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山川方夫「昼の花火」

本日は山川方夫「昼の花火」を朗読しております。

野球場の観客席で肩を並べている、十九歳の青年と年上の女性。
グラウンドを見つめながら青年は思いを馳せます。
去年二人で両国の花火を見にいった時のことを。
そして野球の試合が始まる前に、女性が青年に告げたこととは…。
愛と臆病とを怜悧な言い訳でくるんでいく、青年の心理描写が読みどころです。

山川方夫の作品はほかに、「十三年 」「トンボの死 」「朝のヨット 」「箱の中のあなた 」「あるドライブ 」「暑くない夏 」「他人の夏 」「メリイ・クリスマス 」「非情な男」「愛の終わり」「予感」「ロンリー・マン」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。