新型コロナの時代に想うこと(7)・・・冬眠しよう。。。
コロナに意識が支配され始めた
2月の半ば以降、我々の意識はコロナに完全に支配された。参加する予定の立食パーティーがキャンセルになったり、屋形船やライブハウスでのクラスターが発生したり(クラスターという用語はクラスター爆弾しか知らなかった。)、いよいよ感染拡大の気配が見られた。以前は根拠なく「山手線の一編成に一人ぐらいの割合で感染者が居るかもね。」と例えていたが、この時点では「一両に一人」ぐらいの感覚に思えてきた。
一方で、昨年から企画されていたある懇親会の企画は着々と進められていた。幹事の方は責任があるので、当然色々手配いただき、他の参加者も「楽しみにしています!」と回答してくる。同じく参加予定の同僚と「やめた方がいいのでは?」ということになり、「手配ありがとうございます。楽しみにしています。ただ、本日時点で会社の会合参加のポリシーが定まっていないので、状況によっては参加を控えさせていただくかもしれません。」と伝えたところ、他の参加予定者からも、ウチも、ウチも、ということに。こういう時はイナーシャ(慣性)に流されず、きっかけ作りが大事だと感じた次第である。昼食時や移動時の雑談もほぼコロナの話題になってきた。
個人的な感染対策
個人的にも感染対策が至上命題となってきた。この段階ではインフルエンザ同様、接触感染と飛沫感染が主な感染方法であると言われていたので、その点は注意しようと思った。ワークマンプラスでスマホ手袋を2つ購入して、電車に乗る時には必ずどちらかの手には手袋をはめることにした。そうすれば電車が揺れても掴まることができるので。そして手袋は日替わりで毎日洗濯することにした。また、ハンカチを三つ用意して、ドアノブを掴む時用、手洗い用、顔/口用に分けて別のポケットに入れることにした。アルコールジェルやウェットティッシュも手に入らないので、できるだけ手を洗うことにした。でも、本当に接触・飛沫感染だけなの?という疑問は解決されなかった。この時点でhあ研究成果の発表もなかったように思う。
イベントの自粛が始まった・・・冬眠しよう。
2月26日には安倍首相が二週間のイベントの中止や延期、規模縮小を要請するに至った。これに応じてPerfumeの東京ドーム公演やEXILEの大阪公演などが当日中止となった。当日急に、ということだったので混乱していたが、個人的にはコンサートを無観客でやってビデオをファンに配れば良いのに、と考えたりもした(どうせバンドやスタッフは集結していたのだし。こういう幻のライブ、的なモノも共有できる思い出になるのではないだろうか)。この段階では大阪のライブハウスやイベント中止などの影響で「文化を守れ」「アーティストを守れ」という議論が持ちきりになった。この時点で既にいわゆる夜の街のリスクは当然想定されたし、ホテルや旅行業への影響、さらに飲食業への影響も当然想定された。この頃から同僚との会話で「経済は冬眠を考えなければならない。」ということを話し出した。世の中全体が代謝を減らして、生命活動を最低限維持する、という方向でいろんなことを対応していななければならない、という発想である。この時点では三密もソーシャル・ディスタンスという言葉はなかったが、感染を回避するためには少なくとも今まで謳歌していた様々な形態の活動は自粛せざるを得なくなるし、実際飲みに行っても楽しくはなかった。そうすると飲食店や娯楽産業の収益は落ちることは明らかだし、その場合に固定費の削減の手当が必要になってくる。家賃の減免への補助や、固定資産税の減免、さらには(日本や借家人は守られているものの)テナントの支払猶予への対策などを議論すべき時だと感じた。