「森の食卓」を始めようと思った気持ち
気が付くと、ずいぶん長いこと生きてきてしまったなと思う。
自分ではまだ若いと思っていますが。。。
その中には随分と辛い思いの時がありました。
連れ合いの死、まだ学生だった子供達にかかるお金の問題、母だけでなく叔父叔母の介護の問題、それでも何とか生きてこられたのは、周りの人たちの優しい言葉であったり、気持ちに共感してくれた人の存在があったからだと思っています。
毎日仕事場と家の往復をする日々が続き、朝出かけると帰りは暗い中を帰る日々でした。
ある日仕事の合間のお昼休みに、井の頭公園を通って我が家へ帰って来た時のことを良く覚えています。
秋の井の頭公園は、黄色や赤の葉が日の光にあたって輝いて見えました。
この時この場に出会えた嬉しさ、喜びがありました。
ちょっと立ち止まって、前に進もうと思った瞬間でした。
せっかく井の頭公園の横という良い環境に家があるのに、活かせないのはもったいない。
自宅の一部を開放出来たらいいと思いました。
毎日の生活が忙しく、走り続けている人が多いと思います。
ちょっと立ち止まって、周りを見渡して見ませんか?
地面、空、木々が話しかけてくるのが聞こえてくるかもしれません。
窓からは井の頭公園の木々が迎えてくれます。
そして、その光景は四季を通して私たちを癒してくれます。
自分を取り戻す場所になるといい。
自分らしい働き方が出来る場所になるといい。
与えられるのではなく、作り出せる場所になるといい。
普段はそれぞれの場所に住んでいても、ここに集まってきた人で何かが出来たらいい。
何もしなくても、ここに居るだけで癒される場所になるといい。
佐藤初女さんの「森のイスキア」のような場所がいいな~と思っていました。でも、わたしにとっての初芽さんは近くのラーメン屋のおばちゃんでした。辛かった時、営業時間が終わってもずっと話を聞いてくれた。どんなに助けられたか、感謝です。
ギフトをもらった人に返せなくとも、次の人に恩送りでギフトを返していけたらと思っています。
私は初女さんにもラーメン屋のおばちゃんにもなれないけど、この場が癒しの場になるといいと思っている。集う人がそれぞれに思いやる気持ちを持てばそれが出来ると思う。
場には力があると思う。
お互いがお互いを思いやる場所
穏やかで、あたたかな場所
そんな場に「森の食卓」がなっていくといいと思う。
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