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芥川龍之介「魔術」

今晩は芥川龍之介「魔術」を朗読しております。

時雨の降る晩、「私」は、知り合いの印度人マティラム・ミスラくんに「魔術」を見せてもらいに、人力車に乗って彼の家を訪ねていくのですが…。
芥川の短編の中でも特に好きな作品のうちのひとつで、結末を知っていても、読むたびにワクワクします。

よくいく図書館にDVDで「BUNGO-日本文学シネマ」というシリーズが置いてあって、それについては、太宰治「黄金風景」を朗読したときにちょこっとご紹介しましたが、「魔術」も、そのシリーズのなかにあります。

熊切和嘉監督、脚本・草野陽花氏。
主役の「私」は塚本高史さん。
映像作品には、原作にはない「私」の「恋」がプラスしてあり、原作の「欲」というものとのからめ方がうまいなあと思いました。

芥川の作品はほかに、「仙人」「軽井沢で」「蛙」「カルメン 」「ピアノ」「鬼ごっこ」「しるこ」「猿蟹合戦」「微笑」「南瓜」「詩集」「かちかち山」「夢」「蜘蛛の糸」「女」「寒山拾得」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。