クズ男を選ぶ自分にも非がある。
過去に付き合ったクズ男の存在ことを思い出すだけでも大ダメージ、尚更その男性に何も取り柄のないただのぶさいくクズ男だった場合にはダメージ倍増と書いた。
クズ男は最低なのでクズ男なのだが彼らがクズ男でいられる理由は、クズ男にクズなことをさせる女性がいるからである。そう、需要と供給。
世の中のクズ男達と付き合った経験がある女性達はきっと「クズ男なんて自分から求めてない!クズはクズ!私達は被害者!」と感じるはず。でもみんな気づいているはず。クズ男にあれほどしてやられる前のもっと早いタイミングで逃げられたよな、と。
ではなぜ逃げなかったのかという問題になる。ここでクズ男と付き合ってしまうタイプの性質が大きく関係する。私の肌感(もとい主観)だと、このタイプは「あいつのあの行動はなんだったんだ、腹立つなー!」とその日のランチで起こったことに対してその夜シャワーを浴びながら腹を立てるタイプである。クズ男のくずっぷりを見て気に入らなくてもその時にそれをいまいち認識出来ない。けれど何か心にわだかまりは感じ落ち着いて考えてみる。すると、何故にあんな酷い仕打ちを受けたのかと薄ら感じ始め、友達にその違和感について打ち明けてみる。友達が「何それ許せない!!なんでやられた時に怒らなかったの!」と真っ当な反応をしてきた時に初めて、「やっぱり腹立つよね!?あいつぶっ殺す!」の状態に達する。この時点ではかなりクズ男にやられているのでまさに手遅れである。
「モヤモヤする」「モヤる」という言葉をもっと昔に知っていたかったと思う。この事後に腹を立てるタイプの人は、クズ男に何かされた時に自分の中に湧き起こった負の感情をなんかしらの理由で認識出来ていない。正しくは認識出来ていないのではなく、その感情をなんと言葉で表現していいかわからないのでその場でその感情は流されてしまう。ただ、「モヤっ」とした気持ちになっていることは本人もその時でも認識できる。相手に対して「は?何言ってるの?」と感じた時やなんとなく自分のお腹あたりに嫌な重みを感じたり、かたい握り拳を作っていたりしたらモヤっている。自分ではしっかり意識できていないが、体は表現できているものである。
モヤったらその場を離れる。そしてモヤったことを無視しない。落ち着いてモヤった原因を考えてみる。モヤり続けるのであれば、その原因から根本的に離れる。
モヤらせられる相手と時間を過ごしていても、なんの得はない。例えるならば、美味しくもない高カロリーの菓子パンを食べ、食べてる時から胸焼けを感じているのにそれでも毎日食べ続け、気づいたら、胸焼け、肌荒れ、体重が増加していた、みたいな感じである。不毛でしかない。でも、食べ続けると決めたのは自分。最初の胸焼けを感じた時に菓子パンを捨ててもっと体にいいものを選べるのも自分。
クズ男は最低、でも自分のために正しい選択を出来なかった自分にも非がある。似たような理由で不要に苦しい状況にいる人には早くその場から逃げてほしい。
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