神主になりたい!③
前回自前で画像を用意すると言ったのはなんだったのか
本当に言いたいことを言っているだけの内容になってきた第③回。
というより誰か付いてきているのだろうかと、心配になってしまう。
夢を持ってこの記事を読まれる方にはもう遅いと思うが謝罪をしておく。本当に申し訳ない。
我々も普通の人間だしなんかそんな特別じゃないんだよと、伝えられたらなとほんのり思ってこの記事を書いている次第です。
さて時は流れて僕も大学生になった。
前回話した皇学館大学なるところに入ろうとしている。
正確には皇學館なのでそこんとこよろしく。お堅い人だと間違えていますよ!と声を大して指摘するポイントなので、念のため。
僕は地元の伊勢市出身なので通いも全然可能だったのだが、父親が(実は父は國學院だったりする)何を勘違いしたのか神道学科は全員寮に入らなければならないという、大ガセ情報を仕入れてきた。まぁ信じる方も信じる方ですが。
大学生で寮生活とかいう一見楽しそうな字面の未来に少し心が浮かれる。
ただ地元なら尚のこと思うだろう。
なにかの校正施設か収容所だと思っていた風貌の建物がまさかその学校の寮だったなんて夢にも思わなかった。
大学の寮というのでなんかもう少しハイカラな建物だと勝手なイメージをしていた。
なにはともあれ高校まで家を出たことがなかった僕としては大冒険の気分だった。
大学入学前に寮に移ることになる。
優しい先輩が出迎えてくれて部屋まで案内してくれる。なんだ…思っていたより全然暮らしやすそうじゃないか…と安心していた。
寮内の上履きはスリッパを使用する。
室内など入る際に揃えて脱ぐのだが、キチンと揃えなければならない。
物凄い怒られる、というかそれが仕事の風紀委員となった二年生の先輩の仕事だったりする。
例外なく僕も怒られる。おやおや雲行きが怪しくなってきたぞ。
この寮謎の厳しさを現在まで残している古き良き(?)寮なのだ。
学校へ行く際には何がなんでも校章をつける必要がある。ピンで止めるので服に穴が空いてしまうが、それが嫌ならスーツで行けというノリ。
何より挨拶。同級生にはもちろん先輩には必ず挨拶をしなければならない。
なぜかと言えばミスがカウントされある一定以上溜まると寮規説明会なるイベントで、それはもうメタメタに怒られるとまことしやかに噂されているからである。
寮生内ではほぼ常識のこの挨拶。一般の、僕らは通学生を略して通生と呼んでいるそう彼らにとっては全く知らないことは当然のことだ。
だが僕ら寮生にとってはそんなのはお構いなし。先輩かもしれないし、挨拶をして咎められる社会は存在しない。寮に入っていない一年生の通生はもれなく寮生から馬鹿でかい挨拶を食うことになる。
なんだあの変な連中は…あぁ寮生か…とお互いの溝は深まっていくのである。
この辺の寮あるあるを話し出すと無限にページを稼げそうなのでとりあえず区切って、次回は悪夢の寮規説明会から話を進めることにする。