書き始めたきっかけ
「大変ではあったけど、上質な経験をさせてもらった気がする……」
これが、2018年8月から急性白血病の治療のため9か月入院治療を終えた時の、正直な感想。
治療中はいろいろとあったので、そりゃもう大変でした。
でも、無事に寛解を維持できるようになり、
子供達も元気で私が不在の間に大きなトラブルも起きず、
自宅での生活が出来るようになり、
自分は本当にラッキーだなと思う日々を過ごしてました。
「上質な経験」と感じた時間を過ごせたのは、主治医をはじめとして沢山のみなさんに支えられたから……
40年以上生きてきましたが、改めて沢山の学びがありました。
その経験を忘れないうちに書き留めておきたいな、と思ったのが「書き始める」きっかけでした。はじめは、自分への備忘録的な意味が強かったと思います。
私は第一子を、予定日に死産するという経験をしています。この時の出来事はあまりに壮絶で、辛くて悲しくて……経験を書き残すような余裕は全くありませんでした。
でも、あの時の経験を書き残していたら、同じような辛さを感じている女性たちに少しは寄り添えたのではないか、と少し後悔もしていました。
そこで今回は、白血病やその他の長期入院が必要な患者さん、抗がん剤治療を受けなくてはならない人に向けて、私の体験談をシェアして、少しでもストレスを減らしてもらおう!という思いもあり、書くことにしたのです。
書くことのモチベーションが明確だったので、書くこと自体は楽だったのかもしれません。
一方で、子育てと家事だけをしている毎日でコンスタントに文章を書くのはある意味至難の業。特に私の場合「病み上がりだから休まねば」というマインドもあり、自分を律するのが難しい状況にありました。
どうやったらまとまった文章を書けるか、悩んでいる時に出会ったのがとあるオンラインセミナー。このセミナーとの出会いで私のエッセイ執筆の質・量・スピードともにぐんとアップしたことは間違いありません。
このセミナーについては、次の回に詳しく書こうと思います。
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