＃Free Palestine🇵🇸②

mackey

2024年3月15日 20:44

2024年3月14日（木）19:00-20:30　
主催：SDGｓよこはまCityプロジェクト　　
オンライン

SDGｓ勉強会「パレスチナの子どもを守るために」

講師：認定NPO法人　パレスチナ子どものキャンペーン　
海外事業チーフ　中村哲也　さん

以下、勉強会で聞いた内容を書きます。
もしかしたら聞き取りミスなどによって、正確な情報ではないかもしれません。
(ノート9ページにわたる手書きのメモを必死でまとめました😅)
また、私は専門家でもなんでもないのでそこはご容赦ください。

ガザ地区について

365㎢（縦40㎞横20㎞）、人口約220万人、そのうち難民は約150万人。

14歳以下が全体の45％以上。

人道地域はあるが、何もない砂漠の上。

ほとんどの人が、誰かしら家族の中に犠牲者がいる。

国内避難民は170万人（人口の80％以上の人が国内避難民）

17000人の子どもが親と一緒にいない。（孤児）

子どもが流血していても、救急車が危険すぎて被害地区に入っていけない。

イスラエルの侵攻の度に避難所から避難所へ何度も移動をする。

「2020年には人が住めない」と言われていたガザ。

2007年から続く軍事封鎖

人・物・燃料の往来が制限される。

失業率46％、貧困率65％

水不足と水質の悪化

高い人口密度

政治的分断

背景にあるのはユダヤ人差別の歴史

パレスチナ

1946年：94％がアラブ人居住地区

1947年：43％がアラブ人居住地区

1948-1967年：25％がアラブ人居住地区

2012年：8％がアラブ人居住地区

ガザ危機＝

難民化、分断、封鎖、人口増加　×　戦争

2023年10月7日からの流れ

10月7日　　　　ガザからイスラエルへの越境攻撃。人質222人。
　　　　　　　　ハマスの戦闘員が多数の被害者を出す。

10月17日　　　避難者が押し寄せた病院で爆発が起こる。数百人が犠牲になる。

10月27日頃　　地上侵攻が北部より開始される。

11月9日頃　　　ガザ市と北部が包囲される。

11月24日-12月3日　一時停戦と人質の解放

12月13日　　　安保理からガザ即時停戦決議が出されるが、アメリカが
　　　　　　　拒否権を行使し、否決。

12月15日　　　国連総会が即時停戦を求める。

12月15日　　　イスラエルがシジャイヤで人質を誤射する。

12月20日　　　南部ハンユニス東部より地上侵攻が始まる。

12月29日　　　南アフリカICJに集団殺害の提訴がされる。

1月29日　　　　集団殺害防止の暫定措置命令

1月29日　　　　UNRWA（国連パレスチナ難民救済事業機関）に対し、
　　　　　　　　資金拠出停止

2月7日　　　　　国連検証グループ設置

2月16日　　　　イスラエルがラファで軍事作戦を指示

2月27日　　　　パレスチナ自治政府首相が辞表を提出

3月10日　　　　ラマダン開始。ラファへの攻撃準備が始まる。

国連速報　3月12日時点

パレスチナ人

ガザ　　　　死者31,184人

　　　　　　負傷者72,889人

西岸　　　　死者412人

　　　　　　負傷者4660人

イスラエル人

イスラエル　死者1200人

　　　　　　負傷者5440人

ガザ　　　　死者247人

　　　　　　負傷者1475人

犠牲者

国連職員165人、医療職364人、ジャーナリスト125人

被害状況

94,000戸の住宅が半壊/全壊（60％以上が破壊された）

少なくとも教会3か所、モスク217か所

医療保健関連施設155か所

救急車126台

食糧

95％の世帯が食事制限をされている。64％が一日一食の生活。

妊娠・授乳中の女性の95％が深刻な食糧不足。

2歳未満児の急性栄養不良は、南部ラファ5％、北部15,6％

食糧不安：220万人

栄養不良・餓死リスク：117万人（人口の半分）

餓死者が出る危険ライン：50万人

物資

南部ラファでは150万人が支援に頼っている。

北部にはほとんど支援が届いていない。

WFPとUNRWAによると、食料在庫がほぼ底をついている。

ガザに入ったトラック台数

1月　4371台　　2月　2874台

ラファの検問所通過27％、カレムシャローム検問所通過（ヨルダン経由含む）73％

10月7日以降は1日500台に限られる。現在は300台にも満たない。（人口に対し、全然足りる量ではない）

人道支援物資を、エルサレム側がガザ側に通してくれない。エジプト・ヨルダン経由が難しい。

これからは商業ベース（業者が運ぶもの。お金はかかる。）による物資搬入も考えていく必要がある。

軍事転用できそうな物品（テントに使う金属パイプや木材など）は、搬入させてもらえない。

農業

農業を続けている登録農家は20％。０ではないが、少ない。

水資源が使えない。

セキュリティ不安、燃料不足、井戸の破壊などが626件

種子・肥料などの価格が高騰と不足。

苗床の生産は以前の12分の１になっている。（キュウリなど）

畜舎307棟、養鶏舎235棟、羊農家203棟が被害にあっている。

物価の高騰は著しく、乾燥野菜は287％、セモリナ228％、砂糖106％etc..

水

イスラエルからの給水パイプは3本あるが、今使えるのはそのうち1本のみ。その稼働率は4％。

井戸の83％は稼働していない。（水が出ても塩水になっていることが多い）

81％の世帯が安全な水を入手できない。

北部は飲料水へのアクセスなし。

下水はほぼ稼働していない。

安全な水がないので、粉ミルクさえあげられない。

医療

呼吸器疾患（爆撃の影響）、髄膜炎が30万人、下痢20万人、5500人の女性が来月出産予定。

南部ラファでは、1番に78人が5台しかない分娩台で出産。

1日400件通常分娩、35件帝王切開で出産。

中部デイルアルバラフの病院は産科がない。ガザは2つの病院のみ出産サービスがある。

心理サポートが必要な子ども100万人

8000人が国外での治療が必要。

負傷・疾病のためにガザから出られた人2613人

最近ようやく北部のシファ病院に燃料、食料、医薬品が届いた。

今後、感染症が拡大すればより多くの人が亡くなる可能性がある。

教育

避難所になっている学校318校

被害を受けた学校は、563校中350校以上（3校に2校）

生徒5000人以上、教師240人が死亡。

教育を受けられない児童62万5千人

現地スタッフのハリールさんへのインタビュー動画

報道ではエジプトとカタールが停戦に協力してくれると言っていたが、すでに南部までイスラエルが侵攻している。北部の人、中部の人も南部に避難してきている。これ以上どこに避難すればよい？

道が整っていないし、車、トラックも燃料もない。何百万もあるテントも運べない。

何も持たずに避難することを命じられている。着替えさえない。

状況は何もよくなっていない。

寒さが原因で子どもが亡くなっている。

道路が浸水して、汚い水が充満し、病気を引き起こしている。

国連からの薬ももう底をついている。

みなさまご存知の通り、日本政府や日本企業がこの虐殺に加担しています。

「平和」とか言ってる場合じゃないんです。
まずは停戦です。

と中村さんもおっしゃっていました。

署名やBDS運動（＊１つ前の投稿に説明があります）など、ご協力いただけたら嬉しいです！

☝️パレスチナ子どものキャンペーンさんのYoutube、「＃ガザ速報」

☝️署名していただけると嬉しいです！

☝️6年前、シリアの動画ですが、好きなので貼りますね。UNICEFはIMAGINEの動画も好き。