嗅覚アートの歴史 (1)
これまで日本語では語られてこなかった、嗅覚アートの歴史とその成り立ち。独断と偏見で、わかりやすく簡単に、シリーズで紐解いていきたいと思います。本日は初回ですので、アートの文脈で辿れる限り、いちばん昔のお話です。
19世紀末のヨーロッパ。近代化学の発展に支えられ、香水産業が花開いていました。イギリス人化学者セプティマス·ピエス(Septimus Piesse)によって1857年に書かれた「The Art of Perfumery」1は、多くの人にインスピレーションを与えたと考えられています 。彼は著書の中で、香りに音楽のアナロジーを用い、香りをノート(音符)に喩えました。
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