失業保険で想起した子供時代の生き辛さ

最近私は起業するために会社を辞めることを検討している。私は現在社会人3年目だ。あと半年近く働けば約400万円の貯金が出き、3年の職歴も手に入るため、若いうちにチャレンジしようという算段だ。

事業を始めて収益が出るまでは400万円を崩しながら生活することになる。そこで親が私に「会社を辞めた後、事業の収益が出るまで失業保険を取るのはどうか?」と提案してきた。もちろん断った。

会社を辞めて起業する場合の正しい失業保険の貰い方は、受給開始時期を延長することである。起業のために会社を辞める場合、失業保険が受給できる期間を4年間の延長することが可能らしい。経営者は失業保険の対象外であるため、会社を辞めてすぐ失業保険を貰ってしまうと、事業に失敗した後に失業保険を貰うことが出来なくなってしまう。そのため、起業する場合は会社を辞めてすぐに失業保険を貰うのは得策ではないのだ。


起業時における失業保険の話は親が判断を間違えたことが分かりやすいが、正解が分かりづらい問題もたくさんある。

私は大人だから親が間違ったアドバイスをしてきても自己責任で無視することができる。しかし、子供時代の私は親が間違ったアドバイスをしても(親の判断に納得いかなくても)従う以外の選択肢がなかった。反論すると「そんなんじゃ社会に出ても通用しないよ」「黙って親の言うことを聞きなさい。なんでそんな反抗的な態度をとるの」などと言われ、怒られた。

親が干渉してくる子供の決断というのは、大抵子供の生活や人生に大きな影響をもたらす問題である。だから当然私は自分で決めようとしたが、厄介なことに親は子供が重要な問題を自分で決めようとするのが不安という理由で私から自己決定権を剥奪してしまった。仮に親が間違った判断をして、子供が正しい判断をしてたとしても、子供に論破されることなど親のプライドが許さないため意地でも私に自己決定権を持たせてくれなかった。

大人になれば親の言っていることがわかるというが、子供の時から親の言動は理解していたし、間違っているとも思っていた。大人になって改めて考えても、やっぱり親の判断が間違ってるケースが多かったと思う。私の両親は高卒なので、戦略を練るのが苦手なのは仕方がないのかもしれない。

子供の頃から自分のことを自分で決めてたらもっと人生上手く行ってたと思うが、25歳時点で年収420万なら悪くないのかなと自分を誤魔化して見ることにした。年末調整で自分の年収を知って驚いたわ。

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