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【スイス留学】事前準備編①~渡航手続~

こんにちは!Hugoです!今回もこの記事を見つけ読んでいただき本当にありがとうございます...!

この第二弾以降、少なくとも8月いっぱいまでは、事前の手続き・そのほかの渡航準備についてまとめていくつもりです。

「渡航が9月上旬で、現地の具体的な話をお伝えするのがまだ難しい」の「事前手続きが留学前の第一関門」だと感じているので、現地に渡って忙しくなる前に回を分けてコーナーを作ることにしました。

今まで進めてきた準備に加えて、なにか進展があればその都度更新していきたいと思います!

今回は現地の公的機関との手続きについてまとめてみました!

記事が少し長めなので、見たい内容を下の目次から選んでいただくことを推奨します。("最初のビザの話はもう常識でしょ..." って思った方は飛ばしちゃって結構です笑)

1.スイス滞在にビザは必要ない?

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言わずと知れたスイス国旗。各カントンにも旗が存在し、その歴史は深いです。

留学を含め海外での長期滞在、と聞いて多くの方が真っ先に思い浮かべるのがビザだと思います。この記事を読んでくださってる中には、他国での発行手続きで悪戦苦闘した方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、スイスに90日以上滞在する際、ビザの保有義務はありません。

留学生の場合だと、その代わりにスイス入国前にカントン当局に直接メールで連絡を取りResidence Permit(滞在許可証)の取得手続きをすることになります。※カントン当局: 滞在先の地域を管轄する行政区画

普通のビザ申請とは異なり、在日スイス大使館を経由しない手続きです。

ですが、手続きに関して経由しないにもかかわらず在日スイス大使館がHP上で情報を提供してくれています!以下のリンクから各地域の当局一覧が記載されたページにも飛ぶことができるので是非。

滞在先の住所によって許可を申請するカントン当局も変わるので、事前に確認しておけばたらい回しにされる事態は避けられるでしょう。

スイス留学を検討する方は予め目を通しておくべきページの一つだと思います!↓↓↓


2.手続きを巡る戦い

渡航予定日は9月上旬ですが、現時点で居住先があるバーゼル・シュタット準州からResidence Permitは発行されていません(発行時期は8月末頃になるかと)。

※ここから先の話は、あくまでバーゼル・シュタット準州カントン当局とのやり取りをまとめたものです。対応には地域差があると思いますので、参考までにどうぞ!

さて、申請に際して事前にまとめて渡せと言われたのは、

大学からの入学許可証
②パスポートのコピー
(高校の)卒業証明書
留学の志望動機をまとめたエッセイ(Wordで1p程度を作成)
⑤交換留学の期間
期間終了後直ちに出国することを記した誓約書(1枚を自分で作成)
将来どの学位を目指しているか
留学プログラムにはどの学位で参加するか
スイスでの居住地(確定していればでよい)
⑩収入証明書(20000CHF=240万円相当の貯金額を英文で証明)
スイス在住で支払い能力のある保証人からのサイン(いなければ不必要)

でした。

多すぎ...。とにかく作ったり集めたりするのに時間がかかる。大学のテスト期間と並行して作らなければいけない書類もあったので大変でした。
特に収入証明書の準備に少し時間がかかりましたね。

この煩雑さに加え、申請先であるカントン当局とのやり取りにもなかなか手こずっています。手続きを進めていく際のポイントと「こうしておけばよかったな...」と感じた点をまとめていきたいと思います。

2.1. 突然のドイツ語

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ウムラウトにエスツェット、慣れてくれば可愛く見えます

スイスではかなり英語が通じるようです。旅行番組を見ていても、カメラを前にして英語で対応できる人は多いという印象がありました。まして様々な国から人々が流れ込んでくる公的機関では、尚更当たり前のように英語が使われていることだろう…

そう甘い考えを持っていました。

僕は現時点でドイツ語もフランス語も基礎的な文法事項しか分かりません。この2言語を用いたメールでのやり取りはまだ厳しいので、カントン当局にはResidence Permitの申請を始めたい旨を英語で送信しました。

数時間後...

カントン当局「Sehr geehrter Herr (本名), Wir bestätigen den Eingang Ihrer Mail, wonach Sie an der Universität Basel ein Austauschjahr absolvieren möchten...(訳: 拝啓 (本名)様、バーゼル大学で交換留学を完了したいという旨のメールを確認しました。...)」

普通にドイツ語じゃないか。しかも英語で送った文面の意味はそのまま伝わってるっぽいなこれ。

日本にいながら現地の洗礼を食らった気分です。
今年6月に何とかドイツ語検定3級を取得したばかりなので、読み進めるのに時間がかかりました。英語で返信してくれるだろうと完全に油断していたので、本当にビックリしたのを覚えています。

僕が英語を使ったみたいに、ドイツ語圏在住の職員からしたらドイツ語を使う方が早いのは間違いないんですよね。きっと迅速に対応しようとしてくれたのだと思います...。

メールには必要書類(上記参照)のチェックリストが添付されていたのですが、これも全部ドイツ語です。注意書きも含めて全部。
あまりにも未知の単語ばかりで、慌てて文章をGoogle翻訳にかけました。

ということでまず一つ目のポイントは、英語以外の言葉で返信が来ても焦らない、だと思います。冷静に対応できるようにしたいですね...。

2.2. 言ってることが違う...?

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言葉のすれ違いはまさにバベルの塔が崩れたような気持ちになります

Residence Permitの申請には現地大学が関与しません。例のカントン当局に詳細を問い合わせるほかありませんでした。

書類提出の前に発行のタイミングと渡航時期について疑問が湧いたので、英語でメールを送信。数時間後、また返信が届きました。この時の返信はちゃんと英語です。やり取りを要約すると、

わたし「バーゼル大で交換留学する学生です。residence permitに必要な書類を来週始めに出せるんですけど、その場合いつ出国できます?

当局「書類をスイス大使館に提出したら、スイス大使館がカントン当局に書類を渡すよ、そしたら許可がもらえるよ」


…???ちょっと待て。residence permitの申請にスイス大使館は経由しないって大使館のHPに書いてあるだろ。というか渡航日の質問に答えてくれ泣


メールの差出人を見ると、以前チェックリストを送ってくれた職員とは別の方でした。状況をうまく把握できていない文章だったため、こちらの送信内容が悪く誤解させてしまっているのかもしれません。真相は謎のまま...。

何だか雲行きが怪しくなってきたので、以前の情報とスイス大使館のHPを信用し、後日カントン当局に直接書類を送付しました。現在は返信待ちです。

ということで二つ目のポイントは、当局とのやり取りでは、なるべく担当者を変えずに連絡を取り続けることだと実感しました。

得られる情報に一貫性が生まれるので、始めからこうしておけばよかったと後悔しています。


3.ここまでで学んだこと

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少なくとも、日本のお役所でのやり取りとは全く異なるものだという認識を持っておいた方がいいです。どんな回答が返ってくるか分からない相手だということを念頭に置いて、様々なパターンを想定しておくほかないと感じました。

そのうえで、スムーズに手続きを進めていくために

①英語以外の返信にも備えておく。焦らない。

②信用できる担当者を見つけ、なるべくその方とだけ連絡を取る。

という2点が最も重要なポイントだと思います。引き続き、粘り強く交渉を進めていくつもりです。


次回は寮などの事前手続きに関してまとめていきたいと思います。また宜しくお願いします!












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