められる。
ブルガタ型狭心症
サービス問題だが波形の記憶が必要。
タコツボ心筋症
問題としては出なかったが、ネガティブT波が多く問われた。
その他重要なテーマ
房室ブロック
モビッツ2型、ウィンケバッハ型の区別が重要。
P波とT波の判別が難しい問題が出題。
洞停止
徐脈からの停止を伴うような難しい波形が出題。
左房負荷
V1と2誘導で波形を見る必要あり。
試験時間と解答の工夫
制限時間: 70分
時間が足りなくなるかも。選択肢を消去する際に効率を重視。
解答のコツ:
選択肢を先に見てから回答する。
波形の細かい特徴(例:QRS幅、P波形の微妙な変化)を把握しておく。
試験対策のポイント
基礎知識の確認
正常Q波と異常Q波の区別
電気軸、電極の付け間違いの影響
QT延長や低電位の基準
波形の理解
12誘導それぞれの波形を熟知すること。
特にST上昇の部位とミラーイメージ、脚ブロックの波形変化。
参考資料
これならわかる!心電図の読み方(黄色い参考書)
これ使ってる人多かった(解説も丁寧。だけど3級レベルもがっつり)公式問題集
これ使ってる人も多かった。ハート3個の問題(3級相当)だけ
やっとけば大丈夫。(3級相当だけど、出題されていた。)
結果・4級は3級レベルの問題も半分ぐらい含まれるため、
上記2冊で勉強するのがスタンダードかも。
(個人的にはパーフェクト心電図マニュアル推しだが、4級受験者には
オーバースペックかなと。)
・感想としては、4級は看護学生も含めもっと簡単な、モニター心電図中心の、
キャッチーな問題にした方が裾野が広がっていいのではと思っています。
現状では難しすぎて、高すぎるハードルの間口がさらに高くなってしまってると思います。
全て個人の主観であり、情報も私の記憶に頼ったものですので、
参考程度にご覧ください。