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2012年Berlin日記 03_ホテル着〜翌日市街地散策

この旅では全日程インターコンチネンタルホテルを利用しました。立地も部屋も文句のつけようのない5つ星ホテル。初めての海外で、お湯が出ないとかトイレが流れないとかは避けたかった…

ホテル最寄り駅のベルリンフリードリヒ駅には夕方くらいまでには着く予定だったのですが、乗り換えで手間取ったり、「ベルリン」の名前がついた別の駅でうっかり途中下車してしまい、タブレットで調べつつ次の便を待ったりしているうちに、なんと22時を回ってしまいました。
2月のベルリン、夜の外の気温は-14℃。ロングブーツにウルトラライトダウン、その上にコートを重ねて、駅から暗い道を二人で歩きました。日本の感覚で出歩いたけれど、よく襲われたりしなかったものだ…

ホテルに着くと、静まり返ったフロントには女性のスタッフ一人だけ。遅くなってすみません、と日本人丸出しで言うと、「どうして謝るの?何も問題ないわ」とのお返事。設備の説明を英語でしてもらったけれど、ほとんど聞き取れなかったがまあなんとかなるでしょう!朝ごはんの場所だけなんとか把握し、お部屋へ。

ホテルはウンター・デン・リンデン沿いなのです。
夜で暗いけれど、お部屋から夢のウンター・デン・リンデンが見れて感無量。
右手遠目にテレビ塔
左手遠目にブランデンブルグ門
2重ガラスの室内から撮影したので、月も2重になっている

ここで「舞姫」の一節

余は模糊もこたる功名の念と、検束に慣れたる勉強力とを持ちて、たちまちこの欧羅巴ヨオロツパの新大都の中央に立てり。何等なんらの光彩ぞ、我目を射むとするは。何等の色沢ぞ、我心を迷はさむとするは。菩提樹下と訳するときは、幽静なるさかひなるべく思はるれど、この大道かみの如きウンテル、デン、リンデンに来て両辺なる石だゝみの人道を行く隊々くみぐみの士女を見よ。胸張り肩そびえたる士官の、まだ維廉ヰルヘルム一世の街に臨めるまど(※旧字)にり玉ふ頃なりければ、様々の色に飾り成したる礼装をなしたる、かほよ少女をとめ巴里パリーまねびのよそほひしたる、彼も此も目を驚かさぬはなきに、車道の土瀝青チヤンの上を音もせで走るいろいろの馬車、雲に聳ゆる楼閣の少しとぎれたるところには、晴れたる空に夕立の音を聞かせてみなぎり落つる噴井ふきゐの水、遠く望めばブランデンブルク門を隔てゝ緑樹枝をさしはしたる中より、半天に浮び出でたる凱旋塔の神女の像、この許多あまたの景物目睫もくせふの間に聚あつまりたれば、始めてこゝにしものゝ応接にいとまなきもうべなり。されど我胸にはたとひいかなる境に遊びても、あだなる美観に心をば動さじの誓ありて、つねに我を襲ふ外物をさへぎり留めたりき。

青空文庫より

夜も更けて朝の景色。

ホテル客室もセントラルヒーティングで万歳。
「風立ちぬ」でも二郎がドイツ留学した部屋に文明の象徴として出ていましたね。
朝焼けが美しい。
日本より緯度が大きいので朝が遅め。時差ボケでなくとも時間の感覚が変になる。
ホテルのグレードを考えれば当然ではあるものの、朝食の美味しいこと。
1年前フランス・イタリアに行った母と「ヨーロッパのパンはやっぱり美味しい」と話しながら食べる。

時差ボケもまあそんなに気にはならない。初日はぷらぷらと。
朝早いからか、寒いし、人があまり歩いていない。静か。

前日降りた、ホテル最寄りのベルリンフリードリヒ通り駅。
ベルリン中央駅の一つだけ隣です。
トラム乗り場の広告もおしゃじゃないですか。品のない広告や看板が殆どない。
同駅の地下鉄入り口

細かい日程のメモがなく、カメラの時計も日本時間に合わせていたためか、日付の境目がわからないので、日付の記述は曖昧です。

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