バスから降ろす
このメルマガでもたびたびご紹介してきた名著「ビジョナリー・カンパニー2」に出てくる ” 誰をバスに乗せるか ”。
偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、バスの目的地を決めるよりも先に、まず誰をバスに乗せるかを決めている、というものでした。
前回は、自分から「バスを降りる」という選択について書きました。
先日、お客さんとの打ち合わせの中で、あるベテランスタッフの方が問題となりました。
その人は、仕事の効率の悪さに目をつぶるとしても、会社の目指す目標や理念に共感しておらず、職場内のルールを時々守らないし、発言内容も後ろ向きのようです。社長よりも20歳以上年上ということもあり、どうやら社長のことを社長と思っていないフシも。
技術レベルが高いので、難しい注文をこなすには必要な人材なんだそうですが、社長にとってこの人とのやりとりはストレスのようですし、4月から新人スタッフが加わるのでその人への悪影響も心配です。
私からのアドバイスは「我慢の限界が来る前に、その人にはバスから降りてもらっては?」でした。
理由はこうです。
その人の存在は、社長にとってはストレスですし、他のスタッフの方にとっても好ましいものではありません。この人がバスに乗り続けるかぎり、このマイナスはずっと続きます。
一方、この人にバスを降りてもらうことで生じる売上減は一時的なもので、残ったバスの乗員で力を合わせれば、近い将来に取り返すことができます。
ずっと続くマイナス vs 一時的なマイナス
我慢するなら一時的なマイナスですよね。
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