覚えやすさは武器になる
沖縄に引っ越す際に電話の移転の手続きをしたとき、電話番号の末尾4桁の候補を3つ挙げられ、自分で選ばせてもらえました。学生時代に引いていた電話を就職の際に引っ越したときには、選ぶなんてことはできなかったので「いまは選ばせてもらえるんだ」と驚いたことを覚えています。それでも、当時から、事業用の電話は番号を選ばせてもらえるということは知っていました。
アート引越センターの創業者の寺田千代乃さんの「私の履歴書」から。
事業所のあった大阪府大東市で電話開設を申し込みした際に提示された番号が「1881」「1919」と「0123」だったそうです。
尻上がりの電話番号は縁起がよく、ゼロから始める自分たちにぴったりだということで「0123」にしたそうです。当時の電話はダイヤル式なので、ゼロを回したあとは、1,2,3と戻る時間が早くてかけやすい、というのもあったようです。
そこからは番号を「0123」に統一しようと相当の苦労をしながら入手をすすめていき、最終的には500を超える「0123」を所持しているとのこと。
この電話番号統一戦略は功を奏し、「アート」という社名と「0123」はセットで浸透していきました。
ドメイン名も「the0123.com」です。
海外引越サービスでは、社名に「ART」とあると美術品だと思われて通関に手間取った経験から社名を「the0123」にしているんだとか。
「覚えやすい」ということは「記憶に残りやすい」ということですし「思い出してもらいやすい」ということになります。「引っ越しするけど、どこにたのもうか」となったときに真っ先に思い出してもらえることにつながります。
「覚えやすさ」大切ですね。
「伴走舎」は覚えてもらえましたか?