【セルフライナーノーツ】#10.夕陽の記憶【MAGICAL MOMENT】

2022年11月28日 15:45

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#00.プロローグ
 #01.FOR THE MAGICAL MOMENT
#02.モーニングサービス-Album ver.-
#03.STEP IN
#04.ゆるり
#05.冷たい手のひら
 #06.勝負パンツ
 #07.EAT 'N' FIGHTER
#08.未来予報士-Album ver.-
#09.ボクとキミのヒビ

11月もラストスパート、ですね。毎月思うのが、なぜか月末のミッションの混み合い具合がおかしいってこと。「今月中に〜」みないな仕事が多いのかなあ、あんまり意識したことなかったけど。

では今回もどうぞよろしくお願いします。残すところあと数回。

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「夕陽の記憶」楽曲クレジット

作詞：小田貴音　作曲：小田貴音　編曲：万貴音

【楽曲解説】

ミディアムスローテンポ、メロウだけど少しクールなファンクポップ楽曲。前曲「ボクとキミのヒビ」との明確な繋がりは意識して書いてはいませんが、2曲が並ぶとなんだか思わせぶりになっちゃってますね。笑　あくまでこの2曲に意図的な世界観リンクはなし、と考えてもらってOKです。

季節設定はちょうど今（11月）ぐらい、秋の終わりっていう雰囲気。落ち葉の乾いた音ってなんだかセンチメンタルになるんですよね。あと、早い時間に暗くなり始める空模様がなんとも言えない気分にさせる。秋の終わりは今でもおセンチになりがちです、小田もまた。

この曲で表現したかったのは「虚無」と「未練」。ラスサビ以外は過去と現在（の感情）のみが延々と吐露されています。これだけで既にめちゃくちゃ引きずってるわけですけども、人間そう簡単に気分切り替えるのは難しいもんですよね。ですよね（強制）？

とはいえ、決してはぶてて（いじけて）ヤケになってるわけではありません。自分の感情を、虚無感や未練を、一つずつ自分で整理している様を描いたつもり。即前向きに、ではなくて、悲しいなら悲しい、しんどいならしんどい、を認識すること。受け入れたり抗ったり、はその後でいいと思うのです。

最後の最後だけ、少し前向きになります（未練はたっぷり残しつつ）。辛い記憶だけど、なかったことにはしたくないし、叶うなら相手の記憶にも少しだけは残っていてほしい、という。一応フィクションのストーリーだけど、この辺の感情（重さ含めて。笑）は小田の性格が結構反映されてるんじゃないかなと思います。人との関わりには濃淡があるけれど、濃淡あるなりに記憶として自分の中にとっておきたいし、相手にも自分の存在を覚えていてほしいというか。承認欲求といえばえらくいやらしい感じがしてしまいますが、こんな形でも生きた証を残したい、って思います。きっと今でも。

【音の解説】

ドラム、ベース、アコギに乗っかるのはエレピ、ワウギター。個人的には「スガシカオ編成」と言えるんですが、これにコーラス隊がコール＆レスポンスの「コール」役で入ってきます。メインボーカルは男（小田）なんだけど、女声（中原）のコーラス隊がメロディの重要な部分をコールしていくので、これまた別のツインボーカルの役割分担をした形に。

骨組みとなる3リズムは終始同じぐらいの温度感を保たせておいて、曲の緩急や温度差を作るのはその他の楽器の音密度、浮遊感で。間奏はリード楽器不在な代わりに、クレッシェンドするストリングスのトレモロがいい仕事をしてると思います。当時はオートメーションなんて機能は使えなかったので、フェーダーを手動で動かしながらピンポン録音したなあ。笑

音の解説が出来る部分はこんなとこだと思いますので、最後は参考曲について。2曲ありまして、まず1つは「夕立ち／スガシカオ」。奇しくも同じ夕方がテーマになっている曲ですが、これがまた切ないんですよ。。

ただこれ、最終的にここに近づいて着地したってのが正しい自分の認識。実はきっかけになったのは地元・広島のバンドの楽曲です。

「黄昏／FUNKAPOPPER」。タイトルこれで合ってたかな…手元にCDがない！

ファンカポッパーは大学時代にウルトラ憧れたバンドで、ドラム担当のKちゃん（山口圭一氏）は現在のど自慢で「笑顔のドラマー」として全国的に注目されるなど、広島の名ドラマーとして活躍されています。過去やった「生万貴音」のドラムもKちゃんなんだぜ！

ああ、ファンカまた活動してくんねーかな。。というファン丸出しの欲求をダダ漏れさせてしめくくります。笑

【あとがき】

0か100か、みたいな曲はあまりしっくりこなくて、40〜60あたりをうじうじ行ったり来たりするのが本来の自分の性格。カラッとしないなりに一生懸命生きればいいよね、ということを思い出した楽曲紹介でした。

次回は「#11.質疑応答」を解説します。しめっぽさから一転、カラリと振り切った4つ打ち問答シリーズ。どうぞお楽しみに。

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