見出し画像

私のオランダ出産レポ②入院〜クラームゾルフケア


前回の続きです。前回はこちら↓


分娩後

私はオランダでは珍しく会陰切開されました。
なんか英語で説明を受けたけど、よくわからなくて夫に訳してもらって、気がついたら切られてました。笑 

カンガルーケアもしてくれるんですが、
私の服は剥ぎ取られ、まぁまぁ血まみれのままの赤ちゃんを胸元にポンって乗せてくれます。

かなり肌色多めだったので夫がタオルで隠してくれました。笑
ワイルドスタイルですが、すぐ母親のもとに置いてくれるってのはすごく良いな🙆

臍の緒は夫が切りました。
これもオランダスタイルのようです。
切った後、ハサミも記念にいただきました。
(使い道ないけど)

この写真の右下にあるハサミです。
娘は2955gで生まれました。(写真5g誤差)
40w3dなので予定日過ぎてましたが、やや小さめでした。

生まれた時に赤ちゃんの健康状態のアプガルスコアをつけるそうです。
心拍数、呼吸数、筋緊張、反射、皮膚の色を評価し、合計10点で、7点以上が合格点だそうです。

もねちゃんは10点満点でした💯
退院後、黄疸が少し気になると助産師やGGD(保健所的な)の人に言われましたが、特に処置はなく。ってか黄色人種だしね……

もねちゃんが出てきた数分後、胎盤もでて…
オランダでは、でてきた胎盤を持ち帰るか?
と聞かれます。見せられます。笑

胎盤を食べるカルチャーがあるようで……
私は見るだけで無理で、お断りしました。


そして産後一番びっくりしたのが

出産2時間後のシャワー🚿

どうやら次にとりあげる赤ちゃんがいるようで、分娩室を次の人にあけ渡したいからと急かされたんですが…

※分娩室が混んでなかったら待ってくれるみたいです。

「シャワー浴びたいよね?入れてあげる!服どれ?ボディーソープある?」と聞かれ、
あれよあれよと極寒の分娩室で服を剥ぎ取られ、数歩先のシャワールームまで歩k…

歩けないんですよ。

ここで知ったんですが、私は産後かなりの出血しており、貧血状態だったようで。
妊娠前にめっちゃ浮腫んでた足、靴下脱いだらヒョロヒョロになってたwww
ビフォアフ撮っておけばよかった…

看護師2人に抱えられ、囚人のように強制シャワー🚿(いや、貧血ならシャワーいれるなよ)


「Dizzy?! Are you okay?!」
って看護師にずっと聞かれてて、
頭ぐわんぐわんして吐きそうで、Dizzyの意味がわからなくて
「What is dizzy?!」と聞き返し、ジェスチャーでdizzy=目眩 と理解。

フラフラで立っていられなくて車椅子に座ってシャワー浴びました。

終わったら裸のまま震えながら分娩室へ。
ベッドに大量のバスタオルを敷いて、びしょびしょの私はポーンと放り出され。笑
ちゃっと体拭いて、服を着せてくれました。
(頭は洗っていないので、結ってました)

シャワー中、このまま流すから排尿していいよ!と言われましたが、出せず。
epiduralか吸引分娩の副作用で、産後排尿障害がでると聞いたことがあります。

なので、シャワー後バルーンカテーテルをつけられました。



そんなこんなで地獄のシャワータイム終了。
オランダの洗礼を受けました。笑 

シャワー用に持ってきてたスリッパ、使い捨てだと勘違いされ捨てられたのか、紛失。
機内用の折りたたみスリッパで使いやすかったのにな……残念😢



個室へ移動

夜の出産だったので、夜中に退院させられることはないと聞いていたので(病院の混み具合にもよりますが)
流石に1泊できるだろうと思ってました。

分娩室を開け渡すからと、日付が変わるぐらいの時間に個室へ移動しました。

驚いたのは、夫のベッドもあること。
個室に、大人のベッドが2つ。
その真ん中にベビーベッドに入れられたもねちゃん👶がいました。
オランダは生まれてすぐに母子同室です。
なんならパパも同室です。笑

オランダの出産祝いの定番お菓子、Beschuit met muisjesもいただきました。
乾パンにちょい癖のある砂糖菓子がコーティングされたものです。
男の子はブルー、女の子はピンクです。

Beschuit met muisjes

ぶっちゃけあんまり美味しくはないです😂笑
正直にnot bad, not goodと看護師に伝えると、
「オランダ人も別に好きじゃないのよ〜!」
と笑っていました。そうなのね。笑

日本の産後の祝膳とかでステーキとか出てるのに比べると、とっても悲しい病院食ですが、、
えらいもんで、なんの変哲もないサンドウィッチでも美味いし沁みます🥪笑

体はめっちゃしんどいのに、産後ハイなのもあって、横にいる赤ちゃんが気になって…
ほぼ寝れませんでした。笑

何時間かおきに、赤ちゃんの湯たんぽを交換したり、オムツをみたり、看護師さんがきてくれてました。



入院生活

8月5日の朝10時ごろ。
てっきり朝起きたら帰るんだと思ってたんですが、もう一泊することになりました。

大きな理由としては、GBSの抗生剤を投与しているため、その経過観察が24時間必要であること。
あとは、
・週数に対してオランダ人からしたら小さめベビーだったこと
・私が出産時出血が1.2ℓあったらしく、貧血だったこと
・病院が多分空いていた
が理由かなと思われます。

排尿障害あろうが、出血多量だろうが、元気なら帰されるのが普通だと覚悟していたので……ラッキーでした。


また、貧血で血圧も低かったので、ヘモグロビンを投与されることに。
私の腕、注射痕だらけに💉

ランチはなにかいる?と聞かれましたが、どうせサンドウィッチ🥪だろと思い()
夫に買ってきてもらいました。

authenticなやつじゃなくてもいいからと、
妊娠中我慢していた念願のお寿司🍣

ダイアンファンならわかるこのポーズ


無事にバルーンカテーテルはこの日に卒業できましたが、トイレに行くにも一人では行けませんでした。

会陰を縫ったところの痛み、貧血でフラフラで、起き上がるのも一苦労。
入院できて本当によかったです。


入院中、おむつ替えやミルクなどの赤ちゃんのお世話は、看護師さんが3時間毎くらいに来てやってくれました。

搾乳やってみる?母乳あげてみる?と言われ
チャレンジしましたが、貧血のせいで出ず…

母乳育児頑張るつもりでしたが、最初から雲行きが怪しくなってしまいました。


夕方17時くらいに、ディナーメニューから選んでディナーをいただくことに。
夫はトマトリゾット、私はインドカレーを頼みました。

トマトリゾットは普通に美味しかったそうなんですが…
カレーは無味でした

あんな味のないカレー🍛はじめて食べた。笑
カレーなら間違い無いと思ったのに…


その日の夜、カニエを預かってもらっているお友達がお見舞いに来てくれました。
退院後も落ち着くまで預かってくれて、本当に助かりました🐶


沐浴はクラームゾルフの仕事なので
しばらくは髪の毛に血がついたまま…
病院は寒いので、夏なのにベッドは湯たんぽ3つも入れられてました笑




退院

翌朝8月6日
ドクターが母子ともに健康かチェックし、問題なかったので、正午前に退院となりました。

え?もちろん歩けませんよ?要介護。
だって日本だと1週間は入院するんですよね。

こうやって帰るんです。笑

病院でて、車椅子→車に乗り込むのも足が開かないのでヒィヒィでした。

そして何よりうちのアパート……

エレベーター無いんだよね😌


この件に関しては産前から、色んな方々に心配されました。笑
産後歩けないのに階段なんて、しかもオランダの階段急だし、絶対無理よ?!と…

なので上の階のオランダ人カップルの友人に事前に連絡し、助けてもらいました。
夫と友人に担がれて、無事3階まで。
ごめん、そんなに体重減ってないから重かったよな……笑



クラームゾルフ来訪

退院した日からクラームゾルフさんのケアが始まります。

初産で国外での出産なので、不安なことも多く、日本人のクラームゾルフさんにお願いしていました。

この辺で日本人のクラームゾルフさんはその方しかいないので、有名人です。笑

この日から8日間、赤ちゃんのケアやマッサージなどをしてくれます。
私と同時期に他の方も出産されたので、1日3軒のお宅を巡ってとても忙しくされてました💦

そんな中、母乳・ミルクのあげかた、沐浴、マッサージなど育児に関すること全般
たくさんお手伝いいただけました。

はじめての沐浴


私は出血が多かったのもあり、母乳はなかなかでず、さらにあまり吸ってくれず。。
左に関してはギャン泣きで全く吸わずなので、こっちも辛くなってきていました。

ケア中は、毎回母乳を吸わせ、足りなければミルクを足すようにしていました。


母乳で頑張りたいと思ってたんですが、 
毎回50分とか吸ってもまだ足りなくて泣く…
みたいな状況が続き、疲労困憊でした。

ただ、夜は新生児期から6時間まとまって寝る日が多々あり、夜起きないことも笑
よく寝る子なので、その面は救われました。

また、夫も1ヶ月まるまる育休をとってくれたので、夜ご飯作ってくれたり家事してくれたりで助かりました。

ケア中の昼食は、毎回日本のお弁当をいただきました🍱

ayaさんのお弁当です❣️
とても美味しく 毎日の昼食が楽しみでした😊


退院から5日後くらいに膀胱炎になってしまい。。
土日だったのでGPに電話し40分くらい繋がるまで待って、土日夜間外来みたいな病院にいきお薬をもらいました。

また会陰切開の傷口が超絶痛くて。。
座るのも歩くのも寝るのも何しても痛い日が2,3日ありました。

クラームゾルフさんのアドバイスで産褥パッドを少し濡らして冷凍庫で凍らせて使う、
傷口に効く塗り薬や飲み薬を教えてもらう、
などしてかなり回復しました。

産後にお世話になったお薬などは、また別途紹介しますね💊



おわりに

ご対面

退院後、落ち着いてからカニエをお迎えに。
産前、カニエが独占していたベビーベッド。
使うべき人のもとへ……笑


新生児期間中でも、天気が良ければ5分くらいお出かけをするのがオランダ流。
今年の夏は幸いお天気いい日が多かったので、会陰の痛みがマシになりだしてから、少し散歩もしました。


そんなこんなで8日間のケアはおわり、
夫の育休もおわり、
9月からワンオペ育児、
10月には私の両親がオランダへ来てくれ、
あっという間に時が過ぎて……

今日で生後4ヶ月。すくすく育っています👶


今月後半は、日本へ一時帰国します🇯🇵
絶対太るよなぁ……😇


では、また次回👋
Doei~~

いいなと思ったら応援しよう!