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シルバー人材さんからいただくご指摘、いわゆる"クソバイス"なのかもしれないけれど……
週に1度、シルバー人材の家事お手伝いをお願いしている。料金が良心的なのもありがたいが、家に来てくださる70代の女性が本当に気が利く方で助かっている。私の目が行き届いていない部分を、庭から家の中からゴミ箱まで丁寧にケアしてくださるので、週1回の掃除の積み重ねで、なんとか生活が整うようになった。
でも、たまに投げかけられるアドバイスやサポートの言葉に、モヤモヤすることがある。例えばこうだ。
「揚げ物は@@するととっても上手に揚がるのよ、今度揚げ方を教えてあげるわね」(家事代行はお掃除しかお願いしていない)
(子育て本が本棚に並んでいるのを見て)「子どもは勉強が出来ればいいってものではないよ。夫は勉強ができる仕事人間だけど、私から見れば井の中の蛙で常識を知らない人。子どもの教育についてはなんでも聞いてね。」
家事のお手伝いをお願いしているくらいだから、揚げ物をする余裕はほとんどないし(正直、あまりしたいとも思わないし)、子どもは勉強ができればいいだなんて、少しも思っていない。
だけど、事情を説明しようとしてもあまりお話を聞いてくれない。こちらの現状を踏まえず、こちらが求めていないアドバイスをしてくる、巷で言う"クソバイス"なのかもしれない。
でも「その通りです……精進いたします!」と思うアドバイスも多い。「玄関はおうちの顔だからきれいに」「冷蔵庫の上に物を置くとほこりがたまるからやめたほうがいい」「通路にかかる庭木はこまめに刈らないと周囲にご迷惑」などなど……
私の性格はとっても頑固というか、自分の考えが絶対正しいと思いがちで、周囲の意見を取り入れない傾向がある(という自覚がある)。
そのうえ、核家族だから父母・義父母の目もないし、ありがたいことに育児も家事も口出ししないように気を遣ってくれている、と感じる。年齢を経るごとに仕事でもプライベートでもお叱りを受ける機会が減っている。
どんどん独りよがりになっているなぁと、いわゆる"クソバイス"を受けてハッとするというか、自分とは違う、多様な意見やアドバイスに、素直に従ってみないとなぁと思う。
社会人になってもいろいろな習い事をしている友人が「大人になっても仕事以外で教えを請える存在があるっていいことだよ」と言ってくれたことがあった。どんな分野でも、そうかもしれないなぁ。
シルバーさんに教えを請うて、たまには揚げ物でもしてみようかしらね(自分が見ている世界も、広がるかもね)。