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どんな時間があなたにとって本当に大切ですか?

私にとって「時間」は、何より大切です。
けれど、その大事にしている「時間」が何かというところは、現代の日本社会では少し異質に見えるかもしれません。

私にとっては、意思決定を含み「必要以上の人数で」「何度も」「長時間」の会議を行う必要はほとんどありません。
多くはマルチに担うことが可能ですし、各自が高次の目的に基づいて自立的に考え、自分の担当に対し権限を持ち行動すればよいのだと考えています。
そうすれば自ずと、確認すべきところで確認がなされ、サポートすべきところでサポートしあうので、業務における作業的な部分においてはスムーズに事が進みます。

あとは「動きながら」考えればいい。小規模だからこそできることではありますが、そういう価値観です。


一方で、クリエイティブに発想しあう必要があったり、丁寧に誰かの話に耳を傾ける必要がある場合には積極的にミーティングを設定します。

また、答えがすぐには出ないような問いに向き合ったり、学び合う時間も積極的に設定します。

超多忙に働く友人とも、あえて月イチで「雑談タイム」を約束し、なんでもない話をしています。

子どもたち向けのプログラムも毎月用意しているので、そのための発想のサイクルにも時間をたっぷり使います。
サイクルとは、
1. 子どもたちを観察する
2. 問いをもつ
3.大量に多様なインプットを行う(雑食的だったり、集中的だったり)
4. マインドワンダリングする(長時間の入浴でのぼーっとタイム)
5. 降りてくる「あ、つながりが見えた!」という感覚
6.消えて無くなる前にすぐメモをする
7. メモに基づき構成する

だいたいこのような流れを日々繰り返しています。

だから私にとって「大事な時間」は、なにか作業を行ったり、長時間の会議だったりといった「一見、目的が明確な時間」ではなく、「一見、どこに着地するのかわからない目的が不明瞭な時間」のことなのです。

しかしこの余白時間での積み重ねがあるから、作業や会議、プロジェクトにおける要点を掴み対策を整理し、少数短時間でマルチに対応できるというのが私の解釈です。

近年、大人の読書離れも加速しているようです。
曖昧さがある状況において、すぐに自分の解釈を当てはめ理解したつもりになりたい衝動に駆られ、問いを保留することができない方もいらっしゃいます。

「忙しいから時間を短縮して効果を得たい」という希望を伺うこともあります。

そんなとき、「時間とはなんだろう」と、児童文学のモモを思い出します。

よし、またモモを読んで大切なことを思い出しに行こう。








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