古川緑波「色町食堂」
本日は古川緑波「色町食堂」を朗読しております。
1930年代に榎本健一と人気を二分した喜劇役者古川ロッパは、軽妙洒脱な随筆の名手でもありました。
美食家で、「食」に関するエッセイを数多くのこしています。
ところで作中で、当時ですでに「昔」とされた、万竜(万龍)という芸妓さんの名がちょこっと出てきますが、彼女がモデルとなった「美人絵葉書」の売り上げはものすごく、日本一の人気だったそうで、長谷川時雨(1879年~1941年)の『近代美人伝』にも取り上げられています。その時代のアイドルだったのね~。
古川緑波の作品はほかに、「うどんのお化け」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。