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超大型サウナ薪ストーブを作りました。#005
こんにちは、長野の薪ストーブ職人かずです。
前回の投稿からだいぶ期間が空いてしまいましたが毎日元気に薪ストーブを製作しております。
4月初日より製作を開始した特注の超大型サウナ薪ストーブの製作が完了したので執筆をしております。
今回、ご注文を頂いたお客様は群馬県にあるサウナ施設の「毎日サウナ」さんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1681917533956-rO7XdIr3hf.jpg?width=1200)
住宅街にありながら本格的な薪サウナ、しかも室温100℃前後の上級者納得の温度が楽しめることで人気の施設です。
そして安いのでリピーターが後を絶たないそうです。
毎日サウナということでほぼ無休で営業されている為、薪ストーブにも相当負荷がかかっており現在お使いの薪ストーブがそろそろ使えないくらい壊れてしまっています。
ご注文を頂いてから一度お店の方へ伺わせていただき、搬入経路の確認と現状確認をさせていただきました。
想像していたよりも損傷が酷く、火の加減を調整出来ないくらいに吸入口が湾曲していたりともう長くはないなと言うのが率直な感想です。
そんな状態でしたが少しの間、延命できそうなところはさせていただきました。
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実際に損傷具合を見たことでうちで製作する際、どこを補強するかなど勉強材料になったのはとても良かったです。
今回、特注で製作した薪ストーブの大きさはうちで製作してきた中でも最大クラスで鉄板1枚の重さも40kgを超える程です。全体重量は300kgを超えます。
一体式で製作すると搬入することはとても困難な為、住宅暖房用と同じ様な組み立て式で製作をしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1681917760516-a9161FM3Cm.jpg?width=1200)
熱が多く加わり弱い部分には補強を入れ、通常の溶接ビードより長い距離を溶接してより強く製作をしました。
完成後は通常通り工房で燃焼テストを行い、不具合がないかチェックを行いました。
同時に薪を燃焼室一杯に入れてフルパワーで焚くとどこまで温度が上がるかも確認。
![](https://assets.st-note.com/img/1681917820911-BdrJB0uoFr.jpg?width=1200)
これが一番重要だったりします。分厚い鉄板(9mmと12mm)を使用している為、薄い鉄板を使う市販品より表面温度が上がらない可能性があります。
500℃付近を目標に焚きました。結果計測できたのは473℃
まずまずの結果です。ですがこれくらい放熱していれば20人ほど入る広いサウナ部屋も室温100℃くらいにはなると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1681917842965-Czw31bt3IM.jpg?width=1200)
後は実際に設置をしてどれくらいの時間でお客様が求めている室温になるか、薪の消費はどれくらいになるかなども計測します。
サウナ薪ストーブは住宅暖房用とは似て非なる物なのでこれからも改良が行われると思いますが、その時のベストで薪ストーブを作っていきます。
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