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あゝ憧れの4°C

クリスマスになると4°Cプレゼント問題が荒れるのがもはや風物詩になっているが、大学時代クリスマスは4°Cで働いていた身としては4°Cは燦然と輝くリア充の証に見える。

一粒ダイヤをもらって「え〜4°Cかあ」と思う気持ちはわからなくもないが、なぜか大体ハートが荒れる。そしてハートがダメな人、なぜか一粒ダイヤならいいと言いがち。
一粒ダイヤが悪いわけではまったくないが、一粒ダイヤってそんないくつもいらないからさ・・・自身で渾身の一撃ダイヤを選びたくないか?

それはさておき、クリスマスの客は9割9分9厘男性である。
大抵シルバーの15,000〜円くらいの価格帯の、それこそハートのネックレスの周りに屯している。

男性はジュエリーのデザインなんてわからんので100%どれがいいのか相談してくる。
「渡す相手はどんな方ですか?」と尋ねることになる。
普段の服や好み、雰囲気などなど。
それを尋ねると100%「彼女は可愛い系で服も可愛いのが多くて本人も可愛いものが好きで色白です!あ、ハートはかわいいですよね。かわいい彼女にぴったりですよね!」と返ってくる(肌の色は地金選ぶために聞いてる)。
そして20%くらいが「でも職場が厳しいのでシンプルで小さいのがいいかな・・・」と言って一粒ダイヤみたいなやつを買っていく。

当然だが4°Cで買い物する男性の彼女、みんながみんな可愛い系で可愛い服で色白で・・・なわけがない。
たとえ客観的には色黒ボーイッシュかっこいい系彼女であろうと、自分の彼女は「可愛い系の可愛い彼女」に見えるものなのだ。
友達が「イケメンなの!」って言いながら紹介してくれる彼氏がイケメンだったことありますか?それと同じです。幾重にもフィルターがかかっているのです。

・・・この話聞いてもハートのネックレスいらないって思う・・・!?

私はこの経験があるので""""自発的に""""4℃のハートのネックレスを贈られたかった。
こっちから「4℃のこれな!」っていうのは違う。
別にハートのネックレスが欲しいわけではないのでね。
ただ彼氏から、「ハートが似合う可愛い彼女」と思われた上でハートを選んでほしいという気持ち。

こんなにハートのネックレスを喜びまくれる素地があるのについぞ彼氏からハートのネックレスを贈られることはなかった。
来世では4℃のハートのネックレスを贈られる子になりたい。

今canal 4°Cでいいなと思っているピアスがあるんだけど、「自分で買うのか・・・」みたいな気持ちが強くて買えない。めんどくさい話だが、かと言って夫に買ってほしいわけでもない。一体どうなれば満足するのかわからない。とりあえず宝くじが当たってほしい。

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