見出し画像

September 4,2024

Netfilixに加入したのはいつだろう。
確か「愛の不時着」が観たくて入った記憶がある。

最近は日本のテレビドラマもリアルタイムで配信されたり
進化が著しく、
Tverも使うことはあるけど、使い勝手は
俄然Netfilixの方が良いので(そこは有料コンテンツだからだが)、
最近は結構な頻度で利用している。

観たかった映画やドラマ、
適当におすすめされる新作や旧作も観る。
そうすると自分では発見できなかった作品で
思わぬ収穫もあるからだ。

昨日ドラマのタイトルが「天狗の台所」という
なんともいけてない内容だけど(申し訳ない)、
ティーザーで流れてくる画像はなんだかおもしろそうだった。

遅いお昼ご飯を食べながら
最初は流し見をしていたのだが
5分もしないうちに
巻き戻して最初からちゃんと観た。

そこに描かれているのは
食への飽くなき探究だった。

そう、食いしん坊のわたしにとって、
こういうドラマはスルーできないものがある。

例えば「かもめ食堂」。
何度観ても、ああ、おいしそう。
あれを作りたい、食べたいが押し寄せてくる。
(一番魅了されたのはシナモンロールだ)

この映画で知った飯島奈美さんが携わる、
映画やドラマはどれもが食のシーンが
画像を通して匂いも味もしないのに、
リアルな食事となってわたしに画面越しに
ほら、美味しいよ、と問いかけてくる。

そんなわけで、映像から得る
あれ、食べたい!は
わたしにとって日常茶飯事である。

「グリーンマイル」というアカデミー賞を獲った映画に
ケンタッキーフライドチキンが出てくるのだが、
5年に1回食べるか食べないかのKFCを
この映画を観た後は買いに行った、というくらいだ笑

さてNetfilixの「天狗の台所」。
まだ3話までしか観ていないから
ドラマがどう展開していくか
詳細はわからないけれど、
20分程度のドラマに
たっぷりとご飯を作るシーンが出てくる

材料を刻む音、
食材たちが調理される音、
これらもおいしいものができる工程として
出来上がった料理とともに
観ているものを魅了する。

そして作っているのは
主人公のひとりとして登場する
淡々とした雰囲気の若い男性であり、
3話では、とうとう食いしん坊だから、と告白し
食への深いこだわりを告白していて
そんな部分もなんだかしっくりくるし
このドラマは食を愛する男性がいるのが
魅力的だ。

一般的に食にこだわりる男性たちは
大抵グルメであったり、
作っていてもいわゆる
特別な材料を使う「男の料理」みたいなものが多い中、
このドラマはごく普通の日常の食が出てくるのが
良いのである。

とはいえ、手作りの水餃子に
バジルのソースをかけたりといった洒落た
メニューも出てくるが。

これは田舎の農家の
自分達が作った作物やお裾分けのもの、
季節の素材があるから作れるもので、
都会で同じものを作っても多分全然違うものが
できてしまうだろう。

ドラマの背景にある、山々に囲まれた
場所で手にいれる食材。
そこで作られる食事に
贅沢さを垣間見ることができる。
が、この辺りもとてもうまく
表現されていると思う。

もちろん原作が漫画であったり
ドラマの世界だからというのも否めない。

それをもってしても
この食の世界観がたまらなく
わたしを魅了する。
(美しい映像表現もある)

2014年の映画「リトルフォレスト」も
田舎暮らしの手作りの食が
たくさん出てくるが
それに匹敵するドラマかな、と思った。

このドラマは昨年民放で放送されたもので
リアルタイムではその存在自体を知らなかった。
もっと話題になってもいいのに。

そんなわけでNetfilixには全話が
揃ってラインナップされている。
いっぺんに全部見ることだって
たやすいのに、
このドラマはなんだか大事に大事に
観たいなと思ったのである。

1日に1話(昨日はつい2話まで観てしまったが)。
天狗、とタイトルにあるのは、
1話の頭で理由がわかったけれど(突拍子もないw)、
この先、もっと深くこの辺りも追求されるのかな?

3話では主人公の少年が
これなら自分も作れる、と父と一緒に作った
鍋を作る。
これはわたしも大好きな「ピエンロー鍋」で
その作り方、材料、調理の工程、
調味料の使い方、
映像を見ているたら、全部私が作る作り方の通りだった。

わたしがこの鍋を知ったのは
「檀流クッキング」という本だ。
作家の壇一雄さんは食通でも知られていて
ここに出てくる昭和の食は
文字を読んでいるだけでもおいしそうだった。
レシピ本に近いけれど、
今のレシピ本のように何もかもが
丁寧に書かれれいるわけではないから、
想像を巡らせるしかない。
初めて読んだ時は子どもだったけれど、
大人になって自分でいくつか作ってみたら
どれもとてもおいしくできた。
その中のヒット作がこの鍋である。

きっとこの漫画の原作者の方も
この本を読んだのではないか?と感じた。

こんなところもこのドラマに
共感してしまう一環なのかもしれない。

明日もおいしい時間を楽しみにしている。

写真は数日前のランチ。
残り物野菜と鶏肉でリゾット。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?