山川方夫「非情な男」
今晩は山川方夫「非情な男」を朗読しております。
深夜にやってきて、窓をたたく彼女。
しかし、部屋に入れる気は毛頭ない男性。
「非情といわれ、冷血とののしられてもいいのだ。仕方がない。私には私の世界がある。私は、それを彼女なんかにかきみだされたくはないのだ」
さて、彼女と男性の顛末は…?
冒頭とラストの「書き物」の使い方がうまく、ラストで、タイトルの真の意味が腑に落ちる作品です。
山川方夫の作品はほかに、
「メリイ・クリスマス」「十三年」「トンボの死」「朝のヨット」「箱の中のあなた」「あるドライブ」「暑くない夏」「他人の夏」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。