懐かしいね
東京で中高6年間男子校に通い、京都の大学に入って1年半経つけど、あらゆる環境がかわってしまった。
変わってないのはまだ女の子すぎる女の子と話すのが怖いことくらい。
なんか違う生き物だっておもっちゃう。
最近「青い春」という映画を見た。
僕は普段映画は見ないけど、頭に残るというか、描写はめっちゃグロいのに不思議とさわやかに思えた映画。
自分の通っていた都会のお坊ちゃんだらけの超進学校の男子校じゃなく、郊外の不良だらけの底辺男子校が舞台となっている映画だけど、色々なつかしさを感じる場面が多かった。
この映画を見てからいろいろ男子校を感じた瞬間を思い出す機会が増えて、その瞬間をいろいろ綴りやす。
①舐めている先生の授業中に弁当を食う
これは人生で二度とできないことですね。
今考えたら最悪に失礼だけど、授業中に食う弁当はほんとにおいしかった。休み時間の早弁よりもね。おかげさまで世界史と物理の教養が脳内に1ミリも入っていない。
②舐めている先生の授業中に教室の後ろから出て廊下をうろうろする
なんか詳細は覚えていないけど、よく廊下を散歩していた気がする。
そしてたまにいる扉を開けたまま授業するタイプの先生の横を通るときに息を殺しながら歩いていた記憶。たぶんこれも世界史とか物理だった気がする。教室に戻るときにほかの奴と廊下ですれ違う瞬間めちゃくちゃうれしかった。
③○○先生で精通した先輩
男子校の女教師ってだいたい鬼怖いかめちゃくちゃ馬鹿にされるかのどちらかだけど、まれに聖人かつかわいい先生がいた。
僕はそういう先生を普通に恋愛とかじゃなく好きな先生だなーって思ってたけど、必ず先輩の誰かはそういう先生に恋をしていた。
ある先輩は○○(先生)で精通したっていうネタを卒業後もこすっていてそのこと急に思い出した。
これぞ男子校の響きって感じ。
④あり得ない時間に登校してるのに同じ電車に乗った時の気まずさ
遅刻確定した時に時々無性にむしゃくしゃして朝マックに行ったり、11時オープンの家系ラーメン(二郎は派手にバレるからあんまりいかない)に並んだりしてから登校していた。
やけに空いてる電車はできるだけ一人でいたかった。
けどだいたいそういうときにそこまで仲良くないけど知り合いくらいの奴が途中駅で乗ってくる。
お互い罪悪感あるから一瞬目が合うけどすぐそらして、駅から学校まではわざとコンビニに行ったり、歩幅を調整しながらうまいこと距離をとっていた。
振り返ると、あまりに集団生活をなめているし、イキってるし、気持ち悪いなぁって思う。当たり前に優等生ではなかったけど、ちゃんと大学進めたのはいい学校だったなあとしみじみかんじる。
ほかにも文化祭とか体育祭とかもそこそこ中心的な立場で参加していて、もちろんそういう思い出も大きいけど、なんか悶々と日々を過ごしていた印象が今に強く響いているなあと思う次第。
ほかの人が振り返る男子校生活って対他人との出来事が多いイメージがあるけど、僕の場合は自分単体の出来事に目を向けてしまう。
どう考えても男子校のイベントは女の子がいた方がワクワクするだろうし、僕の考える男子校の良さは青い春で描かれてたような人格形成期のモヤモヤを、異性っていうノイズがなく実直に向き合えることだなーっておもう。
19歳で言えたことじゃないかもしれないけど、男子校で人格形成期を過ごしたことが財産になりそうだとは思ってる。
失ったものは巷の青春ソングの世界観に対する解像度くらいかな