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「第53回創作ラジオドラマ大賞公開講座」に参加しました
もちろん忘れていません
ラジオドラマのシナリオのことも考えています。最近は落語のことで、はしゃいでいましたが。(笑)
今日は「第53回創作ラジオドラマ大賞公開講座」に参加しました。毎回参加していると、毎回同じようなことを言われているような気はしますが、それでも新しい発見もあるのです。
今回のプログラムは、こんな感じでした。
【第1部】
講演「音で間(ま)を描く」 今井 雅子 (脚本家)
講演「『父さんが会いにきた』について」 門前 日和(第52回大賞受賞者)
講演「ラジオドラマの読み方〜脚本とドラマの間」 佐藤 譲(NHKオーディオドラマ制作者)
講演「落語とトークとラジオドラマ」 藤井 青銅(作家・脚本家・放送作家)
【第2部】
第2部 座談会 『音で紡ぐ物語〜ラジオドラマを書いてみよう』
出席: 今井雅子 、門前日和、佐藤譲、 藤井青銅
総合司会: 小林雄次
それぞれ、簡単な感想を書いてみます。
講演「音で間(ま)を描く」
「間(ま)」と言われてしまうと、ラジオドラマでは無音になって放送事故になってしまうのではないか、と直感的に思ってしまうのですが、完全無音ではない、あくまでも「間(ま)」のお話でした。すご~く考えさせられました。
講演「『父さんが会いにきた』について」
前回大賞だった作品についての解説に加え、私たちのちょっと先輩といった立場からわかりやすいアドバイスをいただけたと思います。身近なアドバイスと言いますか。
講演「ラジオドラマの読み方〜脚本とドラマの間」
演出家の目線からのアドバイスですね。実際に脚本家と違うということはありませんが、+αのものの見方を知ることで、ちょっと自分の視野が広がる気がしますね。
講演「落語とトークとラジオドラマ」
最近、落語に夢中な私が一番楽しみにしていたお題目。実際、私がこちらの記事でなんとなく書いていた、落語との共通点に触れられていて、ニヤニヤしてしまいました。私が「身体の向きを変える」と書いていたところで、「上(かみ)下(しも)に頭を振る」と言われて、そうだった! と膝を叩いたくらいです。(笑)
第2部は事前に受け付けた質問に対して、ほぼ全員がそれぞれ回答した形になっていました。よくある質問もあれば、目新しいのもあり、また回答者によっても答えが変わるので、また新しい視点を見つけられます。
すっかりセミナーを楽しんだかのようになりましたが、ちゃんとお勉強になりました!
本日の進捗
具体的な進捗はありませんが、ちょっと気持ちの上では進捗がありました。
実は先日のゼミのときに、以前扱ってうまくまとまっていなかったネタを使って「創作ラジオドラマ大賞」向け作品を書こうと決心したところでした。ただ、それはサスペンス調で、そのまま書き進めると結構救いようのないエンディングになりそうで、方向性に悩んでいました。
今日の座談会の中で、「(うまく行けば)ラジオドラマは余韻が残りやすい」とか「50分聞き終わったあとに、明るいテイストを持って欲しい」というお話を聞いて、「私ももともとつらいエンディングは好きじゃなかったよな」と改めて思いました。だから、最後は救われる方向にしようと決めました。ただし、どうやったら救われるかはまだ謎・・・きっと、そこをじっくり考える必要があるな、と自分の課題が見えてきました。
そして、藤井青銅さんが「行き詰ったら他のことに手を付ける」と仰っていたのを考えていたら、「創作ラジオドラマ大賞とゼミの忘年会用の超短編と逆に長い目線で書こうとしてたのの3つ・・・もしかして落語も合わせたら4つの脚本でグルグル回したら、一気に進むかも!?」と考えて楽しくなってきました。基本的に話が混ざらないよう、1回に1本しか書かないように考えていた私にまた新しい視点が加わりました。
毎回セミナーは楽しんで聞いてしまいますが、今回ほど課題がはっきりしたのは初めてな気がします。ちょっと成長したつもりで、このまましっかり考えようと思います。一応まだ時間はありますし。