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学歴と介護問題〜大学の話〜
就職活動のお話をする前に少し私の学生生活の話をしようかなと思います。
今年社会人5年目になるので、だいぶ前のお話ですね。笑
前回書かせて頂いたように、中学校の頃からずっと介護職に憧れ、大学で社会福祉士の勉強をする中でもやはり福祉職、相談職ではなく介護職に就きたいと思っていた私ですが、思いは強くても迷ったことはありました。
大学時代の話
私は本当に幸いなことに早稲田大学へ進学したのですが、周りを見ると同じ学科の人でも介護の道へ進学する人はいませんでした。
また、サークルなど学部が関係ない人と将来の話をする時に周りの友人は「CAになりたい!」「編集の仕事をする」「金融でバリバリ働く」と言う中で介護と切り出すのはとても勇気がいることでした。
今思うと私自身、介護職に対して誇りを持ちきれていなかったのだなと改めて感じています。結果、私は介護職ということがなぜか恥ずかしくて福祉職と誤魔化すようになったのです。
当時私のいた学部は600人ほど、さらに学科では200人ほどいましたが、社会福祉士を目指していた人は20人弱。その中でもしっかりと受験した人は10人もいないのではないでしょうか。
みんななんとなく資格を取れるからという人も多く、福祉系の道に就職した人は数名程度でした。
当時、同じ学科でも介護や高齢分野に興味のある友人がおらず、授業としても数コマ程度しかなかったので、ほとんどの授業をサボっていましたが、今になってからあの時本当にちゃんと勉強しておけばよかったなと思います。笑
学歴と介護
大学3年の夏。私は実習として、特別養護老人ホーム、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、デイサービスの複合型施設へ行ってきました。
そこで別の福祉系の大学生(Aさん)と一緒に実習となったのですが、所長に言われた言葉は今でも思えています。
あなたの方が頭良いのになんでそんなこともわからないの?Aさんの方がよっぽど優秀だわ。もっとしっかり勉強しなさい。
もちろん、勉強不足で臨んでしまったことは申し訳ないなと感じているのですが、後々Aさんから話を聞いたところAさんの大学では高齢、児童、障害などそれぞれ興味のある分野に特化して授業がある一方、私の大学は広く浅くの授業。
その方針の違いによりどうしても勉強が至らないところはあるのに、そこは理解されず、大学名だけで判断されることが当時はとても悔しかったことを覚えています。
ただ、その一方で所長が言っていることももちろんで、大学を出ているのであればしっかりとある程度の知識は必要だなと感じ、実習中高齢分野に関してはわからないところを潰すように努力しました。
実習での出来事
お菓子を欲しているご入居者の方に対して、「そこの柱2周してきたらあげるから歩いてきてちょうだい」とイライラしながら怒り気味に話す職員。
フロアには10人ほど見守りが必要なご入居者様がおり、その方を見守りながら職員1人が紙での記録をしているので、なんとなくイライラするのもわかりますが、それで良いのかなと不安になりました。
話し相手になっててと言われ私は近くの方とお話ししていると
昔はお散歩にも行けたのよ。みんなで桜を見たりね〜
でも今は職員さんも忙しそうだからわがままは言えないのよ。本当は行きたいんだけどね。
この言葉を聞いて私はそれまできちんと介護の現場を見たことがなかったのですが、本当に人手不足な現場や過酷な現場があるということを改めて実感しました。
初めて現場を見たのが大学3年の夏。
これから就職活動が始まるのに、私は本当に介護職として働くことが向いているのか。周囲の人が言うように考え直した方が良いのではないか、迷いに迷い始め、大学は別ですが唯一身近で介護職の道に進んだ先輩に話を聞きました。
そこで先輩に勧められたKAIGO MY PROJECTに出会い私の道は大きく開けることになります。
これは次回にお話ししましょう。