【完結御礼】あいうえおカバーを終えて。
万貴音の小田貴音です。
12月23日金曜日21時、昨年8月からスタートさせたYouTube「あいうえおカバー」の最終回を公開しました。
最後は明るく楽しく、コンセプトそのままの楽曲で締めくくることができました。ご視聴感謝。
改めて、全曲リストをご紹介。
記事の末尾に改めてリンク付きの曲名掲載しておきますね(重労働)。視聴者(じゃんごりあん)さんの中には自分でリスト化してくれた方もいて、そういうのすげえ嬉しい!
・あいうえおカバーを始めた経緯。
「あいうえおカバー」の構想は、元々小田貴音が個人でやろうかと思っていたアイデアがベースになっています。
YouTubeには小田の個人チャンネルもあるんですが、あまりきちんと運営はしておらず、現在は過去作品倉庫的な感じで存在しています。本格的に動かそうという狙いはなかったんですが(今の所もあまりありません)、だったら手軽な(あるいは「雑な」?)使い方をしてもいいんじゃないかと思って、うっすら考えてたのが「毎日歌を1コーラスずつ弾き語りして無編集で投稿する」というもの。
毎日発信できて、歌の研究と練習にもなって、レパートリーも増えるんじゃないか、というシンプルな発想です。で、どうせなら曲名かアーティスト名をあいうえお順でやってけば少しはコンセプトが作れるかなー、というぐらいの構想。実家を出てから考えたはずなので、4年ぐらい前のお話ですね。
考えつつもなかなか着手出来ずにいたら、時代は件のコロナ禍に突入。多くのミュージシャンは「人前で歌う」ことを封じられてしまい、さてどーすんべ、と。部屋に閉じこもって曲を作ったり、リモートで撮影したのをくっつけて動画にしたり、最小限の接触で練習したり、と、限られた状況でやれることを模索していきました。
とはいえ、以前よりもどうしたって「空白の時間」はある。発信が澱むことは嫌だったので、小田はツイッターで歌やギター演奏をiPhoneで雑に撮影して短い動画を上げていったりしました。そうしていく中で、あいうえおカバーの構想を思い出して相方に相談。なかなかステージが戻ってこないなら、これ万貴音で挑戦してみない?と。
少し考えて、相方は首を縦に振りました。これが五十音、全46曲カバーの長い旅のプロローグです。
・[あ〜の]始まりとコンセプト。
いくつかの狙い・条件を共有して、2021年8月にシリーズスタート。初期の記事も残ってましたね。
シリーズ全体のコンセプトとしては、
・YouTubeの投稿頻度を上げてチャンネルを活性化させる
・なるべく「まだやっていない」曲に挑戦する
・「残るもの」としてクオリティを保つ、雑なものを残さない
・動画作成、編集技術の経験値を増やす
といった感じ。そして立ち上げ当初の制作ステータスは、
・動画撮影:デジカメ、コンデンサマイク同時REC(音はLogicで処理)
・動画編集:Final Cut Pro X
設備投資をして、iPhone一発撮りを脱却してみました。当時はまだ基本的に1カメ編成で、Final Cutでちょくちょく実験しながら動画に味付けをしてみた程度。いきなりやることを増やすのではなく、限られたソースでどう表現するかの経験値を積んだ感じです。音質もコンデンサマイクを使用することにより今までより向上。ただし一発録りは変わらずだし、マイク一本をどこに立てるかで全てのバランスを取っていたので、これも実験的要素を多分に含みながらやっていきました。
当初の更新ペースは週1本だったので、曲を分析・構成・練習するのは最速、編集で手を入れるのは最小限、というかなり忙しい流れに。当時はなかなか外でライブする予定も入れられなかったから出来ることですね。それでも正直なとこ、毎週の投稿は結構大変。毎日投稿するYouTuberさんを改めて尊敬した時期でした。
基本的には一発録りでしたが、いくつか例外というかプラスアルファはあります。「け」「つ」「な」は追加録音してますし、「ね」に関しては万貴さんのガチダンスも見れます。思いついたアイデアは出来るだけ恐れず取り入れてみた。
・[は〜ん]路線変更。
えっちらおっちら投稿を続けていたんですが、何度か話し合いをし、「は行」から思い切って動画の路線を変更しました。これまでの弾き語りスタイルから、オケ付きのアレンジカバーへ。同時に更新頻度を2週間に1本に変更。結構大きな変化だったと思いますが、理由としては、
・弾き語り一発録りでの自分達のクオリティをある程度見せられた
・オケ組んだ方がより万貴音の強みを活かせる
・弾き語りではできない表現/挑戦ができる
といったところです。かかる時間も労力も増える方向への舵きりは覚悟が必要だったけど、結果、より納得いくものを出せたかなと思っています。
路線変更後の制作ステータスは、
動画撮影:デジカメで複数テイクREC(大体4〜10カメ)
楽曲制作:Logicでアレンジ、REC、編集
動画編集:Final Cut Pro X
3〜5日ぐらいで楽曲分析とアレンジ/トラック制作、からのボーカルREC、撮影、そして編集という流れが2週間サイクルで。投稿間隔が倍になったけど慌ただしさは半分にはならず、同じく倍になりました。笑 映像もマルチアングル(ただし固定)が基本になったんで、データは重いし編集も複雑に。ただその分映像的にも動きが出たかなと思っています。
細かい作業ができるようにはなったけど、心がけたのは「あまり細かく追い込みすぎない」こと。商品化する楽曲並に突き詰めると時間も労力も無限に吸われていくので、クオリティを確保しつつ割り切った判断もしました。アレンジも手をかけすぎない、ボーカルRECも時間をかけすぎない、マスタリングもざっくり簡易的に、といった力加減。とはいえ結構ガチな作りだったと思います。笑
基本的には原曲に忠実なアレンジをしてますが、路線変更したからできたもの、の最たるは「ひ」の多重アカペラでしょうか。これは投稿後の反響をたくさんいただいたので、強く手応えを感じられました。「ま」では2曲を混ぜてみるという、万貴音らしいというか小田らしい小癪な作りになってたり。
YOASOBIやミセスなんかの新世代楽曲にも挑戦できたし、尊敬するアーティストの楽曲にも触れることができました。ラジオじゃないけどまさに「修行道」だったなあ。最終回は12/23、Hansonの「MMMBop」で〆、無事年内に
完結と相成りました。
・良かったこと、大変だったこと。
万貴音の活動の中でもそれなりのウエイトをかけたシリーズ、良いこともたくさんありましたが、大変なことや悩むこともありました。
・YouTubeチャンネルのコンテンツやレパートリーを増やせた
・自分たちの音楽性をある程度アピールできた
・ライブは少なくとも活動を淀ませずに進めた
・応援のおかげで最後までやり切れた
良いことはこんな感じ。「挑戦」って改めてすごく大事だと思いました。そしてそれを応援して、次の投稿を待っててくれる人がいることの有り難さも。
個人的には「ハイスピードで制作を続ける」経験値が増えたこと。昔からずっと「スピード感を養う」ことを目標にしていたので、こういうシリーズは非常に効果的な鍛錬になりました。
・時間や労力が思った以上にかかった
・再生数や登録者数はもうちょっと伸びて欲しかった
・経営的には1円のプラスにもなっていない
大変だった点は赤裸々にこんな感じ。3つ目が異様にソリッド!笑
再生数についてはPR、サムネ、コンテンツの魅力、自分たちの魅力、など改善の余地がたくさんある。どうすればたくさんの人に(繰り返し)楽しんでもらえるかを分析して、今後のブラッシュアップにつなげます。
あとこのシリーズ、時間はかかるけどお金にはならない、という経営的な視点では究極にシビアなものです。笑 これは始めた時から分かってたことなんでいいんだけど、これきっかけで万貴音のことを知って、ライブに来たくなったりオリジナル曲聴いてみたくなってくれる人が一人でも多くいたらいいな。
マイナス面も包み隠さず書いてしまいましたが、含めて総評は「やって良かった」に尽きます。やっぱ自分たちは作ることと歌うことが好きなんだな、ということに改めて気付いた。それを土台に、どうしたら求められる存在、親しんでもらえる存在になれるかを考えて動くことが大事かなと思っています。自己承認欲求ってとても大事な要素で、自分自身の能力や魅力を絶えず磨いていきたいです。伸びしろに年齢は関係ねえ!
・今後について。
「2週目いくんでしょ?」とか「いろはカバー」とか「ABCカバー」とか、たくさんお声もいただいておりますが、笑 2週目はおそらくやりません。特に今はオリジナル制作の方にがっつり時間をかけたいので、新曲と来月のワンマンライブを楽しみに待っててくれると嬉しいです(ライブ来てね!)。
ただ、せっかく動画編集もある程度できるようになったので、不定期的になるかもしれませんが今後も動画は投稿しようと思ってます。すでに動画でやりたいネタもいくつかあります。もちろん配信ライブもやるぞ!
同時に「こんな動画出してほしい」みたいな意見も聞けたらいいなあ。今のところは純度100%音楽のチャンネルだけど、今後どう運営するかの間口は広くしておきたいです。
動画投稿も引き続き考えつつ、来年はもっとたくさんリアルのライブをやりたいなと思っています。みなさんと直接会える機会を増やしたい!どちらも応援やサポートあってこそ成り立つものなので、これからも万貴音に力を貸してくれると嬉しいです。
「あいうえおカバー」シリーズ、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
今後とも万貴音の応援、どうぞよろしくお願いいたします!
【「あいうえおカバー」一覧(直リンク付き)】
あ:あなたにサラダ/DREAMS COME TRUE
い:イージュー★ライダー/奥田民生
う:上を向いて歩こう/坂本九
え:笑顔に会いたい:濱田理恵
お:オリビアを聴きながら/杏里
か:風をあつめて/はっぴいえんど
き:君はロックを聴かない/あいみょん
く:くだらないの中に:星野源
け:元気を出して/竹内まりや
こ:今宵の月のように/エレファントカシマシ
さ:サヨナラバス/ゆず
し:新宝島/サカナクション
す:SPY/槇原敬之
せ:線路沿いの恋/Bluem of Youth
そ:Song for…/HY
た:高嶺の花子さん/back number
ち:チェリー/スピッツ
つ:月明かりに照らされて/山崎まさよし
て:田園/玉置浩二
と:虎/ハンバートハンバート
な:ナカムラヤのテーマ/「きのう何食べた?」より
に:人魚/NOKKO
ぬ:濡れひよこ/槇原敬之
ね:根も葉もRumor/AKB48
の:飲みに来ないか/スキマスイッチ
は:花に亡霊/ヨルシカ
ひ:ひとり/ゴスペラーズ
ふ:プラチナ/坂本真綾
へ:BABY BABY BABY/真心ブラザーズ
ほ:What A Wonderful World/Louis Armstrong
ま:丸の内サディスティック/椎名林檎
み:ミュージック/サカナクション
む:ムーンサイドへようこそ/古川本舗 feat. 初音ミク
め:め組のひと/ラッツ&スター
も:もしもうたえなくなっても/広沢タダシ
や:YAH YAH YAH/CHAGE & ASKA
ゆ:往け/LiSA
よ:ようこそジャパリパークへ/どうぶつビスケッツ & PPP
ら:ラブレター/YOASOBI
り:リブート/miwa
る:瑠璃色の地球/松田聖子
れ:Rainbow Seeker/森広隆
ろ:ロキ/みきとP feat. 鏡音リン
わ:若者のすべて/フジファブリック
を:WanteD! Wanted!/Mrs. GREEN APPLE
ん:MMMBop/Hanson
[Official Website]
https://www.ma-ki-ne.com
[Twitter]
https://twitter.com/makine_official
[Facebook]
https://www.facebook.com/makinehiroshima
[Youtube]
https://www.youtube.com/user/MAKINEmakineMAKINE
[Online Store「万貴音屋」]
https://makine.base.shop/
[Subscription]
・アルバム「Smile Co.」
https://linkco.re/CfEa1V9B
・シングル「クローバー」
https://linkco.re/07fFrAb9
・シングル「優しい言葉」
https://linkco.re/ZTSUcyv5
・アルバム「ノーマライズ」
https://linkco.re/350NZmQx
・アルバム「Ancient Collections」
https://linkco.re/SBDumrht
・シングル「ごめんあそばせ feat.桑原しおり」
https://linkco.re/b39081qC
・シングル「にらめっこ」
https://linkco.re/a4ey4Q58
・EP「Prototype 1.0 Re:Structure」
https://linkco.re/rgQHUdCY