18歳の自分からのメッセージ?映画「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」を見て
「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」は2020年8月公開のオリヴィァ・ワイルド監督の青春コメディだ。
もともと、なぜか主役のぽっちゃり女子が監督も主演もする作品と間違った情報をインプットしていたため、なかなか見ようと思ってなかったし、見始めた最初はかなり斜めから見ていた。
(監督と主演が同じ作品って結構きつい時あるし、そもそも10代の女子が私を唸らせられるんか?とかなり上から目線でいたので。。笑)
ただ、見終えたあと、おもろすぎんか!?あとこんなに切ない気持ちになるの、10代の女子にできる!!?と思い調べてみたところ、オリヴィァ・ワイルド姉さん監督でした。
ストーリー的には、学校でいわゆるイケてない仲良し女子二人組が、卒業前夜にイケてる思い出を作ろうと奮闘する話。
いや〜もう面白かった。笑
正直大人になってからティーン向けの作品って抵抗あったけど、この映画は大人が見るからいいんだと思う。ティーンが見たところで、「あははは!!」くらいで大した感想も出ずに終了すると思う。(ごめん、失礼)
まず、主役の2人の女の子が憎めない。ぽっちゃりちゃんの方は、仕切り屋で勉強ばっかしててダサい感じがめちゃくちゃ昔の自分とかぶった。笑
あんなに、下ネタばっかり言うか!?って思ったけど、私高校の時、バレー部の親友と帰り道一生下ネタ言ってたわ。ほんま一緒。笑
あと褒めちぎるあたりも笑えた。確かにちょっとしたことでお互いのこと持ち上げてたわ。笑
卒業前夜ってのが憎い。大学に入ると高校生じゃなくなる訳で、毎日一緒だったみんなとはバラバラで、今までと同じ関係にはほんとにならない。大人の私たちは彼女たちの末路がわかっているからこそ、なんとも切ない気持ちになるし、だからこそ卒業前夜の彼女たちの活躍が愛おしい。
私自身、最近結婚式をして、高校時代の親友を招いたんやけど、ちょうどその時に彼女たちへのメッセージカードを書きながら、高校生の頃の気持ちを思い出したりしていて、もう戻れないあの頃の、無鉄砲だけど、繊細で、無敵な気分だけど、不安いっぱいの、あの時のまさに思春期の毎日にタイムスリップした気持ちがしていて、しかもその時には絶対親友ちゃんが横にいたなぁとか、、ほんとにしみじみしてた時だったから、この映画が結構自分に刺さった。
監督のオリヴィア・ワイルドはDrハウスで知ってたけど、こんな楽しい映画作れるんやねと若干賞賛(上から目線)
SCREENのインタビューでも、「思春期の友情というのは人生で最も親密な関係で、大人になってから当時のことを振り返ると、その友情の影響が今の自分の人格や人間関係にあることに気づく。つまり本作は人生の重要な時期を描いてるの。」だそうで、ほんまその通りでんなぁと納得。
ただ、あんなダサいオタクの子達ってアメリカの学校内である程度認知と支持あるかなぁ?と疑問。
面白かったのは、見下してたはずのクラスメイトが実はめっちゃいい大学に行くってところ。新しい!笑 ショックやわな!確かに!笑
印象的なのは、カラフルな映像。校内、パーティー会場、プールの中、卒業式、エンディング。などなど。ティーンの視覚をイメージしてるのかも?
今思うけど、遊びも勉強も、どっちもできるんよ。10代のあの時期は。君らは無敵よ。
でもこれを高校生の私が聞いたら、多分、アラサーだって、遊びも勉強も仕事も、どれでもできるよ。君らは無敵よ。って偉そうに言い返されるんかなぁと思ったりする。
あまりにキラキラし過ぎて、なんだか切なくなってしまう、、
そんな青春コメディでした。