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【セルフライナーノーツ】#04.Good Naming!?【Ancient Collection】

予定より一日遅れてしまったかー、ごめんなさい。それまでアルバム聴きながら待っててくださったことと思います(威圧感


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・楽曲概要。

・1st Mini Album「キセキ」(2006.10)より
・作詞/小田貴音、中原万貴 作曲/小田貴音

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・楽曲解説。

歌詞を見て色々言いたいことはあると思いますが、まずは穏やかに解説を始めようと思います。笑

「Good Naming!?」は元々小田貴音のソロ曲として作られたもので、後に自身のバンド「Dramatic Selection」でもよくライブでやってた曲です。当時、こういったファンキーな雰囲気の曲にどっぷりハマっていってたので。

後に万貴音の主催ライブではよく演奏されるようになりました。間奏でコール&レスポンス合戦をやるための曲として。すげー楽しかったんだよなあ、あれはそれこそ、配信ライブでは出来ないアプローチです。

まあとにかく「そのクレイジーな世界観は一体どうした!」と思った方がほとんどだと思うんですけども、きっかけはタイトルが表すように、自分の「貴音」という名前。

昔は本当に珍しい名前でしたし、まだ同じ名前の人に実際に会ったことはありません。が、今では同じ名前を持つ有名人がいます。アイドルマスターの「四条貴音」さん、そしてカゲロウプロジェクトの「榎本貴音」さん。特に四条貴音は好物がラーメンってことで(お嬢様キャラなのに二郎系ぶっこむ猛者らしい)、もしかしたら俺がモデルなんじゃないかと思った日もあっt物を投げつけてくるのはやめてください皆さん。

二次元か三次元か、の問題もあるかもしれないけど、注目すべきは貴音という名前が「女性名」で使われているということ。「アカネちゃん」とか、そういった音の雰囲気に近いからなんでしょうね。二十歳前に振袖レンタルのセールス電話がきたこともあるし、下着の通販カタログや豊胸サプリの類が俺宛に郵送されてきたことも多々ありました。まさかのドキュメント作品。笑

で、万貴音を結成した当初、ライブをしようにもオリジナル曲がなかった。他のカバー曲もいくつか練習していきましたけど、よりオリジナルに近いものを歌っていこう、という考えだったんじゃないかな、当初。それで選ばれた中の一つが、なんとこの曲だったのでした。笑

さすがに歌詞そのままじゃ中原万貴、置いてけぼり。なので、ちょうど作詞のレッスンなんかもやってたので(当時は小田、万貴さんのボイトレと作詞の先生も兼任してました。)、んじゃ1コーラス分を万貴バージョンにしてみようぜ、ということで。

改めて、「万貴(まき)」という名前の読みもかなり珍しい部類でして、漢字だけだとスッと読めない人も多いんじゃないかな、と思います。「まんたか」とか「ばんき」と読もうとすると、どちらかと言うと男性的な印象かな。こうして意外にも、名前に関する逸話は重なっていたのでした。

断言しておきますけども、「貴音」「万貴」という名前は二人とも誇りを持って愛している本名です。かつて「名前負けしとるね」と言われたこともある暗黒時代を乗り越えて、良い名前をくれた家族に感謝。

にしても、今じゃとてもじゃないけど書けない歌詞かもしれません。その世界観のダメ押しに「だっちゅーの」かよ。土下座して謝るべきはむしろ小田かもしれません。ま、いいけど。笑

もう一つの逸話として、実は万貴さん、この曲でとあるプロダクションのオーディションを受けたことがあります。ダンス付きで。さらに恐ろしいことに特待合格をもぎ取りつつ、万貴音をやるために辞退したという。これで上京してたら万貴音って今存在しないんだよなあ。それも一つの「キセキ」。


・楽曲の特徴。

ドラム、ベース、アコギ、ワウギター2本、オルガン、コーラス2声によるファンクアレンジ。コード進行がシンプルな分、各楽器が好き勝手に暴れておりますが、バンド演奏を想定したアレンジなので、それぞれの見せ場が所々に用意されている「隙間設計」です。

アレンジ元は自分がギターを始めるきっかけになった「山崎まさよし」さんの「パンを焼く」をベースに、アコギのアプローチは「Fat Mama」です。もうとにかくライブでの「パンを焼く」の会場の一体感を見て欲しい!ってぐらいです。コール&レスポンスも全て、あのスタイルに憧れてやってみたものです。「好き」がもたらす爆発力。

メロディ的には特筆すべき部分はないんだけど、リズムで遊ぶファンク特有の間とか仕掛けを楽しむ曲だと思います。そうでなくても言葉の癖が非常に強いので。笑 強いて言うなら、男女のボーカルの音域に則してメロディを微妙に変えてるところ。

そして意外にも、万貴音楽曲の特徴の一つを作ったのもこの曲なんです。それは「メロディをユニゾンしながら、別の言葉で歌う」こと。歌詞に「男(女)だっちゅーの」って書いてありますが、「お・と・こ」と同タイミングで「お・ん・な」と歌ってます。こうして一瞬世界線をズラして、すぐ合流させる。別の曲でもいくつかやってる手法です。分かる人いるかなあ。ソロでは決して表現出来ない方法なんです。探してみてください。歌詞間違えて録音したんじゃないですからね。笑


と、セルフカバーにして色々ネジの外れた楽曲なんですけども、またこの曲でみなさんとコール&レスポンスを無限に楽しむライブが出来たらいいな、と少し感傷的になってしまった。

と同時に、こんなエッジの効いた自分もいていいんじゃないかと改めて感じた小田でありました。何より、いわゆる「アホ曲」ってすごく愛おしく感じるなと思った。たまにこういうテイストが出てきても、変わらず愛していただけると嬉しいです。


次回は#05「etc.」です。これもまた曲者だなー。笑 ダークファンタジーに飛び込んだ万貴音を、どうぞお楽しみに。


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・シングル「優しい言葉」
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・アルバム「ノーマライズ」
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・アルバム「Ancient Collections」
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