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体感しないと分からなかったこと
昨夜の台風、みなさんご無事でしたでしょうか?
今回私は些細な二次災害を経験したので、感じたことをここに綴ります。
先程ようやく電気水道復旧…!
たった半日ちょっとでも、復旧目処の立たない不安や徐々に減っていく生活水や備蓄品、わずかな明かりで過ごす夜は中々堪えるものがありました。
これまで生きてきて幸いなことに3.11以外の災害にほぼ遭遇したことがなく…
ニュースやSNSの注意喚起を見ても、心の底ではどこか他人事でした。
簡単な備品は準備していたものの、高台のマンションだし、まぁなんとかなるだろう呑気に構えていました。
昨夜18時過ぎ、早めに湯を沸かし入浴していた最中突然の地震と停電断水。
身体を拭くのもそこそこに、準備していたライトで安全確認。
TEPCO停電情報を見ると、停電地域にバッチリ被っていました。
その時点で復旧予定は21時。
雨風が激しくなり、停電地域はどんどん拡大。
21時過ぎ、台風は過ぎ去りましたが復旧の目処は未定 と公式から通達が。
千葉の二次災害を思い出し、これはいよいよマズイのでは とようやく危機意識が生まれました。
当たり前ですが、水汲み作業必須。
貯めた風呂水を空の2Lペットボトルに入れ、トイレの貯水タンクに流し入れ洗浄。
意外とトイレの洗浄って水を使うのだなぁ。
慣れないので、ペットボトルの中央を持ってしまいアワワと床に水をこぼす始末。
徐々にお腹も空き、カセットコンロを探し出し湯を沸かしてインスタントラーメンを。
冷蔵庫内に入れていた作り置きの惣菜も傷む前に!と一緒に食べました。
冷蔵庫の開閉は保冷効果が下がるので開けたのは1度きり。
本当に危機管理意識が低かったので、カセットコンロに火がつくのかも災害前に確認せず…
ヒヤヒヤしながら、火がついた時はホッとしました。
ワンコがいるので室温上昇が心配でしたが、ありがたいことに窓を開けると涼しい風が…。
夏場じゃなくて、本当に良かった…
電池のストックも少なかったので、ライトは最小限に時々ネットニュースやラジオアプリで情報を確認しながら早めに就寝。
起きたら何とかなっているだろうと、そんな甘い気持ちがまだ残っていました。
明け方、目を覚ますと未だに電気水道が復旧していない。
雨風による住居損害はないものの、停電地区は更に広がっていました。
風呂水や生活水、簡易食も徐々に減ってきており、未使用のモバイルバッテリーだって使う機会が間も無くやってくる。
すべての消費は最低限にしなくちゃと緊張が走りました。
同じ市内に住む友人の地区は、停電断水していない とのことでいざという時の避難先受け入れに誘ってくれました。
避難所まで距離があったので、友人からの申し出は本当に嬉しかった。
数時間後に突然ライトがつき、水道から水が出た時はホッとして身体から力が抜けました。
冷蔵庫、冷凍庫も大きな温度上昇はなく一安心。
これまでの一次災害、長期化した二次災害の人々は私の何百倍も辛かったのだな と文字や映像ではなく体感として痛感しました。
今は諸々の片付けを終え、ひと段落しましたがニュースを見ては胸が痛みます。
二次災害は本当に恐ろしい。
もし、このまま復旧しなかったら。
もし、天候が悪化したら。
もし、怪我や体調不良に襲われたら。
もし、家族に乳飲み子や高齢者がいたら。
実際にそんな体験をされた方々がいて…
今回些細ながらも疑似体験をした自分に置き換えた時、絶望や無力感を体感しました。
まだまだ復旧の目処が立たず被災後の爪痕がクッキリ残る地域も多数あるので、私は運が良かったのだな と思います。
他と比べればとても小さな被災体験でしたが、学びは深く色々考え備えるきっかけになりました。
まだまだ傷が癒えない方も多いことかとお察し致します。
一刻も早い復旧と心身の癒しを心から願います。