小川未明「赤いろうそくと人魚」
小川未明「赤いろうそくと人魚」を朗読しております。
=原作本文より=
人間は、この世界のうちで、一番やさしいものだと聞いている。そして、かわいそうなものや頼りないものは、けっしていじめたり、苦しめたりすることはないと聞いている。(中略)せめて、自分の子どもだけは、にぎやかな、明るい、美しい町で育てて大きくしたいという情から、女の人魚は、子どもを陸の上に産み落とそうとしたのであります。
さて、子の幸せを願っての母の行動は、はたして吉と出るのでしょうか。それとも……?
初めてこの物語を読んだとき、胸に刺さってしまった怖さと哀しさを、早く忘れたい、忘れたいと思うのに…ちらちらゆれる蝋燭の光がいつまでも、いつまでも、目の奥に残って消えなかったのをおぼえています…🕯
小川未明の作品はほかに、「希望」「野ばら」「金の輪」「一粒の真珠」「熊さんの笛」「どじょうと金魚」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです♪