「ニコニコ動画誕生以前って、どうやって自作曲を発表していたの?」
はい、謎の老人感を漂わせるまきなLv39です。今日は初音ミク黎明期のお話をしようと思ったのですが、それ以前の大事なことを思い出したのでそちらを先に書こうと思います。大事なことなので。大事2回。
今やボカロオリジナル曲で満ち溢れる動画界隈ですが、ニコニコ動画が誕生するまでは全く別の手段で自作曲を発表していたわけですね。当然ながら。その中でもネットを通した発表手段として代表的なものを2つほど上げようと思います。
1. インディーズ音楽サイトでの配信
みんな「muzie」って知ってるかなー!半分くらい知らなさそうだなー!!今はもうないですが、かつて日本最大級のインディーズ音楽サイトがありまして、その名を「muzie」と申しました。クッソ重かった記憶しかないんですがそれでもいい曲と巡り合えることもあり、当時「J-POPなんてクソくらえ!」と思っていた自分はmuzieで曲を探すのにのめり込んだわけです。あのfripSideもmuzieで曲配信してたらしいゾ…(今日知った。マジかよ。なんで当時に巡り合えなかったんだ…)
その中でぼくが出会ってドハマりした方が「ASK」氏。独特のテクノサウンドから繰り広げられる世界観にはまった人は多いんじゃないかな…。Flashの楽曲で使われることも多く、インターネット老人なら誰しも耳にしたことがあるはず…な?
多分一番の代表作じゃないかな!これ!えっみんな知らない…?ウソだー!!みんな見たでしょ紅白FLASH合戦!!Sympathizerはぼくの中で色褪せない名曲の1つだな…。
みんなASK沼にはまってしまえばいいと思うんだ…。
あとこの中に入ってないんですがぼくの大好きなLife Lightも探してきたので載せておこう…
2. BMS楽曲としての配信
「Be Music Script」略してBMS。やねうらお神によって誕生した譜面定義フォーマットの一つ。音楽ゲームとしても遊べるってやつです。今は音楽業界の一線で活躍されている方々の中にも、この界隈から出てきてる方もいらっしゃいますね。最近ではmaimaiとかの音ゲーにも移植されてたり。わしゃびっくりだよ…。
誰しも知っているであろう有名人としてはまず「ビートまりお」氏。
みんなハマったよねー!約束-HappyHyperStarmiX-!!えっ…はまってない…そうですか…。
「きれいなまりお」代表作はやっぱりこれだと思う。お〇っこくいーん?そんなものしりませんよぼくは…。
続いてはsasakure.UK氏。当時は「ささくれ夕雁」さんだったような。
はい伝説ー。これ伝説ですよー。テストに出ますよー。ささくれ氏が一躍有名になったきっかけの曲ですね。
というわけで、こんな感じで音楽ゲームとしても遊びながら楽曲に触れていたわけですね。ただBMSの仕様上、楽曲のほぼすべてがWAVファイルと画像ファイルで構成されるというクソ重ファイル群になってしまうのが常でした。昔の回線はそれはそれは貧弱なものでしたから、1曲遊ぶために数時間かけてダウンロードしたりとか。当然ながら途中で回線が切れる可能性もありましたので、そんなときに使っていたのがダウンロード支援用のソフト。みんなー!「Iria」とか「Irvine」とか知ってるかなー!知らねーよな!ありがとう!BMSのイベントとかあるとこのソフトに全曲のダウンロードURLぶち込んで一晩待つのが通例だったわけですよ。人によってはBMS版を短くして、フル版のmp3なんかを自分のサイトにアップしてたりする方も。そんな感じで音楽を楽しんでいたわけですな。
で、ここからが大事なのですが、「ニコニコ動画」以前に「自作曲」に触れる機会、というのはこうして少しずつ増えていました。この素地が「ニコニコ動画」でのボカロオリジナル曲の大爆発につながった一因ではないかなというのがぼくの予想です。すでに「音楽を作って、発表できる」能力を培ってきた方々がいっぱいいたわけですね。
この内容が、次回に書く予定の「初音ミク黎明期」に繋がる…はず!ほんとはBMSのことをもっと書きたいんですが、おそらく「ものすごく長くなる」ので今日はこの辺りで。BMSはまた別の機会に書けるといいですね!今回もお付き合いいただきありがとうございました。
↓次の記事です。
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