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Photo by
yui_smodern
私達のキャンバス
自分だけのキャンバスに描くもの な話。
はちみつとクローバーという漫画が大好きだった。
一コマ一コマが心に響くのは、作中の彼らの日常や心情があまりにも等身大の私達だったから。
天真爛漫で才能豊かな美大生はぐが田舎を出るまでの経過が描かれているシーンを思い出す。
日々老いていく祖母と2人で暮らす彼女の手元には、縁側から見た庭の風景がキャンバスに春夏秋冬何枚も描かれている。
何枚も、何枚も。
この描写だけで、祖母と暮らす家というごくごく小さな世界が彼女の全てだったことがありありと伝わり胸が痛くなる。
このシーンを思い出す時、自ら自由を制限する友人たちの顔が浮かぶ。
気立もよく、本来は好奇心旺盛でたくさんの人と出逢いながら外の世界で生きていけるパワーを持っているのに、諸々の理由から自らその範囲を狭めざるをえない彼女たちのことを。
私達は私達だけの人生を生きている。
どうか、「〇〇に〇〇と言われ仕方なかったから」
と自分の夢や、やりたい事を諦めて欲しくないと思う。
私達のキャンバスは私達が彩っていくのだから。
世界が、身近な世の中が、一生懸命生きている人たちに優しく過ごしやすくあってほしい と切に願う。
いつか彼女たちも枷から外れてまた自由に羽ばたけますように。
私は私だけの筆を手に、今日もキャンバスへ向かう。
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